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無理をすることよりも大切なこと
最近少し大人になり、無理をすることよりも、心が痩せないための選択をする方が、大切だと思えるようになった。
前者は自分のためで、後者は自分と他人のため。影響範囲は少なくとも2倍になる。なんてことを、ごく自然に思えるようになった。
今日、自分に失望することがあった。
ここ数年で「苦手」から「得意」まで引き上げた自負のあるスキルに、ざっくりと添削が入り赤字まみれになったのだった。
「赤字はプレゼントと思え」
「"別の環境では評価された"を持ち込まない」
心の中にスクラップしてきた言葉が、ぐるぐるぐると空回りするくらいには、ショックを受けていた。
しかし一番は、赤字を入れられたことにショックを受けていることが、ショックだった。
「でも」の言葉が出そうになる。否定されたような気持ちになる。こんなの典型的な、だめな大人じゃないか。
わかっているのにできない自分が、心底嫌で情けなくなる。
以前であればこんな日には、自己否定の嵐が吹き荒れる。心を閉ざし、何かを食べることを拒否し、ストイックに何かに打ち込んだ。
今日はというと、最寄り駅からすたすたとスーパーへ。勢いよくカゴを手にとる。好きなものはなんでも買っていいよ、の日だ。
店内を一周する間にカゴに入れられたのは、やきそば弁当と、ノンアルコールビールと堅焼きプリン。
いや、どうしてこうなった。
でもやっぱり、やきそば弁当の湯ぎりしたお湯がスープに活用されるのには惚れぼれしてしまうし、ノンアルコールビールの何かを洗い流してくれる爽快さはどんな飲み物にも代われないし、堅焼きプリンは世界を救うし。
案外ちゃんと、必要なものは選べている。
ちょっとだめでも不出来でも、感謝すべきことにちゃんと感謝できる。そのための健やかさを保つ方が、きっと世界も自分も幸せだし、案外合理的でもあるんだろう。