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未来を予測しない!成功を引き寄せる新発想『エフェクチュエーション』とは? | Saras D. Sarasvathy教授のセッション抄訳
はじめに本日はエフェクチュエーション理論の提唱者Saras D. Sarasvathyによる授業の抄訳です。基になっている動画はこちら。 エフェクチュエーション・プロセスとは?エフェクチュエーションは、起業家が未来を「予測」するのではなく、「今、できること」に集中して、成功に向かって進むための考え方です。ビジネススクールで教えられる「因果(いんが)」に基づくアプローチとは異なり、エフェクチュエーションは予測が難しい未来に対して、まず行動することでチャンスを作り出そうとする方
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[対話] GitLabのCEOが語る生産的な全員リモートワークの姿
今回は、GitLabのCEOが登場するこちらの動画を抄訳。 1) 全社員リモートの仕組み GitLabはオフィスを持たず、全社員がリモートで働いています。65カ国に1,100名以上の社員がいて、通勤の手間を省けることや、家族の予定に合わせやすいことが働きやすさにつながり、社員の満足度や定着率(85%)も高いようです。 2) リモートによるコスト削減 オフィスを持たないことで、家賃や光熱費などのコストを削減でき、また地方や海外の賃金が低い地域でも人材を採用できるため、会社としても経済的なメリットがあります。 3) 透明性を重視したコミュニケーション GitLabでは情報の共有をとても大切にしています。リモート環境ではオフィスのように気軽に話しかけられないので、情報は徹底的に文書化されます。例えば、会社の方針や手順が記載された2,000ページ以上の「ハンドブック」があり、全社員が参照できます。 4) 非同期の意思決定 GitLabでは、意見を集めたうえで最終決定は「直接責任者(DRI)」が行います。全員の賛成を待つのではなく、効率よく決断できるので、リモートでもスピーディーな意思決定が可能です。 5) 少しずつ改善する「反復作業」 GitLabでは小さな更新を頻繁に行い、少しずつ改善していく方針です。これにより、部署間の調整がしやすく、方向が少し間違っていてもすぐ修正できる柔軟な働き方が実現できます。
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[講演録] Arturo Escobar, 他 - "Decolonizing Design, Imagining Alternative Futures"
デザインの未来を考える:多様性と共生を目指して 添付動画は、RISD(ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン)で2019年におこなわれた「デザインの脱植民地化と未来の想像」というテーマの講演です。主要なスピーカーは著名な人類学者であるアルトゥーロ・エスコバール氏で、彼の著書『多元的世界のためのデザイン』を中心に議論が展開されました。 1. 現代社会が直面する危機とデザインの役割 エスコバール氏は、環境問題や社会的不平等など、現代社会が抱える多くの危機について語りました。これらの問題は、私たちの未来を制限し、多様な可能性を奪っています。デザインはこれらの課題に対処し、新しい未来を創造する力を持っていると彼は強調しました。 2. 関係性の重視と新しいデザインのアプローチ 従来のデザインは、しばしば西洋中心的で個別的な視点に偏りがちでした。しかし、エスコバール氏は「関係性」を重視するデザインの重要性を説きました。これは、人と人、人と自然など、あらゆる存在が相互に関係し合っているという考え方であり、デザインにもこの視点を取り入れるべきだと主張しています。 3. トランジションデザインとオートノマスデザインの紹介 新しいデザインの概念として、「トランジションデザイン」と「オートノマスデザイン」が紹介されました。トランジションデザインは、システム全体の変革を目指すデザインアプローチであり、オートノマスデザインは、コミュニティ自身が自らの課題を解決するためのデザイン手法です。これらは、従来のデザインの枠組みを超えた新しい可能性を示しています。 4. フェミニストと先住民の視点を取り入れる パネルディスカッションでは、ラテンアメリカのフェミニストや先住民の視点が取り上げられました。これらの視点は、共同体や非階層的なアプローチを強調し、パトリアルキー(男性中心主義)や資本主義的なシステムへの挑戦を促します。デザインにこれらの多様な視点を取り入れることで、より包摂的で公平な社会を目指すことができます。 5. デザイン教育と実践における多様性の重要性 講演では、デザイン教育や実践の場で多様性を促進する必要性が強調されました。パネリストの一人であるジェス・ブラウン氏は、玩具デザインにおける多様性の重要性やステレオタイプの打破について自身の経験を共有しました。教育カリキュラムやデザインプロジェクトに多様な声を反映させることで、より豊かなデザインが生まれると提案されました。 まとめ この講演とディスカッションを通じて、デザインは単なる形や機能を追求するだけでなく、社会的・文化的な課題に対して積極的に関与する力を持つことが示されました。多様な視点や背景を持つ人々が協力し、関係性を重視したデザインアプローチを取り入れることで、より良い未来を創造することができるでしょう。
