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【詩リーズ13】「キーワード」

キーワード


突き刺すような痛みの時には
ひとつの言葉などによって
なんとか生きていけるという場合がある
きっとそれは美しい言葉だろう

時が過ぎ 鈍痛に変わる頃には その痛みはダラダラと長引く
始めの頃 耐え切れそうにない痛みを和らげたその言葉が
その時はひどく鬱陶しく感じられる

疲れや 怒りや 諦めといった負の心が渦巻いて
イヤな人間に成り下がる

なぜそんなメカニズムが働くのだろうか
ひょっとしてそれは
心が正常な状態へバランスを取り始めた
サインではないだろうか

草花に水をやり過ぎると枯れてしまうように
人間の心にもそんな働きがあるのだろう
そんな時の自分を責めることはない

どれほどすさんでしまっていても
魂は己を救ったその言葉のありがたみを忘れてはいないはずだ




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