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デザイナーやエンジニアがビジネス視点を忘れないためにはどうしたらいいのか

ものを作っているとどうしても木を見て森を見ず状態になる。

どうしても良いものを作ろうとする良心から、気付くと要件をはみ出していたり、自己満足に片足を突っ込んでいる瞬間がある。

お客様や売り上げから遠いクリエイター

結構誰にでもあることじゃないかと思っている。(クリエイターとしての良心がある方は特に)

ユーザーのためにプロダクトを作っているのではあるが、それだけが最終目的ではなく、持続可能なビジネスとして成長させていくことが求められる。

はした金が稼げるだけでは何十人もの人を雇える事業にはならず、採算は取れない。

でも、「お客様にクレームや心無い罵声を浴びせられる」とか「株主から将来性を見出せないから見切られる」みたいな経験が少ないエンジニアやデザイナーは事業目線を忘れがちなのかなと。

お客様対応の経験がある自分ですら、ものづくりに集中しすぎるとダメになる時は多くある。

ビジネスとしてものづくりをすることに集中しすぎるのは危険なことなのだろうか?

作ることは楽しい。しかし、仕事として顧客の目的を果たすこともわすれてはいけない。

ビジネスの意識を忘れないために考えたいこと

少なくとも、何も努力しなければ、お客様や売り上げから意識が遠のいていくのはクリエイターにとって自然なことなんじゃないかと私は思う。

だからこそ、次のことを意識的に取り組もうと思った🤔

  • 売り上げで考える : もし今の事業を2倍の売り上げにするとしたら?今やってることはそれに匹敵するインパクトがあるだろうか?

  • 利益を出すための論理が通っているか? : 質を高めるのは良いことだ。しかし、それは売り上げへのロジックの一つであるべきだ。さらに売り上げが上がっても利益率が低ければ「今のタイミングじゃない」なんてこともあるので注意する。

  • 自己本位になってないか? : 当たり前のように聞こえるが、結構よくある。「このシステムはこうあるべきだ」の主観で思考が固まっており、ビジネスのパートナーや顧客の価値観を理解しようとしなくなってしまう。違う職種の人と対話の時間を増やすことが大切だ。

売上…とかいうとなんか怪訝な顔をする人がいそうだ。笑

しかし、単純な話相手への思いやりみたいなものなんじゃないかと思っている。ビジネスとして成功したい経営者に寄り添い、欲しがっている状態を提供する。

自分の話ばかり話さず、相手の話をじっくり聞いて、本当に欲しがっているものを見極める。そういう純粋な利他的精神が、人間のクリエイターには求められるのかもしれない。

自己満にならないためのプロダクトチームマネジメント

クリエイターだけでなく、明確なプロダクトチームマネジメントをすることも重要だと思った。

リーダーは良いものを作ることだけに気を取られてはいけない。短期的に利益を出してビジネスを回すことと、長期的に持続させてユーザーを離さない努力を、ビジネス・コンテンツ・技術の多角から開発計画を判断しないといけない。

さらに、それを明確にプロダクトチームに説明する責任があると思う。この機能はユーザーに価値がある、だけでは説明として全然明確じゃない。

他の機能と比べてどのくらいのユーザーに影響があって、ビジネスとしてどのくらいインパクトがある。だから、この機能を優先する…までいうべきだと思う。

チームの認識が揃わない時は、機能の話ばかりしていて、最終的な目的への目線合わせをリードできてない時が多かった気がする。

この時には、お金のリアルな話もめんどくさがらず話せる範囲でクリエイターに共有することで、チーム全体の視座を上げるムーブをできたら良いんじゃないかと思った。

さいごに

クリエイター気質はビジネスにとって頼もしいものであるが、スピードを出したい昨今のスタートアップや競争の激しい領域では足枷になってしまうこともあるだろう。

自分に何が求められているのか敏感に察知し、自分の強みを顧客にとっての価値に変換して提供できるように常に心がけていたいと思った。

webデザイナーのふるじゅんです。フォロワーが増えると良い記事を書けそうです…(´・ω・)♡