負の連鎖
歯科医師は技工士に歯科技工作成を委託する
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技工士は模型に適合する指示通りの技工物を作成し納品する
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セットの時に不適合がある、例えば銀歯が歯にあわないなど。(模型のわずかな変形や歯科医師の歯牙形成の不備も原因であることはあると思います)
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歯科医師は技工士に再製作(無料での作り直し)オーダー(実際の臨床の現場ではおそらくどこでも行われている行為です)
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技工士の業務が増えるアンド、収益の低下
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利益を得るためにより多くの技工作成をこなさざるを得ない
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業務負担過剰で、労働環境の悪化、技工物の品質低下
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技工物の品質低下により、依頼主の歯科医師の歯科医療の質も低下
というストーリーを想像しているのは私だけでしょうか。
多くの場合、歯科技工物の再製作には医師からの苦情のコメントも添えられるようです。わたしは全くそんなこと思いませんし言いませんけど。
大切なビジネスパートナーであるのに、歯科医師が上、技工士は下請け的な関係なんてないはずです。と個人的には強く思います。
技工士さんの仕事は、歯科医師の提供した歯牙模型に適合する技工物を納品する、という契約のはずですしね。
依頼内容と異なる技工物が作成されていたら、正当にクレームを言えばいいですし、そうでなく技工物がフィットしないのであれば、相互に改善点を議論すればよいだけではないでしょうか。
技工士さんが過酷な環境で働いている現実を変えていかないと、先生も思うように診療できなくなってしまう恐れがありますし、患者さんも不利益を被る可能性もあるわけですよね。
困ります。
私は。少しづつでも、これらの大きな問題に立ち向かいたいと思っています。以上私見でした