彼女持ち男性に告白をしてみたら……
まさか、自分が彼女がいる男性に告白するなんてこと、思ってもみませんでした。
彼との出会いは、彼の彼女である私の友達が私の英語のヘルプとして連れてきたネイティブスピーカーの男性。
彼女から色々聞いてました。とても繊細な方とか、自分のタイプではないとか、友達だけど夜は一緒に寝てるとか……
友達の話に驚くことが多く、こちらが堅物なのか……と思うことも多々ありましたが。。。
彼は彼女にぞっこん。出会って半年?結婚を彼女の申し込むも断られたそう。
私はその真相を彼女から聞いてました。彼は彼女のタイプではないけど献身的に尽くしてくれるから手放せないのだそう。それってめっちゃ酷くない??って思うのですが……彼は彼女を超絶愛してるそうで。。。
だから仕方ない。
彼は、彼女だけではなく私にもとても親切にしてくれます。もしかして、この人私のこと好きなんじゃないか?と思うくらいに尽くしてくれます。
急ぎで英語の文章の校正を頼んでも、いつも快く引き受けてくれるし、彼が忙しい時でも、なんとか時間を空けて私の英語の文章の添削をしてくれます。
そんなに見てくれるならと、、、「スピーキングの練習を手伝ってくれない?1ヶ月に2回くらい会えると嬉しいんだけど」というと、最初は「自分にできる限りのことはするよ」と言っていたものの、その後「正直、自分が関わっているプロジェクトが忙しくて手伝えない」と言われてしまいました。。。この男、手伝ってくれんじゃなかったのかよーーー?と心の中でキレまくる私。
ちょうどその頃、クラスメイトでグループワークが一緒の中国人女性が私の英語をいつも直してくれていたので、彼女に「他の教科で英語を見て欲しいんだけど?」というと、快く引き受けてくれたのでこれからは、彼ではなく、彼女に見てもらおう!と威勢よく彼に
「私のことはもう気にしないでください。私の英語を見てくれる人をみつけたので、大丈夫です。今までありがとう!」
とメールすると、今までで最速でメールがきました。
「いつだって、あなたの英語を見てあげられるよ!!私に頼んで大丈夫だから!!もし、その人が見れない時とか、見れるから!」と戸惑いまくりがメールの文章からダダ漏れ。まるで、子犬が飼い主に捨てられそうな時に出す「くーーーぅん」という声が聞こえてくるかのよう。
「そうか!この人は私のことが好きなのかもしれない」
と感じたのでした。
そんなわけで、「そこまで言ってくれるんだったら、お願いしようかな。あなたには、複雑な課題で他の人には頼めそうにない課題をみてもらいたい」
とメールすると、ものすごく嬉しそうに、
「複雑な課題で、他の人には頼めない課題だね!!わかった!!」
と、喜んでいる様子が伝わってきます。よね?
なんだろう……この人。彼女いるんでしょう?彼女で埋められない何かを私に求めてきてる?とか思いつつ、その術中にハマってしまったのは私の方でした。
私は彼に英語を見てもらうやりとりの中で、繊細で人を気遣う心を持っているとても素敵な彼が、どうして「くれくれ女」の彼女のことが好きなのかわかりませんでした。尽くし甲斐があるのでしょうか……?それは本当に疑問でしたが、メールでのやりとりの中で、私の気持ちを絶対に嫌にさせない優しい言葉遣いと雰囲気にだんだんと惹かれていきました。
HSPの私としては……他人の前にいる時は鎧を着ているので、少しでも緊張感走る相手と話す時は、気持ち的に鎧を纏って、自分の心を保護しながら話すことが多いですが、この彼と話す時はそんなことする必要がなかった。その心地よさですっかり好きになってしまった。
「気づいたら、あなたのことが好きでした……」と理由を挙げて伝えました。そうしようと思ったのも、彼と2人で会いたかった私は、なんとかその機会を作ろうとしましたがことごとく何だかんだ理由をつけて断られました。。。精神的な繋がりも持とうとしない……それはなぜ???と思い……彼女とまだ付き合っているのか、付き合っていないのか……それを確かめたくて彼女に久々にメッセし、電話で話しました。
「◯◯と結婚しないの?」と単刀直入に私。
「しないよーー!」
えっ?そんなに大声で否定するようなこと???
「好きじゃないの?」
「好きじゃないー。」
再び驚きました。
それなのに、彼氏に尽くしてもらって……悪いとか思わないのかな。この女、因果応報に遭うよ。と思いながら、それなら私の思いを彼女に言えば事態が変わるかも!
と安易な考えで、「私、◯◯のことが好きみたいなの……」
「えー?それはまたどういうことで???」
と長い説明が。。。
そして私は彼にメールで告白することに決めました。もちろん、最初から振られることはわかっていましたが、彼女にこう言われたんです。「言うのと言わないのでは雲泥の差だよ」と。自分の彼氏に告白を勧める彼女も変わっている、というか全然愛していないじゃない!と思う私。
でも、それが正直嬉しかった。
そんなわけでメールで彼に告白し、彼から返ってきた答えが「あなたにそんな風に思ってもらえていたんなんて、光栄です」と。
その後に、「私は●●(彼女の名前)を本当に愛しています。嘘はありません」と。
彼は彼女にそんなに好かれているわけではないのを気づいていない模様。。
私が教えてあげようかと思いましたが、彼が傷つくのが可哀想なので、そのままに……。
彼に、私が遅かれ早かれベストパートナーに出会えると信じている、なんてお言葉をもらい、「あなたに言われたくないんだけど……」と。
それに、「あなたは私の一つの側面しか知らないでしょう?」とも言われ、実際は彼女から色々彼の人となりを聞いていたので、彼が考えている以上に知っていました。「実際、見ていない部分で嫌いなところがあるかもしれないよ?」とも釘をさされ……
そんなに言わなくてもいいじゃん……と。
「あなたのニーズを満たしてくれる彼に絶対出会えるよ」と言われてしまったので、私は彼に「良いパートナーも必要ですが、良い友人も必要です。あなたがその友人だったら、とてもありがたいです」と返信しました。
彼は、私からの「友達宣言」を受け取るのでしょうか?