電子処方箋。独自マスタ。
昨年12月。
電子処方箋で、医療機関が処方した薬と、違う薬が調剤薬局で出されるというトラブルが起きていて、国は関係者に対し、使っているマスタを確認するように何度も注意喚起しました。
個人経営の小さな薬局や医療機関が、電子処方箋の導入に伴い独自に作ったマスタを作るわけがありませんし、反対に、この機会に新規参入した業者は、システム設計の段階からパブリックなマスタを採用しているでしょう。
ですから、今回のトラブルは、電子処方箋の導入以前から、社内システムとして、薬剤に独自にマスターコードを振って効率的に調剤業務を運用していた大手調剤薬局か、あるいは、もともと独自マスタで動かす電子カルテを使用していた医療機関のどちらかで起きているのでしょう。
私もレセコンを作り始めた頃は、自院で使用する項目のみ掲で作ったマスタみたいな物を使用していました。マスターに変更がなければそれが一番効率が良いのですが、保険点数、薬剤のマスターで、時代が進むに連れて、変更、追加などの更新の頻度が増し、内容も複雑化してきたので、その都度、独自マスタを更新するのが面倒で、間違いも起きやすくなって、独自マスタによる運用を止めてしまいました。
ベンダーにおかれては、指摘されるまでもなく理解されているでしょうから、今回のトラブルは、これからも何度も起き続けることはなく、さっさと終息すると思われます。