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【恋愛】陰キャがパリでデートをした!

これは、実際に筆者が2年前のクリスマスに経験した出来事である。

え?! 陰キャラがデート?? しかも華の都”パリ”で?!!

タイトルを見た読者の大半はこう思ったに違いない。文面からすると、まるで恋愛ラノベにありそうなお題だが、これは実際に体験したことだ。

ざっくり要約

内容が気になって仕方がない読者もいると思うので、ここではざっくりと概略を書いていこうと思う。

結論から言うと、

フランスのパリ滞在中に宿泊していたユースホステルで出会ったメキシコ人の女の子と、二人っきりで美術館巡りをした!!

という話。次の項目で、こんな嘘みたいな本当の話を話していこう笑

事の顛末 出会いからデートまで 

あれは、2019年12月26日。クリスマスが終わったちょうど翌日のことだった。

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クリスマスイブ・クリスマスと2日間、パリの街を堪能して余韻に浸っていた。本来であれば、この日からフランス南部の都市トゥールーズへTGV(フランスの高速鉄道)で行く予定だった。しかし、乗るはずだった電車がストライキの影響で運休となってしまったのだ!! ストライキと言えば、フランスのお家芸だが、運休となってしまったら仕方がない。本当はトゥルーズでAirbusの工場見学をしたかったのだが、それを諦めてパリに追加泊する事に決めた。

世界的に有名な一大観光地”パリ”に長くいられる事を喜ぶ反面、工場見学を諦めきれないという複雑な心境で、朝食バイキングのある1階のバーに行った。今回のホステルは、先のロンドンで泊まっていたホステルの朝食と違って、非常に種類が豊富且つ美味しかった。さすが美食の国フランスである。 順に並んでお目当ての料理をさらに盛り付けて、席に座った。隣には褐色の若い女が座っており、目の前には青年が座っていた。しばらくすると、その青年がどこかへ立ち去っていった。

バイキングで取ってきたパンを食べていると、隣の若い女子が英語で話しかけてきた。スペイン留学していた身で、すっかりスペイン語を話すのに慣れていた自分は、咄嗟にスペイン語で返答してしまった… すると、向こうは笑いながら「スペイン語しゃべれるんだ」と言った。

その後、2人とも同じ言語が話せることで、会話が弾んだ。話を進める内に、彼女がメキシコ人で、美術関連を学びに彼女もグラナダへ留学している事が分かった。思いがけない共通点で、僕らはさらに盛り上がった。そんなこんなで、彼女が「これからパリの美術館を巡るんだけど、一緒にどう?」と誘ってくれたので、もちろん快諾した。なんてラッキーなんだ!笑 

朝食を食べ終えると、各自準備をしてホステルのロビーで待ち合わせることになった。女子とデートなんてのは日本では滅多に経験出来ないことだったので、内心とても嬉しかった。旅先で出会った人とこんな交流を持てるのも、旅行の醍醐味である。

ここで彼女の容姿に少し触れてみる。身長は自分と同じ170㎝ぐらいで、黒い長髪にキリッとしたラテン系特有の顔立ち。年は自分より1年下だった。メキシコとアメリカの国境近くの都市に住んでいるとのこと。とても人懐っこくて、まるで犬系なんとかの様であった。事実、彼女は犬が好きらしい。

外出する準備をしてロビーに向かった。
「今、化粧しているからもうちょっと待ってて~」
このようなメッセージが来てから数分後、メキシコ人の彼女がやってきた。

行きたい美術館は彼女がもう決めてあったので、自分はそれに付いていく形になった。お互いスペイン語が話せるので、スペイン語留学中だった自分には都合が良かった。かねてより「彼女がほしい」と思っていた訳だが、まさかこんなタイミングでデートが出来るとは夢にも思わなかった。しかし、不思議とそんなに緊張することもなく、普通に会話できた。

