南山大学講師・大月英明の論文不正を問う

大月英明とは何だったのか:南山大学が試されるとき


 南山大学講師の大月英明は、『コーネリアス炎上事件とは何だったのか:メディアリテラシーが試されるとき』という論文を、Amazon Kindle本として、572円で自費出版している。また、2022年末に配信されたDOMMUNEの「「小山田圭吾氏と出来事の真相」というネット番組に出演し、この論文に基づいた話をしている。
 さらに、「日本教育工学会」2022年春季全国大会でも同じ趣旨の発表をしている。

 だが、この論文は盗用・剽窃といった不正行為にまみれている。他人の文章や考え方を参考にしておきながら、その出典を示さず自分のものとして発表しているのだ。しかもそのほとんどが、匿名アカウントによるブログやTwitterからの盗用・剽窃である。
 大月英明は南山大学の講師であるから、これは大学による解雇、学術誌からの論文撤回、研究者としての信用の低下など、学術的な問題となるものである。
 まさか大学講師が論文のルールを知らないわけがあるまい。大月英明自身が、DOMMUNEの番組に出演時に「学術論文であれば匿名で書かれた文書を引用することはあり得ない。匿名だと真偽が確かめようもなく、また責任の所在もわからない」と発言しているのだ。
 勤務先の南山大学でも「レポート・卒業論文作成のための手引き」として、次のようなレクチャーを行っている。

他の研究者の著作や学術雑誌の論文などを引用あるいは参照する際には、そのつど必ずそのことを註に明記します。言葉をそのままコピーする場合も、自分の言葉で言い換えて用いたりする場合も、必ず註を付けて、その著者と著作名と該当頁などを明示しなければなりません。それを怠ると「盗作」(Plagiarism)になってしまいます。

第二版 南山大学人文学部キリスト教学科 井上淳

 日本教育工学会の倫理綱領でも、次のように定められている。

3.公正な活動
会員は,職務,学術的調査研究の過程において,真実に基づき,公正であることを重視し,誠実に行動する.研究・調査データは厳正に取扱い,ねつ造,改ざん,盗用などの不正行為をなさず,加担しない.また,特定の権威・組織・利益によらない中立的・客観的な立場に立つ.

日本教育工学会 倫理綱領

 それでは、DOMMUNEの「「小山田圭吾氏と出来事の真相」出演時の大月英明の発言から、その盗用・剽窃を検証していこう。

藤原悠馬、北尾修一、高村夏輝、こべに、外山恒一からのパクリ


 大月英明は、小山田圭吾のインタビューが掲載された「ロッキング・オン・ジャパン」と「クイック・ジャパン」を原典として、「2誌のインタビュー記事をちゃんと読む」ことで、小山田圭吾が「やったこと」と「やっていないこと」を区別する、と語る。

 だが、これは大月英明のオリジナルな見解ではない。最初に、藤原悠馬のブログ記事「善悪は常に表裏一体 (小山田圭吾さんのいじめ問題より)」があり、次に北尾修一のブログ記事「いじめ紀行を再読して考えたこと」がある。
 さらに、埼玉県立大学・准教授の高村夏輝(ハンドルネームはTakamura)のブログ記事「小山田圭吾『いじめ』バッシング問題」があり、外山恒一のブログ記事「小山田圭吾問題の最終的解決」があり、それらを都合よく切り貼りした「こべに」のブログ記事「小山田圭吾氏いじめ記事に関する検証」がある。

 大月論文の2誌を比較検証するという考え方は、これらの記事を下敷きにしていることは明白であり、参考文献として明示する義務がある。だが大月英明はそれを怠っており、これは単なる不備というのではなく、盗用・剽窃という立派な不正行為である。
 なぜ、大学の研究者ともあろう者が、これらのブログ記事を参考文献として明示することを拒んだのか。理由の一つが、これらのブログ記事はいずれも取るに足らないヨタ記事であり、こんなものを参照しているのを明示すれば、それだけで学術論文としての価値がなくなるからだ。論文の質の担保は、まず評価の定まった一級の資料を参照していることが前提であり、どこの馬の骨が書いたかわからないブログ記事などをもとに書かれた論文など、紙くず同然である。
 自分で語っているように、「学術論文であれば匿名で書かれた文書を引用することはあり得ない。匿名だと真偽が確かめようもなく、また責任の所在もわからない」のである。

藤原悠馬と外山恒一はなぜ相手にされないのか


 藤原悠馬のプロフィールによれば、高校まで全く勉強ができず、臨床の経験もないまま独学で生化学をマスターした。セミナー講師であり、占星術師であり、精巣がんを切除術ナシで自然治癒させた。
 外山恒一は中卒で、反管理教育の市民活動家だったが、女性を殴った傷害罪と、弁護士事務所への名誉棄損罪という微罪で服役し、それを政治犯として投獄されたと話を盛って東京都知事選に出馬して泡沫候補として活躍し、今は国内向けにはファシストを自称するが、海外向けには妙な誤解を与えるとの理由で絶対にファシストと書くなと読者にお願いしている。

 北尾修一も高村夏輝も、藤原悠馬のブログ記事を参照していると思われるが、参考文献の明示はない。こべにもまた藤原悠馬と外山恒一のブログ記事を読んでいるが、その検証記事では彼らを完全に無視している。

 東京大学の非常勤講師である片岡大右と同じく、大月英明もさすがにこんなブログが元ネタだと知られるのはまずいと考えているのだ。それでも参考文献として明示しなければ盗用・剽窃にあたる。

