歯医者の言い訳
どうも勤務歯科医師のかずぴんです。
今日は、毛色の違う感じで。。
ズバリ
歯医者も言い訳あるんよ
って話です。
「言い訳の美学」
っていう、私独自の理論があるんですけど。それは専門的なんで、今日はかみ砕いて書いてみます
すべての歯の病気が力による歯の破壊っていうメカニズムをずっと紹介してきてるんですけど、
これを、ずっと突き詰めていくと、
最終的に
歯医者が悪くない
患者も当然悪くない
でも口のトラブルが頻繁に起こっちゃう
っていう状況が起こりうるんですね。
だって、力の問題って、無意識に生じる、不意の事故みたいな力ですし。その結果歯が壊れる=虫歯になる
なんで。
誰が悪いって、言えないですよね?犯人は【力の問題】
です
たとえば、
つけたばっかりの銀歯がとれたした、というケースを想定してみますね。
以下会話形式で
患者「とれました。つけたばかりなのに」(少し怒り気味)
Dr「そうですか、大変でしたね、つらかったですよね」(もしかして、セットの時にミスった?形成がまずい?技工士さんの腕が悪い?。。。どうしよう)
でもね、歯医者も言い訳さしてほしいんですよ。
Dr「確認したら、銀歯は問題ないようですね、というより、形や高さが合ってなかったり、歯医者の銀歯の取り付け方が悪かったら、装着したその日から銀歯使えませんものね」
患者「確かにそうですね。つけた日は問題なかったと思ったんですけど。。。ごはん食べたら取れました。」
Dr「そうですか、ごはんを食べていたらとれたのですね。でも、私は、あなたが悪い、とか銀歯を乱暴に使ったとかは一切、全く思ってないですよ。というより、銀歯を固定するセメントは非常に硬いですし、ごはんを噛むときに発揮される力ぐらいでは全く壊せないですよ。全力で噛んでもとれないでしょうね。ですから、取れたということは単純にセメントが壊れた、じゃあそのセメントを壊す力、ってどっからきたのでしょうね?」
患者「ごはんを噛んだからとれたんじゃないんですか?」
Dr「全く違いますよ。だから、あなたが悪いわけじゃないです。」
Dr「ですから、セメントが壊れる原因は、あなたにはないんです。もしかしたら、つけるときに唾液が混じってしまったのかもですね。付け方がわるかったのかもです、ごめんなさいね。つからったですよね。でも、一番多いのは、セメントが力で壊れるということなんですよ。そして、セメントを壊すくらいの大きな力、っていうのは自分の意識で発揮されることはほとんどないんです。」
患者「どういうことですか?」
Dr「結論からいいますね。多分はぎしり、です。はぎしりというのは、多くの人がやってしまいますし、しかも無意識に力がでてしまうんです。力は食事の時につかう力よりずっと大きいです。」
患者「はぎしり、ですか。いわれたことないですし、自分でもやってるとは思わないんですけど。」
Dr「ほとんどの方が自覚症状はないんです、それが怖いところでもありますけれどね。でも、実際にかみ合わせも形もあっている銀歯だったのに、すぐ取れてしまった、セメントの付け方の問題でもなさそうですし、あなたが乱暴したわけでもないですし、と、消去法で考えていきますと、力の問題としか思えないんです。」
Dr「でも、心配ないですよ、歯も壊れてませんしまた付け直せばいいだけなんです。これからもまたセメントが壊れることもあるかもですけど、心配ないですよ。また付け直しましょうね」
患者「わかりました」
と、こんな感じです。
でも、実際に多いんです。歯医者の現場では、
で、患者さんも治療結果には当然不満ですよね。治療直後にトラブルなんて!?!?ってなります。
歯医者は誠心誠意全力で治療をしています。でも、だれも悪くなくても、望まない結果になることもあるんだな、って知ってほしいです