181124_DesignScrambleで学んだこと
3つのトークセッションに参加。
個人的に学びになった点をまとめました。
- 若手デザイナーが考えるミクシィ流ものづくり@ミクシィさん
- 実践者と参加者が一緒に語る『デザイン経営カイギ』@BIZREACHさん
- 「デザイン経営」の実践。渋谷メガベンチャー3社のデザイン領域執行役員トークセッション@ミクシィさん
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【Under 29】若手デザイナーが考えるミクシィ流ものづくり
ミクシィさんの若手デザイナー4名が登壇されました。
🤔 エンジニアなど、ノンデザイナーとの連携
💡 共通言語・認識(=デザインシステム)を作りコミュニケーションロスを減らす(小谷さん)
💡 指示書を作る。お困りはハッキリ伝える(川端さん)
💡 企画と連携し、ビジョンや目的を確認(同)
(補足)デザインシステムについてはYokoさんの記事がすごく勉強になった。「CI&UIリニューアルしながらデザインシステムを作った話」
🤔 任された仕事を果たせるか不安
💡 ユーザーに全力で応えたい!驚かせたい!という気持ち(川端さん)
個人的な不安から利他的行動へのブレイクスルー。同世代ということもあり、ものすごく心に沁みる…
🤔 小さいスマホ画面でキャラクターをどう表現するか
💡 シルエットで個性を出す(高山さん)
💡 引き算の着色、削るところを削る(同)
💡 実機検証 (同)
なかなか聞けない技術的なお話も!
グッズデザイナーの小林さんには、女性向けキャラグッズ展開の原案を見せていただき、可愛いデザインの勉強になりました。グッズ欲しいです。
今回のプレゼンでは、全員が「ユーザーを喜ばせたい」「驚きを与えたい」という強い想いを持っているのが印象的でした。
デザイナーと一口に言っても、ディレクター/企画寄り、ジェネラリスト/スペシャリストなど多種多様。ミクシィさんにはあらゆるキャリアパスの可能性が広がっていそうです。
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実践者と参加者が一緒に語る『デザイン経営カイギ』
↓リアルタイムでサクッとまとめたもの
プラス、心に留めておきたいなと思ったことを以下抜粋。
🔰 経営
スタートアップの段階では、マーケットにヒットするまでユーザーテストを重ねる必要がある(ビズリーチCDO補佐 ミナベさん)
🌱 グロース
グロース段階では愚直にスケールしないこと。デザイナーとしてのこだわりを持たず、専門領域外もやる(Progateリードデザイナー 神田さん)
グロースで大事なのはストーリーテリングとプロトタイピング(ビズリーチCDO 田中さん)
🎨 裁量と評価
(ホラクラシー組織では)プロトタイプの階段をクリアできる人がデザイナーならデザイナーに全て任せる。エンジニアでも同様(アトラエCTO 岡さん)
(デザイナーの評価指針について)人事目線でいうと、互いの信頼関係があれば指標は不要。少数精鋭チームでは信頼関係がないと指標に逃げかねない(ビズリーチCDO補佐 ミナベさん)
❤️ デザイナーマインド
デザイナー自身が誇りをもてるようなデザインが事業を動かすエネルギーになる(heyリードデザイナー 松本さん)
Bankデザイナーのミッションは「事業の成功確率を最大化するために魅力的なプロダクトを作っていくこと」(Bankリードデザイナー 河原さん)
デザインがイケてる会社の(←ここが重要)リーダー陣による貴重なお話が聴けました。 「誇りをもてるようなデザイン」という言葉が最も印象的で、そんなデザイナーシップが事業へのコミットに繋がっていくのかなと思うとワクワクします。
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「デザイン経営」の実践。渋谷メガベンチャー3社のデザイン領域執行役員トークセッション
これは特色だなと思ったことをまとめました。
⭐️ ミクシィ 加藤さん:姿勢
・ コミュニケーション・ビジネス・数値はデザイナーが一般的に苦手な分野だが、逃げると話にならない。理解しようとする姿勢が重要
・ 自分と違う視点を持つ相手に対してリスペクトをもって協力していくことで、強みを組み合わせた何かを生み出せる
・ 社会課題に向き合う姿勢そのものがデザイン
⭐️ DeNA 増田さん:デザインの力
・ DeNAは左脳が強い会社。だからこそ右脳に伸び代がある
・ デザインを通して自分が何を成し遂げたいのかを考える。自分の方向性が見つかると強い
・ 近年の日本からグローバルなイノベーティブ企業が輩出されていないことに危機感。デザインの力でよくしないと。"beyond Google"の鍵はデザインにある
⭐️ CyberAgent 佐藤さん:コミュニケーション
・ マネジメント:プレイヤー = 6 : 4 の割合でいたい
・ 理解を得る/理解してもらうためのコミュニケーションの積み重ねが重要
・ 自分がロールモデルになる勢いでやる
・ デザイナーが誇りを持って働ける会社にしたい
メガベン3社のトップがどんな考えでどう動いているのかを知ることができる、贅沢なトークセッション。
「デザインの力で世の中を変える」という目的は同じで、どう変えるか? の手法に企業色が出ていました。就活を控える学生さんにとって、大きなヒントになったのでは?(ここまで企業研究できていたら最強…)
デザイン経営を学ぶ身としても、見習う点がたくさん見えてきました。
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まとめ:1000円じゃ足りない
本当に楽しいイベントでした!
事前に申し込みしていたセッションはコンプリートできたものの、渋谷の攻略の難しさ(≒自分の土地勘とスタミナのなさ)に参加を断念したものも多く…。
とはいえ、これだけの名だたる企業の素晴らしい方々が集まるイベントに1000円で参加できるなんて夢のようでした。
ありがとうございました!
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