意外なつながり
いったいいつからだったかは覚えていないのだけれど、歴史が苦手だった。
根っからの文系頭なので、歴史が苦手なのはちょっと致命的だったような気がする。
高校の選択科目では地理を選んだ。
地図を眺めるの、そういえば好きだったなぁ。
ではなぜ、歴史が苦手だったのかを今になって思い返してみる。
学校で教える歴史は、先生によって違うのかもしれないけれど、暗記が中心だ。
年代とその出来事をひたすら暗記させられてテストに臨む。
受験のための勉強なので仕方ないのかもしれないけれど。
私は数学が苦手で、英語が大好きで国語も好きだったので特に迷うこと無く文系に進んだ。
数学が苦手なのは、ひとつに数字を覚えるのが苦手だからというのがある気がするのだけれど、
ここから東京まで片道○km、新幹線だと△時間、といった、○・△の数字を、直前に見ていたとしてもいざ聞かれると「うーん……」となってしまう。
数字を覚えるのが極端に苦手なのだ。
暗算なんてもってのほか。
この ”数字を覚えるのが苦手” が意外なところで絡んでくるのが歴史の授業で、歴史というのはやたらめったら3桁・4桁の数字が絡んでくる。
年号だ。
年号がとにかく覚えられない。
それで苦手意識を覚えて嫌いになった気がするので、歴史の本筋とはちょっと違うところで嫌いになっている、というもったいないケースのような気がする。
大人になって、
歴史というのは過去に起こった出来事を学ぶことで、それがどのように現代につながっているのか分かって、いわばすべて一本の道でつながっていて、それを紐解いていくの面白いなぁ
歴史上の偉大な人物とか文豪だって人間で、その一人の人の感情で歴史が動いたりして、面白いなぁ
と思うようになって、学ぶことが好きになった。
教えかたひとつ、学ぶ側の姿勢ひとつで、どんなふうにも捉え方は変えられる。
もしかしたら ”数字を覚えるのが苦手” という私の意識もちょっと変えるだけで、違った世界が見えてくるかもしれない。
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