夢
昨日、朝方に見た夢。
混みいった電車に乗り込んだ。
ホッとした僕に、隣に居合わせた年配の女性が声をかけてきた。
「あなた、◯◯よねー」と。
僕の職業を言い当ててきたのだ。
「なんでわかったんですか」と僕が聞くと、
「わかるのよ、わかるのよ」と、女性は笑みを浮かべて言った。
それから出身地とか世間話をした後、
以前、僕が会社員を少しだけしていたことを話すと、
「1回だけ?1回だけ?」と女性は不思議そうに言った。
その時、目覚ましのアラームで夢は途切れた。
僕は、こう思った。
「なぜ女性は僕の職業がわかったのだろう?」
「なぜ1回だけと言ったのだろう?」
もし目覚ましのアラームが鳴らずに、あの夢の続きがあったのなら、あの女性は僕に何を伝えたかったのだろうか。
ただの夢?
それとも何かの知らせ?
なぜこんな夢を見たかはわからないけど、
もしかしたら、
もしかしたらその答えを僕が出すのを、
待っているのかもしれない。
あの女性は、待っているのかもしれない。
僕は今、人生の岐路に立っている。
立ち止まってもいる。
いつか僕が答えを出した時、
また夢で、
あの女性は僕に何を伝えるのだろうか。