ルー語は日本語の進化なのか
1.ルー語とは
ルー語という言葉を知っているだろうか。
コメディアン(?)のルー大柴という方が使っている言葉で、日本語の文の簡単に英語に直せそうな単語をカタカナ英語に変換して話すというものである。
[日本語]夕ご飯一緒に食べませんか?→[ルー語]ディナーをトゥギャザーしませんか?
[日]バカも休み休みにして→[ル]バカもホリデーホリデーにして
[日]藪から棒に→[ル]藪からスティックに
といったものをルー語といい、一時期大流行したし、ご本人は現在も使っていらっしゃる。
なお上記のものは私の記憶から呼び出したものであり、本人が本当に使っていたかは不明なことには注意してほしい。
2.日本語の変化
ルー語について考えるきっかけになったのは友人との会話がきっかけであった。
たまたまシートン動物記の話になったのだが、その中のハイイロリスを主役とした物語について、主人公の名前が変化しているそうなのだ。
私が読んだ時には「旗尾」という名前であったが、友人が読んだ最近のものでは「バナーテイル」という名前になっているらしく話が少し噛み合わなかった。(旗=バナー・尾=テイルなのでそのままと言えばそのまま)
そこで思い出したのが昔アルバイトをしていた頃のベテラン塾講師の言葉だ。
彼が言うには「以下の文を訳せ」のような問題の場合、昔は全ての英単語を日本語に直す必要があったが、今ではそのままカタカナで書いても許される単語が増えた、と言うことだった。
彼の言うことを書くと以下のようになる。
I went shopping yesterday.を訳せ
昔:私は昨日買い物に行きました。
今:私は昨日ショッピングに行きました。
この現象をどう捉えるべきか、次の記事で考えてみようと思う。