「推薦状」の書き方・テンプレート
留学に必要となる教授や上司の「推薦状」
私は留学エージェンシーなど一切利用せずに、海外大学院への正規留学(建築分野)を行いました。その時に使用した2通の推薦状草案を通して、内容や書き方のポイントを紹介したいと思います。汎用性のあるテンプレート全文も用意しています。
海外大学院の正規留学を目指す人全般に向けた内容ですが、建築・デザイン・アート分野での留学を目指している方は特に参考になると思います。
1. 推薦状とは
推薦状は「Letter of Recommendation」や「Academic Reference」と呼ばれるものです。教授や上司に志望者が適した人材であることを推薦してもらう書類です。しかし、推薦者にゼロから書いてもらうのではなく、自分自身である程度完成させたものを確認してもらうことが一般的です。今回紹介する推薦状も私自身で書いたものです。
では、以下の章では実際に使用した推薦状を参考に、書くべき内容のポイントを説明します。最後に、内容を自分自身に当てはめることで使用できるテンプレートも用意したのでご利用ください。
2. 推薦状の書き方
推薦状1枚の基本的な構図は以下になります。
カバーレター
カバーレターの意味は「添え状」の意味ですが、志望校からカバーレターの指示があれば、「大学や会社の公式な書類」を意味します。大学のロゴ、 住所、連絡先が必要ということです。
推薦文
「3. 推薦状の内容」で説明します。
推薦者情報
名前・所属機関・役職・職場連絡先。メールアドレスを必ず記載してもらいましょう。自筆のサインも忘れずに。
3. 推薦状の内容
では、具体的な推薦文の内容を解説していきます。(A)と(B)の2つのパターンを用意しています。
3.1. 日時
日付、月、年の順に書きましょう。
3.2. 宛名
どちらでも構いませんが、「TO WHOM IT MAY CONCERN」はアメリカ 英語圏、「Dear Sir/ Madam 」はイギリス英語圏で使われていると言われています。志望校がイギリスにある大学の場合、後者の方が自然かもしれません。このように具体的な宛名を使用しないことで、複数校志願している場合に使いまわすことができます。
3.3. 冒頭書き出し
冒頭の書き出しは「誰の推薦をしているのか」から始まります。(A)は推薦者の自己紹介が続きます。一方、(B)は「志望校」を強調しています。志望校が一つの場合には有効になります。
3.4. 志望者と推薦者の関係、年数
まずは志望者と推薦者の関係を示します。そして、志望者がどのようなことを研究・習得してきたのかを簡単に示します。
関係を説明すると同時に、コースや授業を通じた出願者の特徴を示します。
これは志願するコースによって適した言葉を選びましょう。志望するコースが多文化の広い視野を求めているコースでは、上記のような言葉が有効です。一方で、ひとつの事柄に没頭して研究するようなコースが志望の場合は、「集中」「客観性」などの言葉が有効になるでしょう。
最後に、(A)は現在の研究内容を説明しています。一方、(B)は英語能力について言及しています。志望コースが高い英語能力(コミュニケーション能力)を求めいる場合は専攻コースだけでなく、語学力に言及するのも有効です。
3.5. 志望者の資質、能力、業績、態度
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