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ホン雑記 Vol.31「虹色と彩りの詩」

最近言いだしたことだが、オレはノスタルジャーだ。
ノスタルジー大好きっ子だ。45歳のおっさんだがそんなことは関係ない。
年齢は単なる数字だと松田聖子殿も言っておられる。
今日はそのノスタルジーの隙間のお話。


団塊ジュニア世代のしっぽのギリギリんとこで生まれたオレだが、この世代はホントに幸せな世代だと思う。
人口が多いということは、それだけ世の中が注目してくれるモノも多く、青春時代に流行った歌がテレビCMで流れたり、リバイバルされることがやっぱりちょっと多いような気がする。

これって歌だけに限らない。

漫画で言えば、ドラゴンボールや北斗の拳やキン肉マンや聖闘士星矢など。
いまだにこれらのコンテンツで色々出てるでしょう?
北斗の拳なんて、これだけでだいぶパチスロ人口増やしたんじゃないか。コラボのハシリだわね。
ジャンプの売上も自分が10代の頃が全盛期だった。

お笑い界も、とんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、B21スペシャルなど「第3世代」の影響力は強い。B21はヒロミぐらいかもしれないけども。

ゲームにしても、マリオやドラクエやFFやゼルダなど、第1作目のリリースを見られた世代でもある。

あー、ありがたや。

この後、高校時代から専門学校卒ぐらいまで、格ゲーブームが来る。
スト2を筆頭にドハマりした時代だった。


ここまではわりと広く知られていると思うが、実はオレにはもう1カ所、ドハマりした隙間時代がある。ゲームについてしゃべる友達もいなかったので、思いが燻っている時代。
20代前半に来た、恋愛シミュレーションゲームだ。

「ときめきメモリアル」というゲームのスピンオフ3作品、
「虹色の青春」「彩のラブソング」「旅立ちの詩」である。

オレが21の時から年1で発売されていて、その間ずっと彼女もいなかったオレにとっては、ちょっとこういうゲームをするのは恥ずかしいと思う部分もあった。今よりももっととんがってたし、「このジャンルをやるヤツはオタク」みたいな古い感覚もあった。(もう20年以上経つのか。恐ろしいな)

それでも、ときメモ本作にはそんなにハマらなかったオレでも、このシリーズはホントに素晴らしかった。
それはどんな恋愛映画や小説を読んでいるよりも。
ゲームならではの「自分の選択の影響」もドハマりの要因だろう。


実はこの記事を書こうと思ったのは、さっきYouTubeでこれらのプレイ動画を見ていたからで、その間ずっとワンワン泣いてしまったのだ。

当時のオレは今思えばブラックのような就業時間&割に合わない賃金のパソコンショップで働いていて、職場の文句ばかり言っていた。
ゲームソフト専門店で日がなオタクの相手をするので、やさぐれきって中学時代以上に不良だった気がする。クソみたいな店員で人間だった。
遅い閉店時間のあとの飲み会と、休日の睡眠だけが楽しみだった。

そんな時期にやっていたゲームだし、彼女もいないし、こんな二次元キャラゲームやってていいのかとちょっと自嘲してたとこもあった。

でも、今日YouTubeで動画を見ていたら、もう泣けて泣けて。
なんと言ったらいいのか分からないが、その20代の頃のオレにも、小4のクリスマスプレゼントに買ってもらった「スーパーマリオブラザーズ」で浮かれまくった当時の少年が可愛く思えたように、今のオレから見てもそんなゲームにドハマりできた20代は素晴らしかったのだと思えたのだ。

20代の自分が素晴らしくなったのは、今日この瞬間のお陰とも言えるのだ。

あぁ、なんとも歯がゆいことよ(笑)
筆舌に表そうとするとこの程度にしか叶わぬものか。よよよ。

言ってることは単純だが、今日のオレは「アハーっ!( ゚Д゚)」となったのだ。
noteでは絶対に顔文字を使わないと決めていたオレが、感情が伝わらなすぎて使わされてしまうほどに「アハーっ!( ゚Д゚)」となった。


このことはもう1つ大きな発見を教えてくれた。
いや、うすうす気づいてはいたが。

それは、今思う「なんだかなぁ」という釈然としない漠然とした淀みも、もっと大人になった自分が振り返った時に、きっと愛しい人生に映っているだろうということだ。

よく頑張っていたね、って。


だからこそ今、あまり考えすぎずに、手放しで楽しいことを根こそぎ味わい尽くしていていいのだ。

劣等感や罪悪感は、少しかたわらに置いといて。




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仲大輔
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