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そんなこんなで到着したのが最初の目的地、国立近代美術館(ポンピドゥー芸術文化センター)だ。近代美術館とだけあって、外装もすごい近代的だった。お目当てはこの中で行われていた「Christian Boltanski」の展覧会であった。彼女の話によると、どうやらモダンアートの作家らしい。

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こうした展示や他の階のギャラリーも見た後、美術館内にあったプリクラ機で人生で初めてプリクラのような物を撮った!! お気に入りの絵と自分たちの写真が隣り合わせとなった構図の写真だ。プリントしようと思ったが、クレカ払いが上手く出来なかったので表示された写真を撮って、その場を後にした。

美術館を出た自分たちは、近くにあったクレープ屋台に行って、お昼ご飯を食べた。クレープと言っても、原宿にあるようなデザート系ではなく、いわゆるおかずクレープだった。結構、腹に溜まる! 
2人で食べた後、カフェに入ってお茶をしたり、セーヌ川のほとりにある彫刻を見たりしながら、次の目的地”オルセー美術館”へ向かった。

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セーヌ川の畔にある彫刻作品と露店売りの本屋⇧ 

目的地のオルセー美術館に着くと、入館するために並んでいる長蛇の列を目の当たりにした。その時はちょうどお昼の3時で、混み合う時間帯だった。この美術館はパリ市内でも人気の美術館で、多くの観光客が押しかけていた。2人で並んでみるが、なかなか列が進まない… 自分は日が暮れる前にエッフェル塔やエトワール凱旋門に行きたかったので、その事を彼女に話した。「また、グラナダとかで会おうね!」と約束して、その場を後にした。

その後はメキシコ人の彼女と別れて、別行動にした。彼女はオルセー美術館で鑑賞し、自分はセーヌ川沿いを歩いてエッフェル塔やエトワール凱旋門を見に行った。
以下は、エッフェル塔に行ったときの写真。曇っていたのは残念だったが、やはり実物は壮観だった!!

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以上が事の顛末だ。とても長々となってしまったが、最後まで読んでくれて読者に感謝したい🙇‍♂️ 

振り返ってみて

このnoteを書いている時、当時のことを思い出してとても懐かしかった。我ながら貴重な良い経験をしたと思う。

日本国内では、「やれキモいだの、話し方がキモい」などといじめられてた筆者ではあるが、留学先やこうした海外では「顔がキモい」など言われた事が一度も無い。こうしたことから、自分の本領は海外でこそ発揮されると勝手に思い込んでいる💦 ここ十年一度も彼女が出来てないし、ましてや女子とどこかへ行った経験など何年前に遡るだろうかという状態だったが、ここにきて、まさか”女子とデート”、しかも”華の都パリで美術館巡り”は自分としても意外だった! やはり、旅行は人を特別にさせるのだろうか…

それに加え、《ストライキによるTGVの運休が無ければ彼女に出会うことはなかった》という運の要素も強い。もし、TGVが運休していなければ、朝早くにトゥールーズへ出発して彼女に出会うことは無かった… こう考えると、ストライキのおかげで彼女との縁が結ばれたとも言える! ある意味、ストライキにも感謝しないといけないのかもしれない笑笑 

いずれにせよ、このような奇跡? 運命のイタズラ?でメキシコ人の彼女と出会ったのだ。

このような不思議で奇跡的な話もあるので、陰キャの皆さんもどうか気落ちしないでほしい。人生いつどこで何があるか分からない。だからこそ、その時一瞬のチャンスも無駄にせず掴み取ることが大事なのではないだろうか。

後日談

クリスマス旅行から帰ってきて少し経った後、留学先のグラナダでメキシコ人の彼女と再会した。一緒にご飯を食べて、アルハンブラ宮殿の周りを歩いた事は今でも記憶に残っている。2回もデートが出来たのは、本当に最高だった! 

以上が「陰キャがパリでデートをした!」の真相だ。おしまい!
この旅行中は他にもたくさん話があるので、機会があればまた書くかも知れない。

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