
【イベントレポート】DERTA GIG vol.16 首都圏×地方。二つの魅力を両立する”越境型キャリア”を考える
こんにちは、株式会社DERTA Gig学生運営メンバーのりなです。
2024年12月16日(月)、エンジニアを含むクリエイターを対象に、カジュアルに情報交換・交流をするミートアップイベント(勉強会&交流会)DERTA Gigを開催いたしました!
vol.16となる今回のイベントテーマは、「首都圏×地方。二つの魅力を両立する”越境型キャリア”を考える」です!✨
本イベントは、首都圏企業と繋がりながら新潟でも活躍するクリエイターと将来のキャリアプランを検討中の学生をゲストに招き、「首都圏と地方、二つの魅力を同時に手に入れる"新しい働き方"」について考えるパネルディスカッションイベントを開催。
オンラインイベントであったため、県内の方だけでなく、東京や北海道にお住まいの方々にもご参加いただき、リアル開催ではなかなか出会えない方とも交流することができました。
また、オンラインホワイトボードツールMiroを活用した、パネルディスカッション中の議事録や交流会も大好評でした😊そんなイベント当日の様子をみなさんにお届けします🤲
イベント概要
【日時】
2024年12月16日(月) 19:00~21:00
【場所】
オンライン開催(Zoom)
【参加費】
無料
詳しくは申し込みページをご確認ください。
https://ddd-ng.connpass.com/event/337838/

オープニング
初めにファシリテーターからイベントについて説明があったあと、お迎えした4名のパネリストとモデレーターから自己紹介がありました。
パネリスト/モデレーター紹介
パネリスト①
竹内 謙太 氏 | LINEヤフー株式会社 エンジニア

パネリスト②
中川 裕也 氏|株式会社DERTA / フリーランス プロジェクトマネージャー

パネリスト③
新藤 紘之介 氏|開志専門職大学 情報学部 AI・データサイエンスコース4年生

パネリスト④
田邉 翔平 氏|新潟大学 知能情報分野4年生

モデレーター
須貝 美智子|株式会社DERTA 取締役CDO / COO、株式会社グッドパッチ Goodpatch Anywhere事業部

パネルディスカッション
自己紹介が終わったら、さっそくパネルディスカッションに入ります。今回のテーマは以下の4つです。
テーマ①キャリアステージに応じたUIターンの選択肢
テーマ②首都圏の案件・給与水準を維持したまま地方で働くコツ
テーマ③地域との関係性構築のリアル
テーマ④地方在住だからこそ見えてきた、新しいキャリアの可能性
登壇者それぞれの体験談を通じて、地方暮らしのリアルと可能性に迫ります🔥
また、イベントにはオンラインホワイトボードツールMiroを活用し、ディスカッションの様子は運営がリアルタイムで記録。イベント後にも内容を振り返ることができるよう、議事録をまとめていきました✍️

テーマ①キャリアステージに応じたUIターンの選択肢

はじめに、竹内さんと中川さんがUIターンをしたきっかけについてお聞きしました。お二方とも新型コロナウイルスの流行によりリモートワークが一般化する大きな流れの中で、UIターンを決意し、リモート勤務を始めたそうです。
しかし、リモートで働き始めてみると、対面でのオフィスワークに比べてより高度なコミュニケーションスキルを求められたり、信頼関係を築くハードルが高くなるなどの課題も実感されているよう。
また、新卒で首都圏のの企業に就職予定の新藤さんと田邉さんは
・希望する職種の求人が地方では限られている
・一次情報が多く、地方に比べて成長機会もある首都圏の環境に一度は身を置きたい
との理由から、新卒では首都圏にいく選択肢をしたとのこと。ただ、キャリアステージに応じて、将来的にはUIターンも視野に入れているともおっしゃっていました。
特に、新藤さん田邉さんがおっしゃっていた「地方にやりたい職種を募集している企業あったとしても、新卒は募集をしていないことが多い」という声には、チャット欄で多くの学生から共感の声が寄せられ、若者の首都圏就職の背景が浮き彫りになったように感じます。
テーマ②首都圏の案件・給与水準を維持したまま地方で働くコツ

続いて、首都圏の企業に所属しながら拠点を新潟に置く竹内さんと中川さんに、二つ目のテーマについてお二人が実践されていることを伺いました!✨
お二方からは、
・きちんとしたアウトプットを出し信頼を得る
・定期的な出社(数ヶ月に1回程度)でチームとの関係性を維持する
などのお話が。
コストのお話では、地方の家賃が首都圏に比べて大幅に安価なことや、リモートワークで通勤費が浮くといったメリットが話題に上がりました。また新潟の食の豊かさについても触れられ、旬の食材が手頃な価格で手に入るおかげで、QOLが格段に向上したという実体験も共有。地方ならではの暮らしやすさを実感する声が寄せられました。
また、新藤さんと田邉さんは勤務形態がリモート・出社どちらも可能な企業に就職する予定とのことですが、最近の若手社員は業務習得やコミュニケーションの観点から出社を好む傾向があるとのことでした。
テーマ③地域との関係性構築のリアル

