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キンズィー・レーン氏によるクロマフローのレビュー

クロマフローはダーウェント製品群の最新作で、私の意見では最高傑作です!

この色鉛筆は滑らかでクリーミーな描き心地で、少量の色でもしっかりと発色し、作品全体にシームレスなブレンドをもたらします。

ソフトリードペンシル(芯が柔らかい)は、ソフトグレージングに優れているだけでなく、すでに着色された部分を完全に焼き付けた後でも、そのまま作業を続けることができるのも気に入っています。

下の画像で、この色鉛筆が作り出すことのできる範囲をご覧ください。右は非常に軽く着色したもので、左は紙の歯(塗った後に紙の白い部分が見える)が透けて見えないほどしっかりしたものです。

基本的にいつも柔らかい色鉛筆が好きで、カラーソフトを何年も使ってきました。

クロマフローは、乾燥したColoursoftよりも油分が多く感じられるので、ブレンドのしやすさに優れていると思います。

クロマフローはオイルパステルで描いているような感覚ですが、カラーソフトはチョークパステルのような感覚です。

クロマフローの特徴として、大きく滑らかな部分を描くことができるのに加え、先端が尖っているので細かい部分も描くことができます。

下の画像では、大きな羽の上に滑らかなグラデーションを描くことができただけでなく、首や羽の端にある小さな白いハッチマークも描くことができたのがわかると思います。

また、この色鉛筆の線の鮮やかさもとても気に入っています。

下の絵でわかるように、クロマフローはとても彩度が高く、黒もとても濃いのです。

色鉛筆で絵を描くようになってから、作品を仕上げるのにいつも複数の鉛筆の銘柄を使い分けるようになりました。

下地には柔らかい色鉛筆を使い、その上に細かい作業をするときは硬い色鉛筆を使うという具合です。

クロマフローは、単体の色鉛筆として完璧なバランスを持っています。

ブレンドするときに紙を傷めないように柔らかいですが、シャープなエッジや小さなディテールを作るときには、しっかりポイントを押さえてくれます。

柔らかい色鉛筆の最大の問題は、折れることです。

色鉛筆が柔らかくなり過ぎると、細かい点を保持できなくなるのですが、クロマフローはそのようなことはありません。

最終的に描いたオウムの絵では、ぼやけた背景とオウムの質感にかなりのコントラストがあるのがわかると思います。

この作品は、クロマフローのみを使って制作され、パッケージデザインにも採用されています。

キンズィー・レーンさん、本稿にブログを提供していただき、心より感謝申し上げます。キンズィーさんの作品は、ウェブサイトInstagramまたはFacebookでご覧いただけます。