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現在の日々とこれからの未来とBUMP OF CHICKEN

ゴールデンウィークでしっかりとリフレッシュできたから、明日から心を入れ替えて色んなことに全力で取り組もうと思う。

なんてことは大体実現できないまま終わる。

心を入れ替えた気になったって、我々は連綿と続く時間の中で、同じ身体、同じ人格で生きる人間だから、自発的にある瞬間を境に生活習慣を切り替えるなんて芸当は簡単にはできない。

だから自分がどれだけ明日からの日々に期待を抱いて眠ったとしても、朝はだるいし、仕事は疲れるし、夜は眠い。「今日はいい日だ!」なんて思って眠りにつく日はほとんどない。えてして人生はそういう日々の繰り返しだ。

だから、日々を繋いで生命を維持している生きとし生けるもの全てが立派だと思っている。
生きてるだけでそれでいい。


一方で、こと自分に関する場合はそう単純には割り切れない。

なんのために生きてるの?

このまま好きでもない今の仕事を続けた先にあるのは?

じゃあ別の仕事に就くとして、一体何をする?

自分のやりたいことって何?

なにをしたら幸せ?


答えが簡単にもらえるはずがなく、思考の渦の中で四方八方に手を伸ばすものの空を切って藻搔いている。

こういうときは大概BUMPの歌詞がぐるぐるする。

放射状に伸びる足跡 自分だけが歩き出せずにいる

BUMP OF CHICKEN「オンリーロンリーグローリー」

考えると 止まらないよ 何も解らなくなる

BUMP OF CHICKEN「飴玉の唄」

期待される様な命じゃない

BUMP OF CHICKEN「才悩人応援歌」

あくせく働いて寝て終了
起きて飯食って寝て終了

BUMP OF CHICKEN「モーターサイクル」 

汚れちゃったのはどっちだ
世界か自分の方か

BUMP OF CHICKEN「ギルド」

誰も気にしない様な事
それでも自分には大ゴト

BUMP OF CHICKEN「透明飛行船」

一人で生きていくもんだと 悟った顔
一人でも平気な 世界しか知らない

BUMP OF CHICKEN「イノセント」

迷っていたいだけでした お別れ言わせて
毎度お馴染みの理由で また延長
臆病な私に 必要だったのは
小さな勇気じゃなくて本当の恐怖 ほら朝が来る

BUMP OF CHICKEN「morning glow」


どうしてこうも天才に自分の精神に接近する歌詞が書けるんだろうか。毎度毎度そう思う。
特にmorning glowを社会人になってから聴いて、その通り過ぎて絶望すら抱いた記憶もある。

一歩動き出す恐怖すら抱けないうちに自分以外はどんどん進んでいく様な気がする。

友達に子どもが 生まれたおめでとう
死にたいと言ってた あの子が今
誰かのために 生きている

ヒグチアイ「mmm」


つい先日、仲良い友達に子どもが生まれた。

こんなにめでたいことはないと思うと同時に、確実に、着実に、世界が凄まじい速さで廻っていることを実感した瞬間だった。

結婚願望が強くて家庭を持つことに対し憧憬を抱いているかと言われたらそれは全然NOだけど、自分とそういう幸せが月と太陽くらいかけ離れていて、その果てしない隔たりに恐れをなしている。焦ってはないけど、その距離の縮め方、全然知らないでこのまま生きてて大丈夫?って思う。


追いかければ まだ追いつけるけれど
思い出せるか 開いた距離の埋め方

BUMP OF CHICKEN「キャラバン」




かといって自己啓発本に感化されてよくわからないハードワークな価値観をフルスイングするのも嫌いだ。はっきり言えばすごく嫌いだ。じゃあ、自分が大事にしている価値観って、一体なんなんだろうか。




今日の朝、水泳の練習をしている夢を見た。
昨日に水泳部の後輩と会って話をしていたからだと思う。その後輩は今も日本の第一線で競技をしていて、そのひたむきな熱に当てられたからか、夢で見た自分は大学時代の時の熱量で泳いでいた気がする。懐かしさと喪失感で目が覚める。


夢を見て思い出した。結局自分は何か一つ腰を据えて取り組めれればなんだっていいんだと思う。

それは自分がもっと速ければ水泳選手だったのかもしれないし、勉強を志していれば研究者だったのかもしれない。 

じゃあ、今の環境の中で、何かに専心するのであれば、多分仕事だろう。物理的に1日8時間超の長時間勤しむものといえば、社会人は仕事くらいしかない。


きっと、自分は真面目に仕事がしたいんだな。多分。
あらゆるモヤモヤはそこに集約される気がした。根底にそういう意識があるから、役に立つのかどうかわからない資格試験も真面目に受けちゃったりしてるんだろう。ああ、なんかすごく納得がいった。

そこまでわかってるなら、そして今の仕事を頑張れそうもないのなら、今すぐ仕事を辞めるべきなんだろう。

辞めるまでにはいかないにせよ、やりたいことを突き詰めるために業務後に夜間の専門学校に通いはじめた友人みたいに、できることからやるべきなんだろうな。

周りにはそうやって一途に頑張り続けてる人も多いから、そういうのを見ていると心の底から尊敬する。

今の人生、言うほど不満が多いわけでもない。私は私の人生を不憫だなんて思わない。隣の芝生の青さに目が眩む日は多いのだ。


羨望するに留まらず自分もそっち側に向かうために、じゃあ自分にできることって一体なんだろう。
そもそも自分のやりたいことってなんだろう。


やっぱりそれについてはまだ暗中模索なところはある。


ゴールデンウィークが明けた瞬間に答えが降りてくるわけはない。そういう意味でも、連休が明けようとも人間は変われない。

探して見つかるかも分からないし見つからなくても生きてはいける。

それでもやっぱり、はじめから諦めるより悪あがきしてゲームオーバーになりたい。器用な生き方ではないけれど、直感として「そっちの方がいいじゃん!」って思う。不恰好なりに動いてみるしかないんだなあと結局いつも通りの着地。

しかしまあ、今日はそれでもいいかなと思う。



連休最終夜、散々思案して、結局確かなことは何も分からないけど進み方だけは思い出した様な気がした。



僕の正しさなんか僕だけのもの
どんな歩き方だって会いに行くよ

BUMP OF CHICKEN「月虹」





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