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DTP歴10年の目線で学ぶUI・UXデザイン②|多すぎる〇〇デザイナーを整理する

「DTPデザイナーの目線で学ぶUI・UXデザインのいろは」
今回はWEBに関するデザイナーの種類多すぎ問題を紐解いていきます。

みなさんはデザイナーを志した時、デザイナーで調べましたか?
グラフィックデザイナー?
WEBデザイナー?
プロダクトデザイナー?
パッと思いつく限りでも数種類あるのではないでしょうか。
それぞれ違う呼び名があるからには違う領域を専門とするはず!

かくいう私も、WEBデザイナーとUIデザイナーの違いが分からず初めは混乱しました。自分が目指すのがどの職種か、どんなスキルが必要なのかを知るためにも整理していきたいと思います。



今回の主題は▼
多すぎる〇〇デザイナーを整理する

WEBデザイナーとUI/UXデザイナーの違いは?
一般的にイメージするのはグラフィックデザイナー?


突然ですが転職サイトのReDesignerをご存知でしょうか。
デザイナーの就職に特化したサイトなのですが、サイト内で面白いデータを公開しています。

出典:ReDesigner Career Trend Report2024 (PDFファイル 9/73)

サイトに登録している方の職種を調査した資料ですが、ディレクターやマネージャーを除いたとしても〇〇デザイナーのこの多さ!
ビックリしませんか?
私は印刷業界しか知らないので、初めて見た時とってもビックリしました。
一番の問題は、私が目指すUI・UXデザイナーとその他の違いは何か?です。

ここにも出てこないような、明らかに守備範囲の違う製品デザイナー系は除いて、自分なりに整理した各職種の役割と違いをまとめていこうと思います。

印刷媒体のデザイナーの種類

調べれば色々出てきますが、現場で話すときの感覚的には下記のようなイメージがあります。

DTPデザイナー:チラシ・パンフなどの印刷物全般のデザイナー
→ペラ・ページ物を含む広告物のデザイナー(印刷会社・広告代理店)

エディトリアルデザイナー:
書籍など本を専門にするデザイナー
→雑誌よりもページ数の多い本、書籍専門のデザイナー(出版会社)

グラフィックデザイナー:ロゴなど素材作りこみに特化したデザイナー
→DTPデザイナーよりグラフィカルな部分を得意としている(広告代理店・フリー)
※サイトによっては印刷媒体だけでなくWEBも領域に含んでいると説明している場合があります(どちらにしろ静的で動画等は含まないイメージ)

どれも印刷媒体がメインではありますが、電子書籍やWEBチラシ、バナー広告などへの展開も多いので、制作物を印刷とWEB両方に向けて展開する場合も非常に多くあります。

WEB・メディア媒体のデザイナーの種類

こちらは調べながら、専門とする領域の範囲や重視している部分に応じて呼び名が変わるのが印象的でした。
印刷媒体ではデザイナー(作る人)とディレクター(考える人)のような関係がありますが、WEBの場合はその区切りがまだ曖昧なようです。

UXデザイナー:サービスが存在することで生まれる体験すべてを設計する人
→俯瞰的に見てサービスの目的を見失わないようコントロールする(印象)

WEBデザイナー:WEBサイトのビジュアル部分がメインのデザイナー
→HTML・CSSなどコーディングがセットになることも多い(見た目)

UIデザイナー:サイトやアプリの操作部分がメインのデザイナー
→ビジュアルもデザインするが、使いやすさに重きを置く(機能性)

(デジタル)プロダクトデザイナー:製品全体をよりビジネス的な視点で管理する人
→市場や競合を理解して製品をユーザーに届ける戦略を主にする(製品性)

ユーザー、プロダクト、など言葉の含む範囲が広い為、既存の業界用語との棲み分けがまだ出来てないもよう。サイトや本によっても違う紹介がされてたりするので混乱する。名前にこだわらず「何を主目的にデザインする人なのか」というスタンスが大事っぽい

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