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変わりたいほうへ、変わっていく 2024年の振り返り

もう一年終わり…!?と思う時期が、今年もやってきました。
街もこころなしか忙しなく、年末仕様になりつつあります。

昨年末の記事の結びで、自分はこんなことを書いています。

変わっていく世の中で、エルらしさを失わないように、いいほうへ変わっていけるように。
私たちだからこそできることを大切に、目の前のクライアント一人ひとりを大切に。
みんなの「らしさ」を持ち寄って、一緒に考えながら、前向きに
進んでいけるといいなと思います。

変わっていくなら、いいほうへ。2023年の振り返り

2024年は、エルにとって大きな「変化」の年でした。

時代の変化に向き合いながら、エルらしく変わっていく方法を、みんなで考えて動いてきた実感があります。今年最後のライター日記では、メンバーと一緒に、エルの一年を振り返ってみます。



2024年 変わったこと

AIとの共存・共創

AIの話題がホットだった一年。会社としてどう向き合っていくべきか、ときに不安や迷いを抱えながらも、「エルとして、クライアントにどんな価値を提供できるか」をひたすら考えて動いていました。

「AIを使う」ことを目的にするのではなく、「何のために使うのか」を話し合った結果、

・「らしさ」をつくるという価値を提供し続けるために、AIをよき友人として捉える
・生まれた時間を、「人間だからできること」に使う
・対話とクリエイティブに、しっかり人の心を宿す

この考え方を、エルの方針として持つことができました。

時代に合わせて変わり続けてきたエルですが、ずっと変わらないのは、「かたちのないもの(人の思い)を、かたち(クリエイティブ)にして世の中に伝える」という姿勢です。

これからの時代 「デザイン会社」の提供価値はなんだろう

変化を前向きに受け止め、自分たちらしいほうに変わっていく姿勢は、とてもエルらしいなと感じます。


ブランディングデザイン会社へのシフト

「ブランディング会社」と名乗るようになったのも、大きな変化でした。

とはいえ、がらっと新しいことを始めたわけではありません。これまで大切にしてきたこと、私たちにできることを突き詰めていった結果、見出した提供価値が「らしさを軸にしたブランディング支援」でした。

等身大の「らしさ」を、「らしく」伝えること。その積み重ねによって、自身の伝えたいイメージと、顧客の抱くイメージが重なり合っていく。「〇〇といえば〇〇さんだね」と想起され、「あなただからいい」という理由で選ばれるようになる。愛し愛される「らしさ」によって、ブランド価値が高まっていく。私たちが思い描くのは、そんなブランディングです。

エルのブランディングは「らしさ」によって愛されること

これまで大切にしてきた「あなたらしさを、一緒に見つけて、つくって、育てていく」という姿勢は、これからもずっと変わりません。

サイトのコピーやテキスト、実績の見せ方のリニューアルも予定しています。

会社案内もリニューアルしました

ブランディング支援に関する資料は、こちらからダウンロードできます。


新メンバーの入社

今年は、新たに2人がエルに加入しました。

●デザイナー 海野さん(2月入社)

静岡県からのフルリモートワーカー。相手への向き合い方がとても誠実で、「愛」のあるデザインをするデザイナーさんです。

●デザイナー 吉池さん(8月入社)

長野本社勤務。物腰がとてもやわらかく、穏やかな空気をまとったデザイナーさん。とても素敵なイラストを描きます。

メンバーが増えたことで、エルのクリエイティブに新たな幅が生まれました。来年は育休中のメンバーも復帰予定なので、みんなで大集合できたらいいな。


毎年恒例:メンバーにいろいろ聞いてみました

今年はどんな一年でしたか?

