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エルで働くライターの日記

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エルで働く日々のこと、エルで働く人のこと。 「らしさをつくる」会社の「らしさを綴る」日記帳です。
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#クリエイティブ

変わりたいほうへ、変わっていく 2024年の振り返り

もう一年終わり…!?と思う時期が、今年もやってきました。 街もこころなしか忙しなく、年末仕様になりつつあります。 昨年末の記事の結びで、自分はこんなことを書いています。 2024年は、エルにとって大きな「変化」の年でした。 時代の変化に向き合いながら、エルらしく変わっていく方法を、みんなで考えて動いてきた実感があります。今年最後のライター日記では、メンバーと一緒に、エルの一年を振り返ってみます。 2024年 変わったことAIとの共存・共創 AIの話題がホットだった一

思い出の場所に、恩返し 松本パルコ閉店前コピー続報

このたび、松本パルコの閉店前ビジュアルに、自主制作コピーを採用いただけることになりました。 きっかけは、こちらのnote。昨年秋、松本パルコ閉店に寄せて書いた記事でした。 今日はこの場を借りて、ことの顛末をお話したいと思います。 きっかけ長野県松本市にある松本パルコは、2025年の2月に閉店が決まっています。1984年の開業以来、さまざまな人が集い、新たな価値が生まれ、多くの方から愛されてきました。学生時代を松本で過ごした自分にとっても、とても思い入れのある場所でした。

エルのブランディングは「らしさ」によって愛されること

「こちらはエルさん。長野のホームページやさんだよ」 あるクライアントが、エルを第三者に紹介してくれたときのことばです。 「そうか、この方にとっては、エル=Web制作のイメージなのか」。 客観的にエルがどう見られているか、あらためて理解できた瞬間でした。 エルは創業以来、時代によって媒体を変えながら、「らしさ」を表現するクリエイティブを提供してきました。2024年9月で49期目になります。ここ数年は企業理念やCIなど、より深層部分からデザインする仕事が増えてきています。昨今

エルの広報活動をご紹介します(2024年版)

ふと気になったので、みなさんに聞いてみます。 『デザインスタジオ・エル』と聞いて、どんなイメージを抱きますか? エルを知っている/知らないにもよりますし、エルのWebサイトやSNSを見たことがあるかにもよると思います。いずれにせよ、問われたとき頭に浮かんだイメージが、みなさんにとっての「エルらしさ」です。 私たちが思うらしさと重なるところもあれば、異なるところもあるかもしれません。この両者の「らしさ」を重ねる一助になるのが、広報だと思っています。 エルは昔から、広報に力

AI時代の広報を考える 人間に残るものはなんだろう

AIの存在により、多くの会社が変革期を迎えています。会社として、クリエイターとして、AIとどう向き合いどう生きていくかが、日々問い直されています。 私は最近ずっと、人間に残ることはなんだろう、と考えていました。AIによって数秒で書き出される文章を眺めながら、「人間が書く」意味はなんだろう、と。仕事の仕方も変わりつつあるなかで、かなり悩んでいたのが「広報」の在り方でした。 このnoteも、エルの広報のひとつです。「エルで感じたことを、エル目線で、等身大のことばで伝える」を軸

これからの時代 「デザイン会社」の提供価値はなんだろう

最近エルには、「AIの部屋」というトピックグループができました。AIについての話題を、自由に共有する場所です。 日々変化が目まぐるしいAIの話題。「こんなこともできるのか…」と驚きつつ、これからの時代、デザイン会社としてどのような価値を提供していけるだろうか、と考えてしまいます。 エルは、もうじき創立50年を迎える会社です。 オフィスには、大先輩が残したノートや資料、制作物がたくさん残されています。どれも、ものづくりへの愛情や、熱いこだわりを感じるものばかり。時間が経って

正解のない世界で、選んでいくために

A案とB案、どちらを選ぶか。 ロゴには何色を使うか。 コピーはどんな表現にするか。 私たちは普段から、正解のないことばかり考えています。仕事に限らず、人生は「正解がない選択」の連続です。 どこで働くか、誰と働くか。 どこで暮らすか、誰と生きていくか。 今晩は何を食べるか、休日はどこへ行くか。 「選ぶ」とは、その結果を受け入れ、責任を取ることだと思います。 エルは個人の裁量が大きく、一人ひとりがプロとしてジャッジする機会が多くあります。たくさん案を考えても、選ばなければ

