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Switchゲームレビュー2024年8~9月版(後編)

当記事は以下の続編となります。


PICO PARK2

マルチプレイ前提の協力2Dアクションゲーム。
動作が非常に軽く、クロスプレイにも対応しており、お値段もお手頃なのでみんなでとりあえず遊ぶにはぴったり。
前作と比べてコースのバリエーションが爆増しており、最初から最後まで新鮮な気持ちで遊べる。
基本的に操作は移動とジャンプだけで、ステージによって追加ルールが1つか2つくらいついているくらいなので、参加ハードルが低いのがうれしい。
ちなみにひととおりクリア後に解禁されるハードモードは急にゲーム性が変わり、理不尽なトラップに引っかかってそれをネタにわいわいする感じになる。
それはそれで楽しい。

Q2 HUMANITY

線を書いて謎を解く『Q』の続編。
今作は線を書く以外に、「人」を使って謎解きすることが出来るように。
特徴の異なる18人のキャラクターを使った試行錯誤が楽しい。
また、何故かマルチプレイにも対応しており、「人」の組み合わせ次第で全く違うゲーム性になるらしい(マルチプレイはまだやっていないので詳しくはわからない)
ソロでひととおりやったあと、マルチで違う視点から解き直すのが面白いらしいのでいずれマルチも遊んでみたい(ただの願望)

メグとばけもの

簡易的な戦闘を挟むものの、基本的にはテキストを読み進めるアドベンチャーゲーム。
魔界に迷い込んだ人間の女の子「メグ」とそれを守る魔物「ロイ」の物語。
(ストアの商品紹介より引用)
この手のゲームは、何を言ってもネタバレになりそうなので詳しくは書けないが、短いながらもとても充実したゲーム体験が得られ、間違いなく「やってよかった」と思える名作。
ストーリー展開やドット表現が素晴らしく、とても感情移入しやすい。
ストーリーの一環として戦闘が度々発生するが、導入がとても丁寧に作り込まれており、プレイヤーがやるべきことを自然と誘導してくれるので臨場感を保ちつつも詰まずに進める点がとてもよかった。
プレイ時間は5時間ほど。

Patrick's Parabox

基本的な操作は言わずと知れた倉庫番をベースとしているが、箱の中に箱を格納してその箱に入り込んだりして解く、再帰的パズルゲーム。
パズル自体の難易度はだんだん高くなっていくが、UI周りがとても親切で何度でも手軽にリトライ可能なため、ストレス要素は少なめ。
問題数が膨大で、ゲームが進むたびに新しいギミックが登場するのでやりごたえは抜群。

Balatro

ポーカーをベースとしたルールで、まさかのデッキ構築型ローグライト。
一定の回数までハンド(手札)を捨てて交換(ディスカード)することが出来、手札の中で役が揃ったらそのカードをプレイすることで得点を稼ぐ。
既定のプレイ回数までに、ノルマを達成すればブラインドをひとつクリアしたことになり、最後のブラインドまでクリア出来れば勝利となる。
…なのだが普通にポーカーをしていても点数が伸びず頭打ちになってしまうため、ブラインド攻略の合間にショップに並ぶ「ジョーカー」を獲得し、各ジョーカーごとに設定された特殊能力で得点を増やすセットアップが必要になる。
また、通常1~Kまでの13枚×スート4種類で構成されるトランプも魔改造することが出来、なんとデッキから特定のカードを削除したり、特定のカードをデッキに追加することも出来、なんならカードの強化まで出来る。
他に「ワンペア」や「スリーカード」などの役そのものを強化することも出来る。
後半になればなるほどノルマの点数が爆増していくため、後半に備えてスケーリングしていくことが重要になるという、いささかポーカーで聞いたことの無い概念が絡んでくるところが非常に面白い。
題材が題材だけに、運要素とは切っても切れない関係があるものの、出来ることが非常に多いので立ち回りによって勝率が大きく変わる点は紛れもなく良質なローグライト。

ドラえもんのどら焼き屋さん物語

お馴染みカイロソフトの経営シミュレーション。
キャラがドラえもんになっただけのゲーム…ではない…!!
開発側の藤子・F・不二雄への理解度が尋常ではないほど高く、ドラえもんの登場人物や映画版の登場人物のみならず、藤子・F・不二雄が書いた短編小説からもキャラクターがゲスト参戦している。
また、原作の小ネタを隙あらば差し込んでくる等、ファンにとってはたまらない作品として仕上がっている。
ちなみに、藤子・F・不二雄が直接かかわっていない作品からは一切出演していない徹底っぷり。キャラゲーとしてこのうえなく丁寧な作り込みである。
経営の進捗によって「メインストーリー」が進んでいき、このストーリーも実に原作ドラえもんの雰囲気そのままの素晴らしい話になっている。
ゲーム性としては、商品開発、素材集め、商品の改良、コンテストへの参加、施設の設置などなどの合間に、ものすごい勢いでイベントが次から次へと発生してくる。
順調に全て進められていれば、何もすることが無い時間がほぼないくらいに気持ちよく進める。
クリアまではおおよそ15~20時間ほど。

未解決事件は終わらせないといけないから

記憶の欠片の「話者」「時系列」を整理整頓していきながら並べることで進展するテキストアドベンチャー。
第一印象としては何を言っているのかヨクワカラナイ状態だったが、中盤に差し掛かったあたりから次第に事件全体の解像度が上がってきて急にばらばらだった証言が繋がってきて面白くなる。
巧みなミスリードや、プレイヤーへの気付かせ方が絶妙でしっかりやりごたえを感じる良作。
プレイ時間はエンディングを全て見てちょうど3時間なのでサクッと遊べる。

終わりに

短時間で終わるゲームを片っ端からやっていたのでnote3枚分のとんでもない物量になってしまった。
元々2ヶ月に1回定期的に書いていたので、12月もまた書きに来ます。
合計1万文字近い長文に付き合って頂き、大変ありがとうございました。

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