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Switchゲームレビュー2024年8~9月版(中編)

当記事は以下の続編となります。


探しものは、夏ですか。

夏らしさ全開のテキストアドベンチャー。
執筆時点では夏が過ぎてしまっているが、まだ気温が上がる日が来るかもしれないのでそういう日にぜひ一気読みしてみて欲しい。3時間くらいしかかからないから。
キャラクターのセリフ部分はフルボイスで、担当声優の名演が単にテキストを読むだけの作業にとどまらない深みを持たせている。
アドベンチャーゲームに於けるルート分岐をうまく活用しており、綺麗に伏線を回収していく終盤の展開は必見。

Rabi-Ribi

パッケージの雰囲気に反して、かなり本格的なメトロイドヴァニア。
何故か人間になってしまったうさぎが、妖精と組んで各地を冒険するストーリー。
若干メトロイド要素に寄っており、各地を回ってアイテムを収集することにより主人公がだんだん強化されていく。
ボス戦では、某東方ゲームのような弾幕を展開されるシューティング要素もある。ちなみに某東方ゲームと同じように自機の当たり判定が見た目よりもだいぶ小さく設定されているのも高評価ポイント。
主人公と妖精がそれぞれ近接攻撃と射撃攻撃を分担しており、(ボス戦では特に)距離に応じた使い分けが重要になってくる。
やり込み要素の幅が尋常ではないくらいに広く、難易度設定次第ではまともにクリアするのも困難なほどにまでやりごたえが増す。
ボスラッシュもあるよ。
隠し要素もかなり多く、シーケンスブレイクを前提とした実績があるほど。
難易度Normalで、2つ目のエンディングを迎えるまでおおよそ25時間くらい。(ここから更にエンドコンテンツもあるよ。タスケテー)

ソニックオリジンズ・プラス

ゲームギアのなんやかんやを含めて16タイトルも収録されている異次元のゲーム。
再録とはいえ、現代に於いて昔のソニックシリーズを手当たり次第に遊べるのは素晴らしい。
メインタイトル(ソニック・ザ・ヘッジホッグ)4つのゲーム内容は、移動速度が尋常じゃなく早いステージクリア型2Dアクション。
普通にクリアする分には何度か遊んでいればそのうちクリア出来るようになっているが、クリアまでのルートが(やろうと思えば)いくらでも存在するため、タイムアタックまでやろうとすれば無限に遊べる。
なお、原作未履修のため詳しくはわからないが、調整や新要素によって原作よりも遊びやすくなっているらしい。

魔界堕ちのラズリエル

デッキ構築型ローグライクの要素に、天使と悪魔のパラメータを付け加えた作品。
1フロアだいたい1部屋で構成されており、ローグと同じように自分が1回行動すれば相手も1回動く。
天使カードは基本性能が低く、スケーリングが足りないと割と早い段階で詰まるようになっており、性能がいかれている悪魔カードについ手を伸ばしたくなりがち。
しかし、悪魔カードを使いすぎてしまうとカルマ値が溜まってしまい、じわじわと悪魔寄りな思考に堕ちていってしまう。
この悪魔カードの存在が秀逸で、1フロア進むごとに強制的に1枚ずつ取得させられるため、どうしても少しずつ消費して廃棄していく必要があり、善の心を保ったままクリアしようとすれば計画的なプレイが求められる。

Pepper Grinder

土をドリルで掘り進めながら進むプラットフォームアクション。
ドリルアクションがよく作り込まれており、レベルデザインもしっかりしているためとても快適。
マップの進み方は某ドンキーなコングに近い。
収集要素をある程度集めておくと隠しステージを解放出来るが、隠しステージを合わせても10時間以内には全てやり込めるくらいの手軽さが良い。

Timespinner

悪魔城シリーズを強く意識しているメトロイドヴァニア。
右手と左手に自由な組み合わせで属性がついたオーブを装備でき、使い込むことによってオーブに対応する属性のレベルが上がっていく。
本作の独自要素としては、時を止めて敵の攻撃をかわしたり、敵をちょうどいい位置に誘導してから時を止めることで高いところに登ったりするギミックがあるところ。
また、現在と過去をいったり来たりすることでタイムパラドックスを起こして進むギミックもあり、実質2つのマップを楽しめる。

Castlevania Dominus Collection

先述の悪魔城オマージュ作品を遊んでいたら、オマージュ元が配信されてしまった。
プレミアがつくほどレアなDS版悪魔城シリーズが1本に纏まってめちゃくちゃお得なゲーム。
メトロイドヴァニアというジャンルは知っていても悪魔城シリーズをやったことがないという人は絶対に買った方が良い。
暁の円舞曲の続編、『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』はモンスターを倒した時に低確率で手に入るソウルを組み合わせて戦うシステムがより奥深くなって前作から続投している。DSの機能を活かしてボス撃破時に魔法陣を書いて封印するシステムがあるが、ボタンでも出来るようになっているのでテレビに映して遊ぶスタイルでも安心。
『悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス』は、必要に応じて2人の主人公を切り替えたり、呼び出して一緒に行動したりして進むシステム。
ドミナスコレクションの中ではたぶんこれが一番やさしい。
とはいえゲーム全体を通して完成度が高く、やりごたえも充分。
シャーロット!!ジョナサン!!シャーロット!!ジョナサン!!
『悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印』は、ドミナスコレクションの中でぶっちぎりに難しい。同シリーズの中でも異色の作品で、シリーズの他作品では考えもつかなかった意表を突くシステムや展開がこれでもかと詰め込まれている。
でもドミナスコレクションの中でこれが一番好き。

レッツプレイ!オインクゲームズ

ボードゲームの大手、オインクゲームズの作品群が遊べるゲーム。
ちなみに本記事のサムネに使っているのは本ゲームの「まちがいさがし開発課」をテストプレイした時のスクリーンショット。
クロスプレイに対応しており、ホストが追加コンテンツを購入していれば他メンバーが購入していなくても一緒に遊ぶことが出来る。
製品版(Switch、Steam、PS5)は有料だが、スマホ版は無料で参加可能(ただし、ひとつの卓にスマホ版参加人数は4人までという制約があり、スマホ版だけの卓では1種類のゲームしか遊べない)
収録されているゲームはどれもシンプルで覚えやすいルールでありながら、高いリプレイ性を持っており、みんなで通話でもしながらわいわいやっていれば無限に遊び続けられる。
個人的に一番好きなのは、参加者それぞれが違う非公開情報を持って犯人を推理する『藪の中』。一見協力ゲームのように見えるが、その本質は他プレイヤーが見えない(知り得ない)情報をうまく利用して推理を失敗させるゲームで非常に奥が深い。

更に続く

次で終わるはず。たぶん。

▼ちゃんと書きました。そしてちゃんと終わりました。


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