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普通に対応すれば騒ぐほどのことも無い
オンライン資格確認の利点の一つに、
会社を転職などして、保険証資格が切り替わった場合の対応が早い、
という点が挙げられていました。
ところが実際は、「秒で切り替わる」というわけにいかず、資格喪失の届けや、新しい保険証の取得までに、一定の事務手続きが必要なので、切り替え前に、オンラインで資格確認すると、資格がそのままになっていて、トラブルだ!と問題にする人たちもいます。
医療機関で、保険証切り替え中の患者が来ることは、ごく普通のことです。さきほど実際に「今、社保から国保に切り替え中で、社保の保険証は返したので、新しい保険証が無い」という患者さんが来ました。
馴染みの患者さんでもあり、「ああ、退職されたのですか。お仕事、ご苦労様でした」などと受付が世間話をしています。
今までの保険証資格、旧証が有効か、オンラインで確認してみると、まだ有効となっていました。
それで、こちらの対応としては2通り考えられます。
レセプト請求の時まで、新しい保険証の資格が確認できれば、その資格取得年月日を確認して、旧証または新証の有効なほうで請求します。
請求時までに、新証が確認できなければ、旧証の資格で請求します。旧証がそもそも診療日に有効であれば、そのまま通るでしょうし、
旧証が資格喪失となっていても、たぶん、保険者間で調整し、返戻にならないのではないかと思われます。その際は、あとで、「旧証が無効だったので、保険者間で調整しました」という旨の事務連絡が来るでしょう。
いずれにしても、馴染みの患者さん相手に、10割もらうとか、新証がないと保険診療できない、などと声を荒げることもないのです。
新証がなくても、「旧証が有効か」のチェックは医療機関側で可能ですしね。
紙でレセプトを処理しているとき、レセコンには、月単位で保険資格を処理させていました。
月途中で、保険証資格が変わっても、いったんレセプトを打ち出して、そのあと、部分的に修正していました。
ところが、電子レセプトになると、あとでテキストファイルを修正するのは面倒で間違えやすい。というか、確認しづらいので誤りに気付かない分、厄介です。
それで、保険証の切り替え前と切り替え後で、それぞれ別の保険資格に基づいて、日単位の保険証資格を考慮して、レセプトを作成、請求することにしました。
ところが、すぐに、そんなことをしなくても、審査機関のほうで保険者間調整をしてくれることが分かって、そのレセコンの改修作業は無駄であったことがわかりました。
話がずれましたが、
オンライン資格確認システムがあれば、
その時、正しい保険資格が分からなくても、そのうち何とかなるので、
少なくとも、患者さんに冷たく当たる必要はない、
という話でした。