ホン雑記 Vol.224「All You Need Is…」
書くネタがないので、情報通でもないワテがちょくちょくやってる未来予想みたいなのをちょっと思いつくままに書いてみるだす。
ベーシックインカム導入の話が数年前から出ている。国が全国民に最低限の生活を維持できるように現金を支給するって発想だ。
これ、オレみたいなメンドーサ一族の首領にとってはとてもありがたい話に感じる。マジで人一倍働きたくないし、情熱も長続きしない、地球のカスみたいな奴なのでね。
あ、これそんなに卑下してませんので。いやいや、ご心配召されるな。
いい歳こいてきたら実家を出ないとだとか、いい車乗りたいとか、いい酒飲みたいとかが、まーぁ、ない。すこぶる、ない。
いい物と見栄に使うお金が要らないせいか、働く意味が人一倍存在しないのだな。たぶん人並み以上に、脳内のご様子と自然(建物とかも含むけど)との向き合いがすごくだいじなのだ。
いまでも自分のブチ切れ地雷がどこにあるか分からんのだけど、そのへんのご様子が上手くいってないとダメなんだろうな。簡単に言えば、躁だったら躁に、鬱だったら鬱に、よりなりやすいとも言える。
ん?
なんの話をしてるんだオレは。いつもはジワジワ脱線するんだけど、急すぎてふわ~っとなったわ。ふわ~っと。
えーっとね、なんだったっけ。
そうそう、で、不労で生活していけるって、一見人類史始まって以来のひゃっほーぃ環境だと思うんだけど、なんかそうでもないっぽい。
IT企業のトップたちがおしなべて推奨してるベーシックインカムだけど、別にこれ、みなさんに優しいからじゃないらしい。
ベジータもビックリの「役に立たない奴は要らん」ということなのだ。
かつて、いまのGAFAMに見られるほど雇用を増やさずに売上を伸ばしている時代はない。このビッグ5は自分たちのサービスが売れ続けることは分かっているので、貧困者の数を減らしたい… つまり、国を使って自分たちの「お客さん」を作り続けたいというわけだ。(ベーシックインカム=税収=他企業の儲け)
自分たちが掌握する経済圏を、世界の経済圏に近づけたいのだ。
神羅カンパニーかて。
製造業と違って、ある程度の雇用を作れば他の人間は要らない。非道な発想に聞こえるけど、こんなんオレもそうするわ。自分が経営なんかしたら鬼のように人件費抑えまくるわ。んで、すぐ潰すわ。
彼らも別に鬼畜なわけではない。GAFAMではないが、Twitter創業者のジャック・ドーシー氏は「いいねボタンを外すだろう」、「もしやり直せるとしたら?」の問いにそう答えている。
「作った時には、虐待、ハラスメント、情報操作、誤報がこれほど蔓延すると思っていなかった。『いいね』が生む評価社会は、会話の健全性を阻害している」と。
Tesla社も人型ロボット「Tesla Bot」を開発、来年には公開するという。
単調で飽きやすい、危険な作業などを人間の代わりにやってくれる。目も耳も付いちゃってる。
四次元ポケットこそ搭載してないけど、ドラえもんがいる世界はなんて便利なんだろう… とはちょっと思いにくい。人の命は必ず安くなってくる。
そこまではちょっと… と思うだろうか。
たとえば、犬や猫には、愛玩動物という途轍もない価値が付いている。自分の中で付いていく。
じゃぁ、牛や豚に対してはどうか。現状に「騙して殺すなんてひどい! 肉食はやめるべきだ!」と抗っている人はかなり少数派だろう。
もちろん相手は人間。食肉として賄われるようなことはさすがにないと思う。だけど、今後大衆がどんどん意思薄弱に… つまりは、自分が何をしているのか分からない状態にさせられていくことは間違いないだろう。
いまネット上で人を「情弱」とよく叩く者は、結構情弱なんじゃないかと踏んでいる。オレも叩いてはいないが、自分をそこにカテゴライズしている。
「情弱」も「老害」も、自分がそうだと自覚している人間は皆無だ。
どこかで「フェラーリの宣伝はテレビCMで流れていない」という文言を聞いて、魔人の金槌で頭を殴られたような気がしてから、自分の位置を気にするようになった。優越感や劣等感に縛られる意味での位置ではなく、単純に分をわきまえておきたいから。
自分は何も分かっていないんだろうと思い続けたいのだ。いまでも、マイホーム、保険、給与体系なんか「なるほどね~」と思うのだから。
今後は「気づく」と「動く」が、一層の強みになると思う。
情報の価値は下がり、有料級の話をYoutubeでタダで見られるようになってきた。エネルギーの高い(徳じゃないです)上のほうにいる人が、情報を出し惜しみしなくなってきた。
それを獲れる人(実際にやる人)の数は決まってるから、と。
貧富の差が激しくなるようなツラいお話だ。気づけないし動けない人はどうしたらいいのか…。
だけど、戦乱の世、平和ボケ、実力主義、忖度社会、個人主義、協力体制などなど、ありとあらゆる状況の中で、価値の薄まらないものがある。
それが「愛」だ。
いやいやいやいや、いいカッコとか理想論じゃないからコレ。マジだってば。
力とか、悪とか、優柔不断とか、涙もろいとかのいろいろが役に立たない世界はあっても、愛だけはどこへほり込んでも輝き続ける。
アカン。どんどんクサくなってくるんだけどナニコレ? 詩人病? 詩人でもないのに?
いや、でもマジでそうじゃんね。そうじゃんねって相槌求められても困るわね、おたくさんも。
ま、でもこれ当たり前のことを言ってる気もする。
どんなダークな背景があれど、どうしたって生誕と愛は繋がってるからね。どこだっていつだって、愛を渇望してる人がいる。
そういやラピュタでシータが言ってた。
「土から離れては生きられないのよ」って。
情報の先端にいようと必死な時のオレって、土から離れてるなぁ。