「世の中を良くする不快のデザイン展」を終えて #06 映像ディレクター・松元良のつぶやき
「世の中を良くする不快のデザイン展」企画チームの映像ディレクター2人目の松元良です。昨日の畑野さんと同じ、「りょう」という名前でやらせていただいております。
僕は企画から参加させていただき、展示のひとつにあった「モスキート音」のミニゲーム映像演出を担当しました。ゲームの演出をするのは初めてだったので新鮮で楽しかった記憶があります。
まずはゲームの設定から
まず、クリエーティブディレクターの中沢さんをはじめ、皆さんとゲーム自体の設定を決めるところから始まります。モスキート音のヘルツ数が下がるごとにキャラクターが逃げ出していく、という大枠がありました。
それをどのように見せればシンプルにわかりやすくなるか、ということを話し合った結果、大きな部屋にキャラクター達がいて、真ん中のスピーカーから音が出力されて部屋の外に逃げ出していくという設定になりました。
ゲーム画面のデザイン
それからデザイナーの浅岡さんとともに、展示全体の世界観から逸脱しないように画面のデザインを話し合いました。最初はドット絵のキャラクターがいいのでは? となり、仮にドット絵でデザインを組み、イメージ動画を制作しました。
その後、浅岡さんと話して、最終デザインになりました。
プログラミング
デザインまで決まれば、あとは実装作業です。
ゲームをする人がいない時(いわゆる待機画面)はどうするか、モスキート音が聞こえた時のキャラクターの反応はどうするか、全員が部屋から逃げ出したあとどのように最初に戻るのかなど、細かいところを考えていきます。
それを、エンジニアの村田さんや石川さんと話し合い、カタチにしていきました。そして、皆さんが体験したゲームとなりました。
おわりに
この度は「世の中を良くする不快のデザイン展」に足を運んでいただき誠にありがとうございました。連日たくさんの方々にお来しいただき、26,000人以上の方に展示を観ていただいて、とても嬉しく思います。この展示が、デザインについて改めて考えるきっかけになれば嬉しいなぁと思います。
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