ハラ(CEO, クリエイティブディレクター)
会社は49期を迎えました。立ち止まらず、変化を受け入れながら過ごせたと思います。特にAIの普及によって、生活も仕事も大きく変わりました。そんななかで、「AIとともだちに。そして、入り口(対話)と出口(クリエイティブ)に、人の心を宿す」という価値観を持てたのはよかったです。アンテナ感度の高いメンバーが多く、新しいことに挑戦する風土がさらにできてきたことにも、頼もしさを感じます。

堀内(テクニカルディレクター)
夏以降、私的な事で忙しくなってしまい、とにかく大変な年でした。
会社は毎年のように大きく変化していっている印象ですが、ブランディングデザイン会社にシフトしたことは、近年で一番の変化だと思います。創業50周年に向けて、これからも変化し続けたいと思います。

栗原(デザイナー)
個人的に大きな出来事は、結婚を機に京都へ引っ越したことです。引っ越し当初は、暑すぎて外に出るどころではなかったのですが、暑さが落ち着いて外出するようになるにつれ、ようやく京都に住んでいる実感が湧くようになりました。
エルとしても、ブランディング会社として舵を切る節目の年でした。AIやノーコードツールの躍進など、業界の常識を覆すような大きな動きがあるなかで、仕事やデザインへの向き合い方を見直すきっかけになりました。

百瀬(デザイナー)
夏までと夏以降で、大きく印象が違います。夏までは、時流の変化に合わせてエルや自分がどうなっていったらいいんだろう、ということを考える時間が多く、AIやブランディングのインプットにおぼれながら、いろんな提案につなげられてよかったなと思います。
夏以降は仕事が忙しくなり、何度も「忙しい」の最大値を更新しつづけています。気づいたらもう年末?状態です。

神保(コピーライター/ディレクター)
考え方や行動に、変化がたくさんあった一年でした。後輩ができたり、AIとの共存を模索したり、ブランディングデザインの会社にシフトしたり…その都度、「自分はどうすべきか」悩むことも多かったですが、変わるなら前向きに変わりたいと思い、新たなチャレンジを重ねることができました。

海野(デザイナー)
仕事でもプライベートでも、自分と向き合った一年でした。
2月にエルに入社し、新しい環境で仕事をするなかで、今まで気づいていなかった自分に気づく機会が多くありました。デザイナーとしてどう在りたいかを、たくさん考えました。
プライベートでも、一人海外旅行をしたり体力づくりに取り組んだり。自分の気持ちに向き合って、自分を大切にできた年だったと思います。

吉池(デザイナー)
エルの一員になった年でした。
AIに触れたり、ブランディングについて考えたり、昨年の自分に比べて圧倒的に新しいことに触れる機会が多かったので、変化をたくさん感じました。
身の回りの環境の変化はもちろん、特にデザインに対する考え方など、心情の変化もたくさんありました。それでも、なんとか吸収しようと最後まで走り切ることができました。


印象的だった出来事はなんですか?(仕事編)

ハラ
「ことばがデザインを後押しし、デザインがことばに立ち戻らせる」をより意識して仕事に取り組みました。
いままで個々の属人性に頼っていた部分も多かったのですが、エルらしいブランドづくりフレームワークを策定し、だれでも同じアプローチで取り組める土台ができたと思います。

堀内
コーディング面の社内基準を制作したいと思い、春から、コーディングの考え方を試行錯誤していました。
intervoiceの構築が分水嶺になるので、印象に残る仕事になりました。いまでも「あのときにやったやつ」という感じで見直すことが多いです。
また、AIの活用を積極的に導入しました。スクリプト(JS)やwordpressの構築が格段に改善した印象があります。ありがとうAI!

