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エルで働くライターの日記

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エルで働く日々のこと、エルで働く人のこと。 「らしさをつくる」会社の「らしさを綴る」日記帳です。
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#キャッチコピー

松本PARCO 閉店前ビジュアルが公開されました

みなさん、あけましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 2025年最初のライター日記は、松本PARCO 閉店コピーの続報です。 1/14(火)、松本PARCOで働くスタッフを起用したビジュアルがローンチされました。 ここに、以下のコピーを採用していただいています。 あの頃のわたしが、 まだここで、 きみを待っている気がする。 ビジュアルに採用されるにあたり、あらためて松本PARCOに足を運び、いろいろなことを考えました。 たとえそこにあ

思い出の場所に、恩返し 松本パルコ閉店前コピー続報

このたび、松本パルコの閉店前ビジュアルに、自主制作コピーを採用いただけることになりました。 きっかけは、こちらのnote。昨年秋、松本パルコ閉店に寄せて書いた記事でした。 今日はこの場を借りて、ことの顛末をお話したいと思います。 きっかけ長野県松本市にある松本パルコは、2025年の2月に閉店が決まっています。1984年の開業以来、さまざまな人が集い、新たな価値が生まれ、多くの方から愛されてきました。学生時代を松本で過ごした自分にとっても、とても思い入れのある場所でした。

あなたらしさの見つけ方

「らしさ」について考えるとき、ときどき思い出す景色があります。幼いころ、新幹線の窓から見た東京の夜景です。 おびただしい数のビルがあり、たくさんの窓にはぽつぽつと光が灯っていました。その一つひとつの下に、誰かが生きている。それぞれの生活があり、人生があり、笑ったり泣いたり、怒ったり喜んだりしている。そして私は一生かけても、そのすべての光と交わることができない……そう思ったらなんだかすごくさみしくなって、でも、見える景色はとてもきれいで、わけもわからず泣きたくなったことを覚え

思い出の場所、松本パルコ 閉店前のコピーを考えてみました。

松本パルコが、2025年2月に閉店するらしい。 聞いたとき私は、かなり衝撃を受けました。 松本パルコは、長野県松本市にある商業施設です。1984年開業以来、松本駅前を象徴する建物として、地域の人々に愛されてきました。学生時代を松本で過ごした私にとっても、思い入れのある場所でした。 都会的なお店が揃っていて、歩いているだけでなんだかちょっと大人になれた気がしました。友人と待ち合わせたり、誕生日プレゼントを選んだり、イベントに行ったり。「パルコ前にいるね!」というメッセージを

あなたにしか、言えない言葉を。

制作の過程では、「なにか」を「ことばで定義する」ことがよくあります。「なにか」とはデザインコンセプトだったり、企業理念だったり、コピーだったり、いろいろです。 そのためにクライアントと対話していると、主に「プラスイメージのことば」が飛び交います。 優しい。明るい。誠実だ。真面目だ。 ときどき、「ありきたりなことばになってしまいますが…」と謙遜される方がいらっしゃいます。 しかし、ありきたりなことばでは「らしさ」を表現できないのでしょうか。私はそうは思いません。大切なのは、