見出し画像

サンスクリーン(日焼け止め)の選び方【DTCコラム】

こんにちは、デルキンです。
夏といえば、紫外線。

紫外線自体は、年中降り注いでいる訳ですが、臨床現場では春先から日光、紫外線に敏感な症状の方は増えるような印象です。
今回は、サンスクリーン、日焼け止めについてまとめました。

日焼け止め、いつも濃いの使ってます?
紫外線の話から、臨床まで、最後はオーストラリアの話も少し。ご参考になれば幸いです。


1.紫外線UVとは

紫外線は、英語のUltravioletを略してUVと表現され一般に知られています。ヒトが目で見える可視光線より波長が短い、不可視な電磁波です。
波長の長い方から、UVA(紫外線A波)、UVB(紫外線B波)、UVC(紫外線C波)の3種類に大別されます。
我々が住む地表に届くのは、UVAとUVBです。(UVAの割合が多い。)
UVCは上空のオゾン層で吸収されるため、地表には届かないと言われています。(オゾンホールの下は例外。。。)

つまり、UVAとUVBへのケアが求められます。


2.紫外線の人体への影響。善悪とは?

なぜ、UV対策、サンスクリーン剤が必要なのでしょうか。

答えは、UVは皮膚障害を起こすからです。
日焼け、免疫抑制、光老化(しわ、しみ、たるみなど)、皮膚がんといった、困った結果をもたらすリスクがあります。

一般的に、波長が短いほどエネルギーが高く、傷害性も強くなります。
地上に届くUVAとUVBでは、波長が短いUVBの方が皮膚細胞のDNA損傷など生体への影響が強いとされます。
最も波長が短いUVCは、地上にほぼ届きませんが、私たちの生活では殺菌灯などに利用されます。最近では新型コロナウイルスの感染拡大で、スマホを殺菌したり、空気清浄機に利用される紫外線照射機器がニュースになりました。

ただ、紫外線は、悪いことだけではありません。
生命の長い歴史でしょうか、紫外線は、骨格形成や免疫調整作用に必要なビタミンD3を活性化させる重要な役割をもっています。近年では、過剰なUV対策によって活性型ビタミンD3が低下し、心身の調子が悪くなるリスクも指摘されていますので、適度な太陽光線を浴びることも必要ですね。


3.日焼けで赤くなる、黒くなる?スキンタイプとは

フォトスキンタイプとも言われ、日光に当たったときの皮膚の反応を欧米では6タイプ、日本では3タイプに分類されたりします。
肌の色が、色白なほど紫外線障害に注意が必要と言われています。

・色白肌の人は、日焼けすると赤くなりやすく、黒くなりにくい。
・多くの日本人は、日焼けで赤くなり黒くなる中間型に属しています。
・色黒肌の人は、赤くなりにくく、黒くなりやすい。

色白肌で、赤道に近い南方に居住する方は、要チェックです。


4.サンスクリーン剤のSPF、PAとは

SPFは、Sun Protection Factor の略語で、UVBに対する防御指数。
PAは、Proteciton Grade of UVA の略語で、UVAに対する防御指数。

季節や地域、野外活動の状況によって紫外線の量や強さはことなるため、状況に応じたサンスクリーン剤の選び方が重要になります。
出典によって、数値が多少異なりますが、
炎天下でのレジャーや熱帯・リゾート地での野外活動では、少なくともSPF30以上、PA+++以上が望ましいようです。
日常生活や軽い屋外スポーツではそれ以下でも良いようです。
(以下に、日本皮膚科学会と日本化粧品工業連合会のリンクを紹介。)

ここから先は

1,496字
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?