散文日誌 「種々雑多」 2021/5/21
朝から雨が降る日だ。既に西日本は入梅とか。なんとも季節は早々と過ぎて往くのだろうか。
こういう雨の日はどうも調子が悪い。体中が鉛の様に重くて、起きるにも時間がかかる。医師から処方されている薬は、朝、昼、夕食後と寝る前の4回。種類はここでは詳しく述べないが、基本ストラテラ(80mg)と不安やイライラを抑える薬、夜には睡眠導入剤と抗鬱薬、抗不安薬、等々。
それでも、不安や強い念慮に襲われることはある。そういう時は薬を飲むとき以外は大体布団の中で過ごす(「寝逃げ」というやつだ)。布団の中に入っても、不安はそうそう消えるものではなく、何かに包まっている安心感とかそう言うものが少しずつ脳みその中で暴れまわる悪党を、一時的に鎮めてくれる。上手く行けばそのまま眠ってしまえるのだが、それでも収まらないときがある。闇墜ちしてしまったときだ。
運悪く、今日はその闇墜ちだった。考えることは毎回負の感情ばかり。食事(と言っても、ゼリー)に起きて、薬袋を眺めては、これを全て飲むべきか飲まざるべきか?考える。
実は今の薬は、余程大量に飲まなければ、あの世にいく事はない(だからと言ってやらないように)。解毒に肝臓をたくさん働かせるので、体が疲れるだけである。もしくは気分が悪くなり吐いてしまうようになっている。
刑事ドラマなどで犯人がもうダメだと大量の薬を飲むシーンがよくあるが、あれは、演出の1つみたいなものなのだ。
夕方になると、より心の闇は深くなってしまった。働けずにいる自分の不甲斐なさと、家族に負担を強いている悔しさと、それなのに買い物が止められない自分の馬鹿さ加減とが入り混じり、ついひとりぼっちでいるのが寂しくなってしまった。誰かに話を聞いて欲しくて、連絡をしたけどつれない返事だったから、余計ショックを受けて、涙が止まらなくなった。
そういえば、しばらく泣いてなかったっけ…。
ちょっと悲劇のヒロイン症候群になっていたかもしれないな。皆それなりに苦労してるけど、いいところしか見せないんだもん。そりゃ、自分がものすごく置いてけぼり食ってるような気がして仕方ないじゃないか~!!
一頻り泣いて、少し早めの風呂に入って、今までの垢を流そう。そう言えば月曜日の朝から入ってなかったから丸4日風呂に入っていない事に。だって面倒くさかったんだもん。しょうがないじゃん?
風呂から上がって洗濯を終え、20:00ちょっと前から始まる「チコ」を見ながら物事には、いろいろな事情があるんだなと思った。
自分自身にもこうなる事情がいっぱいあったんだよな。いつもは独りを楽しんでいるつもりでも、時には人恋しくなるものだ。憧れのショーペンハウアーのように、独りという状態を楽しむ孤高の人になるには、程遠いなぁ…。結局のところ、人(Homo sapiens sapiens)は誰かを支え、また誰かに支えられなきゃ生きられない生物なのだから。
※注釈
作者体調不良により、過去の5/10~5/20の記事は、追って掲載します。
順番がテレコになって申し訳ありませんが、よろしくお願いします。