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マイナ資格確認アプリ①

医療機関がDX加算を算定できる条件の一つ、「電子処方箋の導入を3月までに」という期限が迫っています。
DX加算は、最大で医科11点、歯科9点という小さな点数ですが、保険医療機関の経営では、そういう点数をていねいに拾い集めることも大事と思います。 
巷では、電子処方箋を諦める空気もありますが、私自身は間に合う気がしています。
秋のうちに、院内処方関連の要求ファイル、応答ファイルの処理ができることが分かったので、他の機能についても、2月、3月の2か月間で達成できるのではと目論んでいます。

それで、電子処方箋の前に完了させないといけないと思っていたのが、訪問診療時のマイナ保険証による資格確認です。
自分が持っているモバイル系ギアに、マイナンバーカードを読めるNFC機能が付いている物が無くて、試すのが遠回しになっていました。
最近、iPhoneSEを手に入れました。
中古ですけどね。見た目は新品同様で、NFC機能も使えます。
資格確認のために使うのは、「マイナ資格確認アプリ」です。
マニュアルを軽く読んでみると、
機関コード、ID、パスワード、アクティベーションコードの4つが必要なことが分かったので、扱ったことが無かったアクティベーションコードだけを資格確認専用端末PCの管理者メニューから入って取得しておきました。
名前は仰々しいですが、そこはスマホのアプリなので、ダウンロードして起動するまでは、一般的なアプリと操作は同じです。

さて、アプリを起動すると、事前設定画面で、さっそく壁に当たりました。
入力したコードが通らないのです。
機関コード、ID、パスワード、アクティベーションコード
のどれかが間違っているようです。
最初は、適当に入力しましたが、マニュアルを読み返すと、
「利用申請後に送られているメールに書いてある」ということでした。
ところが、利用申請しようとすると、
「すでに、オンライン請求等を行っている医療機関は、利用申請する必要はありません」
という注意書きも出てきます。
設定内容を知るためには利用申請しないといけないみたい、
だけど、一方で利用申請は必要ないと書かれている、
結局、設定内容が分からないまま、という悪循環。
確かに、アプリの利用申請画面は、通常オンライン資格確認を行っている医療機関とは違う施設が利用申請するようになっています。そこから無理に利用申請して、通常のオンライン資格確認業務に支障が出るのも困ります。

さんざん探し回って、文書KB0011664の解説が、結局、役に立ちました。
アプリの使用開始前に、資格確認専用端末PCの管理画面で、
→環境設定 →訪問診療等機能「利用する/利用しない」
で、アプリを「利用する」設定にします。
アクティベーションコードの発行も、一つの医療機関で複数台の端末を利用する場合もあるでしょうから、区別できるように任意の名称を入力した後で、アクティベーションコードを発行します。
アクティベーションコードの発行から、実際にコードが有効になるのに10分程度かかるとの注意書きもありました。

アプリの起動は、以上の設定を行った後で行うべきでした。
機関コードは、都道府県番号と医療種別番号の3桁を付加した医療機関コード。
IDとパスワードは、専用端末の管理画面にログインする際のIDとパスです。
アクティベーションコードは、さきほど取得したコードを入力します。
設定後は、すぐに使用可能になります。

この仕組みでは、端末のスマホを紛失した場合、アクティベーションコードを無効にしてしまえば、紛失したスマホのアプリからは、マイナンバーカードを利用して保険証情報を取れなくなるので安心ですね。

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