あなたらしさの見つけ方

「らしさ」について考えるとき、ときどき思い出す景色があります。幼いころ、新幹線の窓から見た東京の夜景です。 おびただしい数のビルがあり、たくさんの窓にはぽつぽつと光が灯っていました。その一つひとつの下に、誰かが生きている。それぞれの生活があり、人生があり、笑ったり泣いたり、怒ったり喜んだりしている。そして私は一生かけても、そのすべての光と交わることができない……そう思ったらなんだかすごくさみしくなって、でも、見える景色はとてもきれいで、わけもわからず泣きたくなったことを覚え

クリエイターを、孤独にさせない。

最近エルでは、「デザインディスカッション」に力を入れています。 デザインの方向性について、ディレクター、デザイナー、ライターが集まって話し合う時間です。 今ほどメンバーが多くなかった時期は、ヒアリングのあと、デザイナーが一人で案を考えることがほとんどでした。しかし、メンバーが増えてチームで動くことが多くなったため、「まず全員で方向性を決める」ことに重点を置くようになりました。 大切なのは、 クリエイターを孤独にさせないこと。 私たちは、一人でつくっているわけではありませ

「考えすぎ」の活かし方

私は、ものごとを考えすぎてしまう性格です。この性格によって悩むことも多いため、「考えすぎてしまうのは、自分の弱点だなあ…」と思ってきました。 でも、仕事をするようになってから、「考えすぎることは、決して悪いことではない」と感じることが増えました。 「考えすぎ」な性格を、自分をくるしくさせるのではなく、ものごとをよくするために使えたら。弱点ではなく、長所だと思えるようになるのではないでしょうか。 今回は、「考えすぎ」をいい方向に使うため方法を、自分なりにまとめてみました。

すべての「つくる」人たちへ AIと共創する未来

最近、AIの発展が目まぐるしく、クリエイティブ業界を騒がせています。 イラストが書けたり、文章が書けたり、コードが書けたり、人物モデルをつくれたり…「こんなこともできちゃうの!?」と驚くことばかり。 とくに、少し前にOpenAIによって開発されたChatGPT(※自然言語処理技術をベースとした、人工知能の一種)は、大きな話題となりました。 当初AIの存在を知ったとき、私は正直、めちゃくちゃこわかったです。 そんなことを考えて、悶々としてしまいました。が、見ないふりをする

荒木哲郎監督トークセッション JBN×エル

1月19日。長野を拠点とする制作会社、JBNさんと弊社での合同イベント『荒木哲郎監督とのトークセッション』が開催されました。 開催のきっかけは、さかのぼること約5年前。当時から、『進撃の巨人』の大ファンだったハラさん。その話をJBN坂田さんにしたところ、坂田さんと荒木監督は、大学時代からの友人関係だったことが判明。すごい繋がり…! そこから開催に至るまでの経路は、こちらの記事でご覧ください。 本当は昨年の11月に開催予定だったのですが、コロナの影響で延期に…年をまたいでつ

いいフィードバックが、いいクリエイティブを生む

いいものをつくるためには、いいフィードバックを受けることが大切です。制作の現場で、日々実感しています。 昨年ムーテレで放送された「ブレイキングデザイン」でも、挑戦者へのフィードバックの様子が丁寧に描かれていました。フィードバックする側からもされる側からも、「いいものをつくりたい」という誠実な思いが感じられ、「思いとは、こうして制作物に宿るのだ」と感銘を受けました。 自分以外の視点から意見をもらうことで、気づけることはたくさんあります。最初から100点を目指すのではなく、一

メンバーと一緒に、2022年を振り返ってみました

今年も、残すところあと数日となりました。みなさんはこの一年、どうお過ごしでしたか。 私にとって今年は、エルに入社した年。新しい出会いがあり、学びがあり、悩んだり、つくるのが好きだと実感したり…とても濃く、大切な一年だったと思います。 年の瀬は、これまでを振り返り、これからを見つめるタイミング。今年最後のライター日記では、エルのメンバーと一緒に、2022年を振り返ってみようと思います。 今年はどんな一年でしたか? 漢字一文字で表すなら?ハラ 「養」 忙しい毎日でしたが、