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ボールを見ないで景色を覗く。
フットボールスタイリスト鬼木祐輔さん。
早いものでもう10年以上のお付き合いになった。
シュッ!とニョキ!と重心移動という自分の身体をどう動かすことがサッカーを上手くなるために引き出せるのか。
頑張らない、力まない、踏ん張らない!
鬼ごっこや「履いてますよ!」なんて事もやりながら子ども達の心を掴んでた。
ボールの蹴り方やアジリティを向上させる重心移動はとても分かりやすかった。
そして近年は、サッカーの「いい選手」とは何か、目的地、覗くがテーマになっている。
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鬼木さんは5年以上にわたって長友佑都選手と共にインテル、ガラタサライ、マルセイユと世界のトップリーグの現場にいた。
その場所にいたからこそ感じられた事がある。
それこそが鬼木さんの財産。
日本の育成年代から世界のトップリーグに生活を移し育成の先にある目的に行くには何が「いい選手」なのか。
そこを感じる事は鬼木さんにとって必然であったに違いない。
言語も日本人とは違う。
文化の根底の違いの上にフットボールが成立している。
世界の「いい選手」とはなにか。
どうフットボールを視座しているのか。
そんなストイックな日々から辿り着いた答えが「覗く」「目的地」だったのだろう。
日本を俯瞰できたからこそ、日本のフットボールに何が足りないのか。
冷静に感じる事ができたのであろう。
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そんな進化し続けている鬼木さんと今回もグランデの選手達に楽しく質の高いトレーニングをしていただいた。
夜も世界のトップレベルの選手達のピッチでの思考であったり、ボールの引き出し方や受け方等を動画で分析しながら話しも弾んだ。
技術のミスというよりも認識のミスであるということも改めて腑に落ちた。
気がつけば深夜1時を過ぎていた。
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数時間後の早朝6時。
グランデ若手スタッフ達との朝練開始。
私は恥ずかしながら寝坊してからの見学者となる。
8時過ぎまで2時間以上休み無しのハードな鬼クリニックとなった。
グランデスタッフ達とサッカーへの認識の共有もできた。
なによりもスタッフ達が少年の様にキラキラした目で純粋に汗を流していた。
とても良い風景だと思いながら眺めていました。
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朝日も昇ってきて太陽も射してきた中でのDENネバギブコート。
小鳥の囀りと相俟って八ヶ岳最高です!
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どれだけデータ頭の中に入ってるのだろうか。
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赤とんぼとまらないかな。
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この指とまる選手いないかな。
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10年以上前、鬼木さんは普通のお兄ちゃんでした。
その後。
「重心移動だけでサッカーは10倍上手くなる」を出版する。
その後。
明治大学サッカー部フィジカルコーチに就任。明治大学日本一に貢献。
その後。
4大会連続ワールドカップ日本代表メンバーに選出された長友佑都選手の専属フットボールパートナーとしてイタリアで長友佑都選手と生活を共にする。
その後。
インテル、ガラタサライ、マルセイユと世界のトップリーグの現場で世界のフットボールを体感する。
その後。
長友佑都選手がFC東京に戻ると共に日本に帰国し活動の場を日本に戻す。
その後。
「サッカーいい選手の考え方」を出版する。
経験値、体験値、研究値等圧倒的に飛躍され多くのサッカー関係者からサッカー少年達まで幅広く認知される存在となった。
なのに。
いつ会っても鬼木さんは10年前の普通のお兄ちゃん。
いつも謙虚で礼儀正しく誰にでも優しくてフレンドリー。
なによりも「サッカーが上手くなりたい」って純粋な気持ちのまま。
サッカーは上手くなっても人間性は変わらない。
グランデの求めている理想の選手像。
改めて鬼木さんが世界へ引き上げられていった理由がわかった気がします。
ボールを見ない。景色を覗く。
鬼木さんの生き方は目の前のボールじゃなくて、どうしたら上手くなるのかという景色を覗き続けている。
研究者や哲学者と同じオーラが充満している。
だから頭で考えなくても目的地に自然に身体が向いている。
勝手に「役割」という名のボールが転がって来ているように思える。
人生もやはり目先のボールを見ないで少し先の景色を覗くことが大切。
そんなことを感じた楽しい2日間となりました。
鬼木さん!ありがとうございました。
八ヶ岳から世界へ!
ネバーギブアップフットボール・コラソングランデ。
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