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[講演録] David Graeber - "Basic Income and Innovation"
人類学者デヴィッド・グレーバーは、シリアルアントレプレナーのピーター・ティールとの対談で、ベーシックインカムとイノベーションの関係について語りました。 1. イマジネーションがイノベーションの鍵: Graeberは、社会の進歩や新しい発明には、クリエイティブな考えを持つ人々が重要だと言っています。しかし、現在の社会では、こうした人々が活躍する場が限られており、多くのアイデアが埋もれてしまっていると指摘しています。 2. 競争よりも自由を: 現代のシステムでは、人々は自分のアイデアを証明するために時間を費やさなければならず、それがイノベーションを妨げています。Graeberは、人々に必要な資源を与えて自由にさせることで、予想外のブレークスルーが生まれる可能性が高まると考えています。 3. ベーシックインカムが創造性を解放する: ベーシックインカム(無条件の基本所得)を導入することで、人々が生活の心配をせずに、自分の好きなことに挑戦できるようになります。Graeberは、これにより新しいアイデアや文化的な革新が生まれる可能性が高まると主張しています。 4. 文化的な革新の消失: 例えば、かつてのイギリスでは、社会福祉制度に支えられた若者たちが音楽やアートで世界的な影響を与えましたが、こうした制度が削減された結果、文化的な革新が減少したとGraeberは述べています。 5. すべての人にチャンスを: Graeberは、現在の経済システムが、多くの人々の創造性を抑え込んでいると考えています。ベーシックインカムによって、すべての人が自分の能力を最大限に発揮できるようにすることが、社会全体の進歩につながると彼は提唱しています 。 まとめ: このように、David Graeberはベーシックインカムが人々の創造力を解放し、社会に新しい発明や文化的な革新をもたらす可能性があると考えています。 ソース: https://davidgraeber.org/videos/basic-income-and-innovation-david-graeber/
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[講演録] 鈴木大拙 講演「最も東洋的なるもの」1963年録音の概略
哲学者 鈴木大拙の1963年赤坂公堂での講演から、5つの論点を抽出しました。 1) 世代間のギャップと教育の違い: 鈴木大拙は、自身の時代と現代の教育の大きな違いを強調し、昔の教育が現在のものと大きく異なっていたことを回顧しています。 2) 伝統的な医療慣習: 鈴木大拙は、かつての日本の医療において、診察料や薬代が患者から直接請求されるのではなく、患者が時折礼を持ってくる形で支払われていたことを述べています。この伝統は、現代の金銭的な焦点とは大きく異なるものでした。 3) 言語と文化の違い: 英語と日本語の翻訳における困難さを語り、特に西洋と東洋の思考方法の違いが言語に反映されていることを指摘しています。 4) 西洋からの影響: 西洋の書物が日本に直接翻訳され、しばしば不自然で理解しにくい形で教えられた結果、表面的な理解にとどまったと批判しています。 5) 哲学的な翻訳の反省: 中国の古典を英語に翻訳する際の難しさについて語り、特に哲学的な概念が文化の違いによって正確に伝わらないことに苦悩した経験を述べています。 鈴木大拙館: https://www.kanazawa-museum.jp/daisetz/
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裸足感覚で歩くことで足を健康にする「VIVOBAREFOOT」
イギリスの靴メーカー「VIVOBAREFOOT」が、2023年9月に日本一号店を外苑前にオープンしました。同社の提供する靴は「裸足のように歩くことで人間の足が持つ力を引き出す」という考え方に基づいているのだそう。 是非一度履いてみたいと思いました。 ■VIVOBAREFOOT https://vivobarefoot.co.jp/ ■足裏も筋トレが必要!歩くだけで足裏を鍛える、イギリス生まれの「ベアフットシューズ」日本1号店オープン via kufura https://news.yahoo.co.jp/articles/7f7888dd90a16b4d2b0c3a4fcf541a0835e442db