栗原
ロゴを作る機会が何度かありました。実際に自分がつくる側になると、知識と技術、何より根気を要求されるその大変さを肌で感じるようになりました。街中を歩いていても、今までは目に留まらなかった看板が妙に魅力的に見えるなど、デザインが人に及ぼす影響をあらためて実感しています。

百瀬
この記事を読んだときのことがとても印象的です。提案の仕方やクライアントからのフィードバックのいただき方、受け取り方に大きく変化が生まれました。これまでは、「デザイナーの主張と結論を話す前に、まず先方の反応を探る」というスタンスが多かったのですが、「この場合における”いいデザイン”の条件」がはっきりしていると「なぜ、このデザインのほうがいいと思うのか」説明をしないことが、むしろ無責任なのだと考えるようになりました。

神保
自主制作コピーをきっかけに、松本パルコさんとご縁をいただいたことが印象的です。届けようとすることが大切なんだと、届けようとするから届くのだと、実感しました。
クリエイティブディレクションを行う機会も増え、「誰に、何をどう届けたいのか」「そのためにはどんな表現が適しているか」を、ずっと考えていた気がします。正解のない問いを考えるのは、くるしいこともありますがやっぱり楽しいです。


海野
普段は静岡でフルリモート勤務をしていますが、今年は長野に3回行くことができました。クライアントやエルのメンバーに、直接会って会話する機会をつくれてよかったです。
オンラインでお話しする機会はたくさんありますが、やっぱり直接会ってお話しできたときのことは強く印象に残っています。

海野さんと食べた出張ごはん。県外出張も増えました


吉池
撮影に同行し、ディレクションを担当したことです。サポートとして撮影に同行することは過去にありましたが、管理を含めての撮影は初めてでした。撮影カットを指定し、デザインに限らない表現を模索するのは新鮮で、いろいろなことを学べた気がします。
それから、入社して3ヶ月目ですが、エルの代表として高校生の職業インタビューに対応させてもらいました。エルの姿勢を伝えるだけでなく、自分を見つめ直すきっかけにもなった貴重な時間でした。


印象的だった出来事はなんですか?(プライベート編)

ハラ
著書『せっかち式仕事術(かんき出版)』を出版したこと。
https://sekkachi.jp/

写真展に10回参加したこと。
https://note.com/harahiroshi/m/mb5c7f601a9f5
特に二人展『Everyday Echoes』が印象深いです。長らく商業デザインのステージでものづくりをしてきた僕にとって、“自分の作品”を“対面で見ていただく”ことは味わったことのない体験だったので、ずーっと新鮮でアツい時間でした。

それから、人生初めての体質改善を始めました。毎日の食事内容をChatGPTに投げて、気になる成分の数値と評価を出してもらっています。無頓着だったときに比べると、食材の選び方も激変。改善点で挙げられた食材を翌日摂るなど、健康管理と予防のよい目安になっています。

ハラさんの著書。イラストがハラさんそのもの
写真展の様子。HuBaseにて

堀内
普通二輪免許を取得しました。夏頃取得を予定していたのですが、前述の事情により大幅におくれて取得したので11月・12月になってしまった…。
もうバイクに乗るのは厳しい時期なので、来年のお楽しみです。

栗原
夏の終わりに、大文字山へハイキングに行きました。思ったより道が険しく、息を上げながら歩くこと1時間弱、なんとか山頂まで辿り着いたときの、街並みを一望する感覚が思いのほか気持ち良かったです。山登りとはほぼ無縁の人生でしたが、ハイキングは案外性に合っているのかもしれません。

大文字山からの眺め

百瀬
新婚旅行で北海道に行きました。「もうしばらくウニもカニもエビも食べなくていいな」と思うほど、各地で海鮮を食べ尽くした楽しい旅でした。観光も(一応)しました。

神保
個人で、本を2冊つくりました。本づくりをきっかけに、イベントに出店したり、本屋さんとつながりができたり…「つくって、届ける」ことを通じて、自分にとっての書く軸が見えてきた気がします。
誰かのため、と自分のため、は、ばっつり分けて考えていたのですが、突き詰めていくと、根底で混ざり合うものなのかもしれないと思うようになりました。これからも、ものづくりには「楽しくいのちがけ」でいたいです。

