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NYの美術大学Pratt Instituteを訪ねました

2024年6月13日木曜日。
NYのブルックリンにある美術大学プラット・インスティテュートに到着しました。
マンハッタンから地下鉄に乗って、Classon Avという駅で降り、駅前の公園で仲間たち4人と待ち合わせて、徒歩10分くらいのところに大学はありました。
6月とはいえとても暑い日でした。

なんでNYで美大に行きたかったのか?

まず、なぜ世界の中心、大都会NYにある美術大学に行ってみたかったのか?
そこにはあるきっかけがありました。

DTP Transitさんのオンラインセミナー。
私は独学デザイナーとしてDTP Transitさんのセミナーに大変お世話になっています。私がイラレを学び始めた頃から書籍などにもずっとお世話になっていました。

20代の学生の頃から「NYに行って学びたい!」とずっと思っていた私は、23歳の結婚と同時に留学したい夢を諦め、子育てや介護をしながら独学でデザインを学び続け、細々とデザイナーの仕事を続けてきました。

子供達も大きくなって、いよいよデザイナーとしても本腰を入れて独立!そんな時にふと目に留まったのが、こちらの講座でした。

憧れのNY?!そして美大の学び?!
30年前に置いてきた夢が突如ありありと思い出されました。
私は「デザイン、学びのしくみ」を受講しました。


遠藤先生の講義はとてもわかりやすく、とても丁寧で、私がこれまでジタバタと汗かきべそかき仕事をしながら探ってきたようなことが、すっきりとアカデミックにまとめられ、デザインを体系的に学ぶとはこういうことか!と驚きました。
また、スライドが美しく、画面の細部にまで徹底した見せ方に、先生の美意識とデザイン教育へのポリシーを感じました。
感動の講義の感想は以前noteの記事にも投稿しました。


私はこの講義をきっかけに、「いつか落ち着いたらNYで学んでみたい」と口にするようになりました。すると、驚くことに私の周囲では
「とりあえず今すぐに行ってみるべきだ」という意見をくれる人がとても多かったのです。

「いつか」は来ないし、「落ち着く日」なんてこない。これは50代になって切実に感じていることでもあります。
私はとにかく、半ば周囲に背中を押されるように、とにかく一度、憧れのNYを見てこよう、と決心しました。

プラット・インスティテュートを見学したい

NYに行くのなら、アメリカの美大がどういうものか見てみたい、と、私は図々しくも先生にメッセージをお送りしました。
「6月にNYに旅行に行くのでプラットを見学させてもらえませんか?」
すると先生は快諾してくださったのです!勇気を出して本当によかったです!

また、私の夢に乗っかりたいという仲間も現れて、私たちはおばちゃん4人でプラットまで行くことになりました。

ついに美大の中へ・・・

プラット正門

いよいよプラット・インスティテュートに到着です。夏休み中ということで、校内に学生の姿はほとんどありませんでした。
先生は学内を順番に案内してくださりました。ファッション、インダストリアル、コミュニケーションデザインなどの各教室、図書室、職員室などなど・・・

緑豊かな大学です
普段はとても賑わっているのでしょうね
コミュニケーションデザインのクラス
ファッションデザインのクラス、トルソーがいっぱい
マクラメ?
職員室は広くてゆったりとしていました。先生方は和やかな雰囲気!
図書館に向かっています
同僚の先生とおしゃべりしている遠藤先生

先生が、スタッフの方々や先生方に、「日本からのお客様です」と紹介してくれたので、私たちは皆さんにとても気持ちよく出迎えていただきました。とっても嬉しかったです!

校内あちこちにオブジェがありました


Research Yard at the Brooklyn Navy Yard

大学から車で10分ほどの場所、ネイビー・ヤードにあるプラットの施設リサーチ・ヤードにも連れて行っていただきました。(事前に予約をとっていただきました)

とても広い敷地に、たくさんのビルや倉庫があります
リサーチ・ヤード入口。案内してくださる方がいらっしゃいます。

ここではさまざまな研究が行われていたり、コワーキングスペースがあったりと、まさに未来を見据えた先進的な施設でした。

その後、案内の女性に連れて行ってもらったのは、建物屋上にあるファームです!

港町の屋上にある風景とは思えません!

えええ!こんなビルの屋上に田園風景が広がっている!そしてあちこちで何か作ったり、撮影したりしています。
ここではさまざまな研究やイベントを行っているようです。

遠くにマンハッタンが見えます 景色も素晴らしいのです


さいごに

私は先生に質問しました。
この年齢になってもまだまだデザインを学びたいなんて変でしょうか?
先生は、
「お気持ちよくわかります。勉強したら世界が広がるし、楽しいですよね。僕も学び続けます。」と言ってくださりました。

勉強は楽しい。
そして同じ「デザイン」という世界にいる先生とお話しすることは私にとって大変勇気づけられ、自信を与えていただけるものでした。
またアメリカの地でアートを学ぶために多くの学生が頑張っている場所を訪れたことは、自分の仕事をあらためて誇らしく思える瞬間でもありました。
私も大好きな仕事をずっと続けていくために、学び続けたいと思います。

遠藤先生、お忙しい中、私たちのためにお時間を作っていただき、本当にありがとうございました。



先生の著書。受賞スピーチの紹介が素晴らしくて、とても感動しました。

プラット・インスティテュート

BROOKLYN GRANGE


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