少林寺拳法は、 クリエイティブ 。
武道とデザインは、似ても似つかないと思ってた。
でも、両方修行しているうちに同じだって気が付いた!!
このことに気が付いてから、練習が格段に楽しくなった。
全く違うことをやっていて突然繋がる瞬間って、今まで頑張ってきてよかったという喜びと、両方やってる私にしかわからないという謎の優越感を感じる。
では本題、「少林寺拳法」のどこがクリエイティブなのか?
少林寺拳法とは
大きく分けて2種目ある。「演武」と「運用法」。
「演武」は個人(一人、二人、三人)、団体(六人、八人)で事前に決めた動きを行い、迫力・美しさ・正確さ等により点数がつけられる。(恐らくフィギュアスケートを想像するとわかりやすい)
この演武の動き(構成)を決めるのがクリエイティブ武道家の腕の見せ所である。
構成を決める際には・6構成・1分半〜2分・自分の段位に応じた技の組み合わせ等の制約がある。その中で正方形のコートの正面と四隅にいる審判にアピールするように6つの構成間の移動も考える。(体操の床種目をイメージするとわかりやすい)
また6つの構成のテイストはできるだけ違うように工夫する。
例えば、蹴りの技の後は、投げ技、その後に突き技、関節技のようにする。
手持ちの技法の中から適切なものを選んで、足りない時には調べて真似て自分の技にする。まさしくデザイナーである。
またこういった構成は、動いてる中で自然に思いつく。むしろ動いてないと考えられない。
デザイナーで言う、「手で考える」だと思う。私も紙とペンを持って描きながら考えることが多い。
少林寺拳法がクリエイティブであるということが、なんとなく分かっていただけただろうか。
少林寺拳法のもう一つの種目「運用法」は、空手でいう組手のようなもので面・胴・拳に防具を着けて戦い、ポイントを多く取ると勝ちになる。
演武は美しく見せるため、いわば構成という作品を作って披露するためデザインと似ている部分が見えやすいと思う。
運用法は、まるで突然降りかかってくる案件のように、見たこともない動きや癖のある相手に対して自分の練習してきたことで対処する必要がある。
「引き出しが多い人ほど、成功に近づく。」これはデザイナーにも言える言葉だと思う。
少林寺拳法の説明ではなく、デザインとの共通点という観点から見てみた。
武道は遠い存在だと思っている人や、デザインとは関係ないと思ってる人に、ちょっとでも少林寺拳法を身近に感じてもらえたなら私は嬉しい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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