見出し画像

ランニングシューズの交換

 車や自転車が趣味の人が「愛車」という表現を使うなら、ランナーにとってのシューズにも同じような表現があっても良い。暑い日や寒い日のトレーニング、意気込んで出場した大会を共に走り抜いたシューズは正に相棒といえる。

 一般的に走行距離が800〜1,000キロが一足のシューズの寿命らしい。大会本番用と練習用・晴れの日用と雨の日用など使い分けているランナーもいるけど、自分は一つのシューズを履き続けているので大体1年を交換の目安にしている。昨年の9月から使い始めたシューズ(asicsのNOVA BLAST)での走行距離は1,400キロを超えた。人間なら定年をとっくに超えてる。


 7月末が使用期限のクーポンが手元にあったので新しいシューズは購入済だ。自分は幅広・甲高の足なので海外メーカーの靴は合わないことが多く、ここ最近はasicsとミズノを交互に履いていた。マラソンを始めた頃にデザイン重視で選んだNIKEのシューズを履いていた時期があったけど、長距離を走ると必ず親指の爪が内出血して大変なことになっていた。楽しく走るためにも自分に合ったシューズ選びは大切だ。
 新しいシューズはHOKAのリンコン3(ワイド)。数年前までは聞いたこともないメーカーだったけど、ここ最近で一気に知名度を上げている印象だ。人気を得た理由があるはずと思い、次のシューズはHOKAにしようと決めていた。

 12月に出場予定の奈良マラソンは新しいシューズで走るつもりだが、今のシューズも気に入っているので交換の時期はもう少し先にするつもりだ。1,400キロ以上も共に走ったNOVA BLASTとの思い出を出場した大会を中心に振り返る。

購入時の写真。当たり前やけど綺麗。

2023.11.19 神戸マラソン

スタート地点恒例のランナーの後頭部写真

 今のシューズで走った最初のフルマラソンであり、自分にとってはコロナ明け初のフルマラソン。フルマラソン独特の高揚感と緊張感が懐かしかった。スタート前にトイレに並ぶも整列の時間ギリギリまで長蛇の列が出来ており、一抹の不安を感じながらトイレを諦めたことも今となってはいい思い出だ。こういうハプニングもマラソン大会の醍醐味の一つといえる。

 ヴィッセル神戸のホームタウンの神戸市をセレッソ大阪のユニフォームを着て走ったのだが、地元ヴィッセル神戸のサポーターをはじめとして、沿道の多くのJリーグサポーターから声援を受けた。37キロあたりのノエビアスタジアム前ではJリーグの様々なクラブのユニフォームを着た集団から「セレッソ大阪コール」を受けた。普段はライバルでも、この日は同じJリーグを愛する仲間として応援してくれる他クラブのサポーターたち。スポーツの素晴らしい一面だと思う。

 ゴール手前の神戸大橋は正に最後の難関だった。周りのランナーが足を止める中、何とか走り切った。記録(ネットタイム)は3時間45分02秒。自己ベスト更新とはならなかったが、フルマラソン完走でしか味わえない達成感と疲労感を久しぶりに味わうことができた。ゴール後は友人ランナーと焼肉を食べた後に〆のラーメン。こんなことを罪悪感なく出来るのもフルマラソン完走後ならではだ。


2023.12.17 三田国際マスターズマラソン

またまたランナーの後頭部写真

 アップダウンの激しい三田の街中を駆け抜けるハーフマラソン。会社の先輩と参加する年末の恒例行事となっており、コロナ前の2019年以来4年ぶり3度目の出場となった。

 マラソン以外で来ることはない地域だが3回目ともなると街の様子も覚えてくる。「ここから上りやな」とか「ここを頑張ればしばらく下りが続くな」などコースは頭に入っている。
 今回は4年ぶりの参加だったので、前回との街の様子の違いが目に付いた。中でも印象的だったのが怪しげなおっさんのイラストのお店。その名は「天才わっはっは」。強烈なインパクトがレース中ずっと頭から離れなかった。ゴール後に調べたところ高級食パン専門店らしい。高級食パン専門店ってインパクトのある名前が多い気がする。知らんけど。

 結果は1時間34分08秒。ハーフマラソンの自己ベストには36秒及ばなかったけど、これまで出場した三田国際ハーフマラソンの中ではベストタイムとなった。コロナ禍の3年間全く大会に出場しなかったので走力が落ちているのではないかと思っていたけど、コロナ前のレベルを維持出来ていると自信を持てる結果となった。


2024.02.23 大阪フル・リレーマラソンフェスティバル2024

あいにくの雨模様

 会社のランナー仲間4人と出場したリレーマラソン。42.195キロを13の区間に分けて走る。自分たちと同じように会社の仲間で作ったようなチームもあれば、社会人ランニングサークルのようなチーム、現役の学生陸上部のようなチームまで多様なチームが参加していた。チームの構成人数も4〜5人のチームから10人以上のチームまで様々だった。

 1区間約3.3キロなので、周りのランナーはフルマラソンやハーフマラソンとは比べ物にならないハイペースで走り出す。自分も置いていかれないよう4分台前半で駆け抜けた。チームとしての結果は3時間28分17秒。目標として掲げていたサブ3.5を達成した。タスキをつなぐ楽しさを感じた大会だった。

 この大会のもう一つの魅力は「ヤンマースタジアム長居」が会場であること。陸上トラック内がタスキの中継ポイントになるのだが、メインスタンド下からフィールドへと続く通路や、室内練習場なども使用できる。かつてセレッソ大阪の試合映像で必ず映っていたような場所に立ち入ることができるのだ。セレサポランナーにオススメしたい大会である。

ヤンマースタジアムの室内練習場
試合開始前に選手が整列する場所

 思い出として振り返るのは大会が中心となるが、このシューズでの走行距離のほとんどが日々のトレーニング。日常も非日常も共にしているところも相棒という感じがする。

ありがとうNOVA BLAST!

いいなと思ったら応援しよう!