デザイナーがW3Cについて調べてみた
はじめまして!
UIデザイナーのAです。
今後同じ会社のUIデザイナー3人で、学習のため、自己研鑽のため、はたまた日々の備忘録のため…
記事をゆるゆる書いていきます。
暖かい目で見守っていただければ幸いです。
突然ですが
みなさんは世界で最初のwebサイトを見たことありますか?
これがTimBerners-Leeによって作られた
世界で最初のWebサイトです
彼が設立した団体が
ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム(W3C)
そう、あのW3Cです。
現在でも世界のウェブサイトの共通基準を設けています。
具体的には、HTML、XHML、XML、またはCSSマークアップ言語のスタンダードを開発し公開しています。
この共通基準がつくられたおかげで、世界各地のエンジニアがウェブサイトを加速度的に発展させることができました。
webサイト誕生から30年以上経ちますが、W3Cは今も世界基準として品質担保に貢献しています。
W3Cに対抗してできたWHATWG
先駆者的存在でルールを作ってきたW3Cでしたが
W3Cへの不満があったメンバーにより
2004年にWHATWG(Web Hypertext Application Technology Working Group)が設立されます。
設立メンバーには米アップル社や米モジラ財団、ノルウェーのオペラ・ソフトウェア社など有力なWebブラウザ開発元の開発者が含まれ、後に米グーグル社および米マイクロソフト社の開発者も加わっています。
WHATWGが作ったHTML Living Standardがいまの標準仕様
HTML 1.0~2.0 は IETF
(インターネットの技術を標準化する団体
詳しくはこちらの記事がわかりやすいです)
HTML 3.2~5.2 は W3C が標準化を進めていましたが
2021年にWHATWGが独自にHTML Living Standard というHTML仕様を作り
以前使われていたW3CのHTMLT5は廃止となりました。
現在ではHTML Living Standard が HTML の標準仕様となっています。
とはいえ、HTML Living standardはHTML5をベースとしているため、HTML5の学習はHTML Living standardの学習にも役立つそうです。
結局、デザイナーはW3Cをどう使えばいいか?
例① webアクセシビリティについての標準基準を眺める
英語です
例② HTMLの文法をチェックする
https://validator.w3.org/#validate_by_input
「ウェブページのHTMLがW3Cの基準に準拠しているかどうかを無料でチェックしてくれます。
例③ 現在公開中の技術文書で検索する
自分の興味のある技術などから検索できます。
英語です。
調べてみた感想
W3Cってなんか古臭くてとっつきにくいと感じていましたが
調べてみるとWebやインターネットの歴史が学習できて案外楽しかったです。
ですが、実際のデザイナー業務にどう紐づけていくかはあまり想像がつきませんでした。
HTMLコーディングする際に、原点に戻って法則を確認したい!論文を参照したい!って時はいいかもしれません
参考文献
・HTML5とHTML Living Standardとの違いとは?学習方法や資格も解説 modies
https://www.modis.co.jp/candidate/insight/column_122
・HTML Living StandardとHTMLの歴史 とほほのWWW入門
https://www.tohoho-web.com/html/memo/htmlls.htm
・W3Cとは?SEO対策で欠かせないW3C勧告のメリットを解説 TOKYO SEO MAKER 坂口直樹
https://www.switchitmaker2.com/seowords/w3c/
・Webサイト作成に欠かせない要素!W3Cとは?準拠するメリットを紹介 ITRA株式会社
https://www.itra.co.jp/webmedia/w3c-merit.html
・IETF / W3C / WHATWG とは by.rry (zenn)
https://zenn.dev/ryamakuchi/articles/28aace6b3120ae
・【2022年最新版】「HTML Living Standard」がHTML標準に! SD WEBWORKS
https://sd-webworks.com/column/html-living-standard/