自分の役割。
高校時代、野球部。
3年の春、監督から夏のレギュラーメンバー候補から外れる通達。
春先から2軍制となり、1軍(夏メンバー候補)のみで対外試合へ。
残された3年は1、2年と一緒にグランドで試合や別の対外試合へ。
1軍には1、2年も参加し、次の代へ繋ぐ役割も。
2軍も同じく次の世代へ向けて進む。
すごく悔しい事だった。
けれど、監督から2軍キャプテンを指名され、精一杯最後の夏まで頑張った。
最後の試合のあと、グランドの外で監督にお礼を伝えに行った。
監督から「お前がおってくれてよかった」と言葉をかけられ、強く握手された。
どこまでできたか、次の世代に残せたか、わからないけど、すごくうれしかったし、チームの為になにかできたのかなと思えた。
なにより監督は見ていてくれたことがうれしかった。
その時の経験は後々も自分の中に残っていて、それぞれの役割がきちんとあって、それらを担っていくことの大切さを学んだ気がしている。
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26歳の頃、母校の先生から声をかけていただき、非常勤講師として学校へ行くことになった。
自分よりデザインがうまい人なんて山ほどいるし、講演とかで目の当たりにする方のお話のシゲキ感!、、、そのあたりの劣等感を感じまくっていた時期なので、迷いまくった。
学生たちになにが伝えれるか、、と不安ばかり。
2年目、なにが因果かは覚えていないのだが、吹っ切れていた。
和田にしかできないこと、伝えれないことってあるじゃん!みたいに考えれるようになってからはすごく前向きに取り組めるようになっていた。
ある日、学生から「先生の話聞いてるとデザイナーって楽しい仕事なんだって感じました」ってなことを言われたときは心の中で小躍りしてた。
今年度で10年目。(まじか!)
もちろん、まだまだ至らないことも多いし、いつも反省ばかりだけど、自分のためにも続けていきたい役割でもある。