競争が人を育てる
私は、授業やゼミでデザインコンペに取り組んだりすることが多いです。
そうすると、実力のある人、そうでない人が授業内では明らかなのですが、外部の評価ではまた違った結果になることがしばしばあります。
「なんでこの人が?」という具合です。
でも、だからこそ、色々な場所に出して評価を求めなくてはならないと思います。
また、そのことや評価によって、本人も変わろうとします。
「自分なんて、、、」と思っていた人も、
たまたまでも賞を取ったら「賞を取った人」になろうとします。東大生が優秀なのではなく、東大に入った学生になろうとする。ということです。
その後の自分自身への向き合い方が変わってきます。
そんな人を何人も見ました。
コンペに落ちた人も、ポテンシャルのある人はそれを見て悔しくて火がつきます。
これもまた、そういう素質を試されているようにすら思います。
「評価してもらえなくてやる気を無くした」そう簡単に言う人もいます。
それで諦める人は、それまでではないでしょうか。
じゃぁ、評価してもらえそうなところに出してください。
学内講評では評価されなかったけど、外部のコンテストに出して200万円手にした人も知っています。
落ちたって、そのことをどう自分ごとに捉えて自分に還すか。なのです。
私はエスキースを全員の前でします。
学生全員の前で、作品を1人ずつ講評するなんてかわいそうだ。残酷だ。
そんなことを言う先生すらいます。
人を育てることに本気の人の発言ではないと思います。
その緊張感なくして、良い作品などできない。
競争が人を育てるのは言うまでもないのです。