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Xデザイン学校 授業リフレクション|#01 ブートキャンプ

何年かぶりに経験デザインを学び直すことにして、Xデザイン学校のマスターコースに参加したので、授業で学んだこと、考えたことをつらつらと記しておきます。
初回はブートキャンプとのことで、かなりの数のトピックが詰め込まれていたので、特に考え込んだポイントをいくつか。


アウトサイド・イン、インサイド・アウト

アウトサイド・インとは、企業の外部を起点にして社会を変えていく活動、インサイド・アウトとは、企業の内部を起点にして社会を変えていく活動をさすが、日本の企業ではアウトサイド・インの視点が強く、インサイド・アウトの視点が弱いとのこと。

アウトサイド・アウトでは、顧客第一主義になってしまうことで、顧客の御用聞になり、イノベーションが起きなくなってしまう問題があり、これを補うためには、インサイド・アウトによるパーパスやビジョンといった、企業の意志の部分を強化していく必要がある。

UXデザイナーとして活動してきて、事業側の思い込みだけで突っ走ってコケる、というのをみてきたので、言葉尻からインサイド・アウトが強いのかと思っていたが、そういうことではないらしい。

PDUピラミッド

明治大学の渡邊恵太研究室で提唱されているPDUピラミッドというものがあり、以前からなんとなく知ってはいたのだが、今回の学びとしては、P(プラットフォーマー)はビジョン駆動の組織、D(デベロッパー)はニーズ駆動の組織、というところ。

Pはデベロッパーエクスペリエンスの向上を目指すが、その活動の中心はパーパスやMVVなどに基づいた、インサイド・アウトの活動が強くなるということではないか。

Dはユーザーエクスペリエンスの向上を目指すので、ニーズ駆動になるのはその通り。ただし、プロダクトビジョンレベルのMVVは必要。

ブランド価値について

ブランド体験とは、企業側がユーザーにして欲しい体験、ユーザー体験は実際にユーザーがしている体験のこと。

ブランド体験とユーザー体験は表裏一体で、CIなどのブランディングに加えて、しっかりデザインしていく必要がある。

考察

一連の話を聞きながら、多くのサービスを抱える企業で、サービス単位でサイロ化してしまって、ブランドの統一感がなかったり、クロスセルが発生しない状態にある場合に、これらの視点が有効なのではないかと考えていた。

ユーザーを向き合うことは前提として、パーパスやビジョンを固める作業に重きを置いたブランドグループ本部、それらを実現するためのユーザー体験を固める作業に重きを置いたサービス事業部が、バランスを取っていく、というような姿がありなのではないか。


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