
君をつくる全ての要素を愛してたのに
Over / Mr.Children
今となれば
顔のわりに小さな胸や
少し鼻にかかるその声も
数え上げりゃきりがないんだよ
愛してたのに
心変わりを責めても空しくて
今となれば
嘘のつけない大きな声や
家事に向かない荒れた手のひらも
君を形作(つく)る全ての要素を
愛してたのに
心変わりを責めても君は戻らない
ここの歌詞が大好き。
この彼氏、彼女のこと大好きだったんだろうな。
めちゃくちゃ愛してたんだろうな。
彼女のことが大好きな彼氏と、
冷めちゃった彼女との温度差を感じる。
この切なさを彼氏目線で歌ってるんだけど
女の私でもすごくよく理解できる。
今となれば、顔のわりに小さな胸も
愛おしく思えるんだって。
なんて可愛くて愛らしい歌詞なんだろう。
エモすぎる。
この歌詞の良さを言葉で説明するのは
あまりにも難しすぎるから
やめておこう。
私は彼氏を振った側だし
どちらかというと彼氏が私の全てを愛してくれていたけど
私にだって分かるんだ。
彼氏の歌が下手くそすぎるところにも目をつぶったし
女々しくて男らしくないところも彼氏の一部だと思って愛したし
細かすぎる性格も決して否定しなかったし
いろいろ気になることはあったけど
もうそれも全て彼氏を形作(つく)る要素だと思って愛してたんだよ。
おへその横に白くて長い謎の毛がピーンって生えてたけど
それも愛しく思ってた。
彼は毛深いのを気にして脱毛に通っていたけど
私はそれも全部愛してたよ。
足の指がもじゃもじゃしてるところも
私は何も気にしないよって言ってたじゃん。
私の中で果てる時の苦しそうな顔も
すぐにイってしまった時の悔しそうな顔も
私に体を委ねて気持ちよさそうにしてくれる顔も
すべてが愛おしかった。
それも、彼氏が大好きでたまらない時期じゃなくて
こうやって関係が終わる時に
相手のすべてを愛してたんだって感じられるのがエモいのだ。