エルの自主制作コーナー

海野
一人海外旅行で、タイに行ったこと。
フルリモート勤務になって、ジムに通ったり、毎朝ストレッチしたりと、いい習慣づけをしようと励んだのに、全然痩せなかったこと。
一人でやりたいことをやってみたり、自分の体に向き合ったりして、自分の気持ちに向き合って優しくできたのですが、ダイエットのためにはもう少し、自分に厳しくする必要がありそうです。

吉池
カメラ沼にハマったこと。まさか年末になって、今年で一番大きな買い物をすることになるとは思っていませんでした。元々興味はあったものの、着火してから爆発までの勢いが凄まじかったです。これから何本レンズが増えてしまうのか、怖くもあります。

吉池さん's フォト


年末年始の楽しみはなんですか?

ハラ
年末は一人旅。山奥でリフレッシュしてきます。

堀内
善光寺で毎年恒例のおみくじを引くこと。(「凶」率が高いので脱したいです。ちなみに今年は夫婦揃って凶でした。マジで大変な一年だった…)

栗原
妻の発案で、夫婦でエジプト旅行に行ってきます。自分では考えもしないことなので、今から楽しみです。
それから、旅のお供に『百年の孤独』という小説を買ったのですが、登場人物の名称が難しいうえ、アウレリャノというキャラクターが17人以上出てくるそうで、読み切れるか不安です。

百瀬
今年も温泉宿でまったりしてきます。

神保
一年分の積読が私を待っています。今年こそ、何年も積んでいる『失われたときを求めて』を読もうかな。買って以来、あまりにも時が失われすぎてしまいましたが…。

海野
美味しいものをたくさん食べること。

吉池
購入したカメラで写真を撮りまくります。
目下進行中の「ニシワンダーランド」に展示する写真が撮れたらなと思っています。


来年頑張りたいこと・挑戦してみたいことは何ですか?

ハラ
「いよいよ50歳かぁ…」という心境です。10年前、「いよいよ40歳かぁ…」と不安だったのですが、振り返れば20代よりも30代よりも楽しい40代だったので、50代もそんな10年になったらいいなと思います。

堀内
プライベートでは、実父(77歳)・実兄(51歳)と富士山に登る予定です。
デジタルではなく、アナログなアート制作に興味があります。挑戦してみたいですが、猫が邪魔しに来るから難しいかも…。

栗原
仕事と並行しながら自主制作にも力を入れ、SNSで発信していけたらと思います。

百瀬
健康第一!を実感したので、今やっている「あすけん」の食事運動管理を続けていきたいです。

神保
行きたいところに行く・会いたい人に会う、を一層大切にしたいです。仕事でもプライベートでも。そのためにできることを少しずつ!

海野
自分のことや考えを伝えることに苦手意識があるので、SNSなど、小さなところから発信することを始めたいです。楽しんで取り組めるようになれるといいなと思います。それから、自主制作をしてアウトプットを印刷物などアナログな方法でカタチに残したいです。

海野さんの初note記事はこちら

吉池
仕事とは別で行なっている自主制作をコンペに応募したり、他の人に見てもらう機会を積極的に設けたりしたいです。


変わりたいほうへ、変わっていく

「らしさ」は、今の姿だけを指すのではありません。「これからこうなりたい」という思いや、変わりたいと思う姿も、「らしさ」のひとつだと思います。

エルは、ずっと大切にしてきた 「らしさ」をかたちにする を大切にし続けるために、これからも前向きに、変わっていきます。

エルと出会ったことで、あなたの「らしさ」がかたちになって、届いてほしい誰かに届く。そんな瞬間を一緒につくれたら、とてもうれしいです。

みなさん、来年もエルを、どうぞよろしくお願いいたします。
では、よいお年を!

また来年!



デザインスタジオ・エルは「超えるをつくる」を合言葉に「らしさ」をかたちにする、ブランディングデザインの会社です。
Webサイト制作やグラフィックデザイン、企業理念やキャッチコピーのご依頼やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。



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