UIターン後の課題として、「地元のはずなのに知り合いがいない」「地域との関わり方が分からない」という状況もよく語られる中で、UIターン当事者でありながら地域コミュニティとの繋がりが深い竹内さん、中川さんにお話を伺いました。
エンジニアという職業柄、常に最新情報に触れる必要があるため、コミュニティの存在はどの地域にいても必要だという竹内さん。新潟でもエンジニアのコミュニティがないかSNSやイベント管理プラットフォーム(connpass)を通じて、積極的に探していったそう。その中で、このDERTA Gigにも出会ったのだとか。
出身は関西で、新潟には奥様と義両親しか知り合いがいなかったという中川さんも、つながりを求めてまずはSNSで見つけたDERTA Communityの交流イベント「DERTA Jam」に参加したことが始まりだと言います。新潟を拠点に活動するコミュニティに参加することで、地域で活躍する多くの方と出会えたそうです。また、既存のコミュニティメンバーから新たなコミュニティを紹介してもらうことで、自然と関係性が広がっていったとのこと✨🤝
その結果、中川さんは特に仲良くなったコミュニティメンバーとともに、「Swiing」というクリエイターコミュニティも立ち上げられたそう🔥「新潟出身ではない自分が、新潟のクリエイター同士を繋ぐ活動をするとは思いもしなかった」とおっしゃっていました。
地域との繋がり作りの方法は学生のお二人も似ていて、学生・社会人両方が集まる地域コミュニティへの参加から、さまざまな繋がりが生まれたそう。その結果、ロールモデルとなるような地域の大人や県内の他大学の学生などに出会うことができ、自身の活動の幅も大きく広がったとのこと。また、こういったコミュニティ活動は、将来新潟に戻ることも見据えた上での活動でもあるとのことでした。
テーマ④地方在住だからこそ見えてきた、新しいキャリアの可能性

最後に、首都圏と地方それぞれが持つ良さを再認識しながら、両方を横断したキャリアの在り方について話し合いました。
竹内さんからは、「地方は整っていないからこそ、まだまだ伸びしろがある。そのギャップを埋める役割を自分が担いたい」との力強いお言葉が。また、モデレーターの須貝からも「首都圏と地方、どちらも経験したからこそ、地域を盛り上げるDERTAの活動を始めたいと思った」とのエピソードが語られました。地方には課題がたくさんあるが、だからこそ新しい事業を生み出すチャンスが詰まっていると感じたそうです。
中川さんも、「首都圏では分業が当たり前の仕事も、地方では一人で担当することが多い。だからこそ、自分の専門外のことにも挑戦する機会が増えて、視野が広がった」と話され、その前向きな姿勢が印象的でした。
また、参加者のコメントでは、「リモートで働いたり、地方と都会を行き来する人が増えたら、地方と都会の格差って少しずつなくなっていくのかもしれない」という声も。この時間を通じて、首都圏と地方をつなぐ新しいキャリアの形について考えさせられる機会となりました。
ブレイクアウトルームでの交流会
パネルディスカッションのあとは、Zoomのブレイクアウトルーム機能を使用し、登壇者・ファシリテーター・参加者が混ざったグループに分かれて、Miroを使いながら交流会を行いました。
交流会では、初め全員が簡単に自己紹介をしたのち、パネルディスカッションを聞いて感じたこと、登壇者や参加者同士で感想や質問したいことなどを付箋に書き出していきました。

意見交換タイムではみんなで書き出した感想や質問について、そのグループにいる登壇者さまや参加者の方々にお答えいただいたりしてお互いの意見を共有しました🤝✨
オンラインイベントにも関わらず、参加者の方々と顔を合わせてお話しすることができ、楽しく、充実した時間となりました。
参加者の声
イベント後に行ったアンケートでは、
離れた世代、普段だと関わらない職種の人達のお話を聞けて勉強になってとても良かったです。
新潟、特に田舎でも新しいベクトルに動けそうで可能性を感じました。
就活やこれからのキャリアプランを考える上でとても勉強になりました!
自分の思う通りに動いていいのだなと自信を持てました。もっと活動的に動いていき、自分の好きなことで生きていきたいです。女性エンジニア・デザイナーとして働いてる人の話をもっと聞きたいです。
とても勉強になるイベントを企画していただきありがとうございました!自分の学びだけではなく、仕事にもすぐに活かせそうなヒントを得られました。
などなどのお声をいただきました✨
交流会の中でも参加者のみなさまからたくさんの感想や意見をいただくことができ、オンラインのGigも盛り上がるイベントにすることができました👏
登壇者のみなさま、ご参加くださったみなさま改めまして感謝申し上げます😊
集合写真

最後に参加者のみなさんと集合写真をパシャリ📸
まとめ
今回、私は交流会のファシリテーターとしてイベントに参加させていただきました。オンラインでのGigのイベントに参加するのは久しぶりでしたが、パネルディスカッション中もチャット欄で活発に感想や質問が交わされたほか、交流会でも参加者の方々とたくさんお話することができて存分に楽しめました。
オンラインでは普段現地へ来られない方も参加できるので、今後のGigのオンラインのイベントも様々な形で交流できるイベントにしていきたいと思いました✨
次回イベントについて
次回イベントの開催日が決まり次第公式SNSで告知いたしますので、ご興味ある方は公式SNSのフォローをお願いいたします。
次回イベントの詳細は近日中に発表予定ですので、ぜひご注目ください。
公式X:https://x.com/niigata_DERTA
レポート執筆担当:
りな / @ohganeriiina
沖縄県出身。長岡造形大学造形学部建築・環境デザイン学科4年生。2024年1月よりDERTAインターン生としてジョイン。「人の動きを考えること」に興味があり、まちづくりやコミュニティデザインを勉強中。
グラレコ担当:
ばん / @star1st__06