デザイン=高い?ロゴ話
今日はデザインは高いもの?についてお話しです。
そもそも「デザイン」て?
誤った意味の独り歩き。
「デザイン」名詞での「●●デザイン」。グラフィックデザインなど。
この「デザイン」が形容詞的にも捉えられてる点に誤りがあるようです。
形容詞的には「かっこいい」「しゅっとしている」「きれいね」「いけてる」あたりと同じ意味でしょうか。
なんとなく誉めたい時に使ってる。不思議な使われ方です。「デザイン=なんかかっこいい」「デザイナーぽいよね」「デザインを感じるじゃん。」
ポジティブに使われてますがあいまいな捉え方。
ご存知の通り本来の「design」の単語自体は動詞です。
形容詞ではなく動詞。
我々はデザインとは「思考の組み立て」作業であり、製作物は成果物と考えます。つまり目に見えるものは表現としての一部。
段階に「思考」を「組み立てる」作業があり、それがデザイン。と考えています。
制作物はだいたいが華やかになります。しかし、この「思考の組み立て」の時間や試行錯誤の作業があって生まれている物です。
我々は「デザイン」を労働に「対価」の「お金」を得ています。
たったひとつの成果物でも生まれるまでに「思考の組み立て」が幾重にもあり金額がレイズするというわけです。
貰うお金は見えない作業に対してもらっています。
おそらく、
デザイン=高い。は「デザイン」のなんとなく~のイメージの独り歩きにあります。
つまり
なんとなく良くなりそう。だから依頼するが、成果物が無く、「思考の組み立て」がこれから。ですとゼロに対してお金を求めていると同じです。
がお客様は不満に感じるでしょう。
思考の組立について触れた所で・具体的な例を書きましょう。
よく「まずはデザインを」とご依頼いただくのが「ロゴ」作成。
「ロゴ」にまつわるエピソードをいくつか。
◼️「思考の組み立て」はお客様と共有すべき。
例1:有る「ロゴ」を変えたい…と来たお客様。元ロゴがどういった経緯で生まれたものか不明。作り変えたいけど元の作成主とはいまは繋がれず・・・とか。⇒納品を持って手離れしたのでしょうが。。そもそもどんなコンセプトで作ったのか込みでお渡しするのがマナーかと。。
◼️お客様の必要としていたデザインを与えられたか?
例2:事業が拡大していって当初のロゴとはイメージが全く合わなくなってしまい
現状の「ロゴ」が「ロゴ」として成り立っていない例もありました。
(この場合はブランディングやCIとも関わります)
⇒現状のお店のポジション・これからのビジョンをヒアリングしたうえで新しいロゴを提案したいですね。しかし最初から未来ビジョンを踏まえて作っていたらそもそも違うものができていたでしょう。
厳しい言い方ですがロゴは「それっぽく作ること」自体はハードルが低く、簡単に出来上がります。
特にロゴは使用する面積が小さいので
「安く済ませたい」(正直な本音!)「問い合わせしたら思いのほか高くてびっくりした。」だからオーダーに二の足を踏んじゃうよ。というお客様からの反応も聞きます。
「ロゴ作成にこれだけ払って効果が有るのか?」
そこが不明なのが本音でしょう。
考えてみましょう。
そのロゴを看板にも使うなら。ユニフォームにも使うなら。またグッズになるとしたら…
事業展開が広くなりますと販促展開。が十分考えられます。
具体的には名刺以外にクリアファイルや、シール、ペン、ロゴ入りクッキーなんかも!!!販促としてあります。
「ロゴ」は「企業の顔」になるんです。
そして「デザイン」は可能性を広げる作業でもあります。
いかがでしょうか?
どんなロゴにするか。しっかり考えて作りたいはずです。
たかがロゴ、されどロゴ。作る場合はプライオリティを考えてみる必要がありますね。
ロゴを例に「デザイン」の価値を書いてみました。
それでも「デザイン=高い」と言われたら?
我々としてはお客様に「デザイン」が生まれる「背景」を理解いただき、できればお話しではなく「成果物」で納得してもらいたいものです。
お客様に「背景」をごり押しするのでは無く、「デザイン」で納得してもらう。
「ロゴ」ふくめ「デザイン」のお仕事においてそれが理想だと思います。
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