正統な保守政党

タイトルはつまらないダジャレであるのであまり気にしないでほしい。チェスタトンという詩人の著作に『正統とはなにか』というものがあったな、というところからとっさに思いついただけだ。

保守政党ができたニュースを見た。国会議員がいるかは知らないが、ネット界では人気らしく話題になっていた。
私が好きだった西部邁の表現を借りれば保守とは「バランスをとること」であり、飛行機になぞらえていうと「右翼と左翼と尾翼とプロペラを持っている」ことである。

しかし新しくできた保守政党の面々を見るとバランスをとっているとは思えず、発言などを見ると左翼の反対(アンチ)にしか見えない。西部邁の定義から言うと保守ではなく、右翼になる。
韓国が嫌いだから、中国が嫌いだから、共産党と敵対しているから、軍備増強しようとしてるから、靖国参拝したから、保守!!
という単純な図式が今なお続いていることは悲しいことだ。

こんな単純な図式で物事を判断する人が多い世の中に発言したからと言って何が変わるだろうか。


言論は虚しい。

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