柵を越えないという安心感、って話
ある所である人からの依頼でカウンセリングをする事になった。性質や価値観を知って適正をみるみたいな感じ。
一人の女性。こちらの質問より先に自分にできない事、不足している事を伝えて来た。
(予防線やなぁ〜)
出来ない理由も山のよう。一通り話終えたところで、次はちょっと出来る自慢が始まったけれど、大したことじゃない。
(承認欲求かぁ~)
そしてようやくこちらの話を聞く体制になったので、ステップアップする気があるかどうかを確認すると「以前は~~~」「前の時は」「始めたころは」と過去に戻ってしまった。
こういう人は柵の中にいることが安心で、そこから外に出ると不安でしょうがない。でも人には認められたいから「周りにできる人がいない事」を確認して、少しがんばればその中で1番になれそうなことを見つける。
柵を超えないことが最も幸せと感じるので、毎日決まった事でも少しだけ早くできる、丁寧にできる、要領よくできるという作業で、新人に教えてといわれるとすごくうれしい。
少しくらいなら新しいことを覚えようという気持ちはあるので、スキルアップは見込めるけれど、まったく興味のない新しい事は拒否してしまう。
「私はここで満足なんです」は謙虚さではなく不安から発する言葉です、と依頼主には伝えました。そしてこういう人は私のチームには要らないということも伝えました。私が望むのは新しいことに次々とチャレンジする人。私をどんどん超えていく人です。
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