 もう一つの理由は、「クイックジャパン」元編集者の北尾修一や、北尾が経営する百万年書房から本を出している外山恒一、小山田圭吾ファンのこべにや高村夏輝という人選の偏りも、学術論文においては重大な瑕疵となる。彼らと小山田圭吾との間には明白な利害関係があり、小山田圭吾に有利な証言をする動機が認められる。大月英明はこべにと一緒に「DOMMUNE」に出演する仲間であるし、高村夏輝ともTwitterを通じて交流がある。

 したがって学術研究における、フェアネス(公正さ)に反する。

 片岡大右は自分が作成協力していることを隠して、こべにのまとめサイトを自分の論文のソースとして使用している。それを岩波書店が掲載。すると今度は片岡大右の論文をソースとして、「こべに」がまとめサイトを更新。このように、仲間内で情報ロンダリングをやるのだ。
 大月英明もまた、ネットで見つけたブログ記事から小山田圭吾を擁護できる理屈をピックアップし、元ネタを隠したまま自分の考えとして論文として発表することで、情報ロンダリングを行っているのである。
 

「こべに」「はっぴーりたーん♪」「含羞と諧謔」のTwitterからのパクリ


 大月英明による盗用・剽窃だが、こんなものは序の口で、その元ネタのほとんどはTwitterからのものである。これも出典が一切明示されていない。
「DOMMUNE」で大月が用いたプレゼン画像をもとに、元ネタを暴いていこう。
 沢田君からの年賀状については、こべに@kobeniのTwitterからパクっている。

取材の本文の中で「沢田に会いたいなあ」って言ってて、沢田くんが「仲良かった?」の質問に「ウン」って答えたと聞いて「良かったねぇ」って答えているのに、その沢田くんの年賀状が載ってて、それを「晒し者にして笑ってる」って読む人、ちょっと性格が歪みすぎてない………?

@kobeni· 2021年9月27日 午後9:25

ライター村上さんは、対談をさせたかったのだけど相手に断られて、なおも懇願されたから小山田だけ出ることにして、そうなると対談がない分、小山田ひとりの語りで誌面がもたなくなっちゃうから年賀状持ってきてあげた、のだと思うよ。
編集者ならそのありがたみわかるけどね

@kobeni· 2021年9月27日·午後9:29


 
次のツイートも参照しているだろう。


「ハガキに何かお母さんが、こう、線を定規で引いて、、そこに『明けましておめでとう』とか『今年もよろしく』とか鉛筆で書いてあって、スゲェ汚い字で」って文章をハガキと並べて見せたのは切り貼りブログの編集ではないでしょうか。端のページ数をご覧下さい。

@1st_Q_AWARD 2021年9月16日

あと、他人が書いた手紙に外野が余計なネガティブ感情のせんじゃねえし!
って思うわ。
少なくともこれは被害者が同情買いたくて晒したわけじゃないぞ?!
そこさえ間違ってるひといるよね!?
なんだっていいじゃない、当人同士のつながりなんだから、他人が代弁すんなって!

@yoyoyoahaha 2021年9月16日

この最後のシーンなんて最高に青春なんだけどな。
なんか、キッズリターンみたいですごく淡くて美しいじゃない。

@azabujyuuban 2021年9月16日

 いずれも学術的な訓練を受けていない素人の小山田ファンによる妄想であり、到底、論文のソースにできるレベルの文書ではない。

「給与計算2級」資格所持者の「四次情報、五次情報」というヨタ話をパクる


 大月英明は情報科学の専門家を自称しているが、DOMMUNE「小山田圭吾氏と出来事の真相」に出演時に、おどろくべき無知をさらけ出している。

 小山田圭吾によるいじめ情報の拡散を説明するのに、本人の語りを一次情報、雑誌インタビュー記事を二次情報、記事の一部を切り取った匿名ブログを三次情報、そのブログを信じたツイートを四次情報、そのツイートを報道した毎日新聞を五次情報、と述べているのである。

 学術分野はもとより、マスコミでもマーケティング理論でも、情報の性質の分類をするのに、四次情報、五次情報などというのは聞いたことがない。

 一次情報とは、本人が直接の体験から得たオリジナルな情報・考察などである。二次情報とは、他人を通して得た情報。テレビや新聞から得た情報もこれである。三次情報とは、情報源が不明の情報。

 これだけあれば用が足りる。四次情報、五次情報などというのはヨタ話である。
 小熊英二『基礎からわかる論文の書き方』(講談社現代新書)でも、次のように書かれている。

論文に用いた資料のうち、自分で調べたものは「一次資料 primary source」、他人が調べたものは「二次資料 secondary source」とよびます。
 ここでいう一次資料は、自分でやった実験の結果、自分で行ったインタビューやフィールド調査から得られた情報、自分で調べた外交文書や政治家の日記など、とにかく自分で調べたものです。それに対し、先行研究や学術書、政府の統計概要などに書いてあるものは、他人が調べたものなので、二次資料と言えるでしょう。

(P90)

二次資料は、他人が調べたものです。人間ですから、間違いをすることがある。明白な間違いとは言えなくても、一次資料について、かなり強引な解釈をしている先行研究もあります。政府が統計を書き換えていたり、おかしな集計をしていたりして、信用できないような国もあります。
 ですから本当なら、政府の統計の元データから確認するとか、先行研究が引用している文書を自分で読むといったことが、望ましいといえます。そうすれば、自分が調べ直した元データや文書は、一次資料になります。
 そこを省いて、他人を信用して論拠にするのが二次資料です。もちろん一次資料でも二次資料でも、読者が追検証できるように、出典を明記するのが原則です。
 なお、二次資料にあたる研究をまとめた目録や辞典、年鑑や図録などを、「三次資料 tertiary source」と呼ぶこともあります。これは、その分野を初めて調査したりするときに、外観をつかむために便利なように編集されたものです。三次資料は、論文を書くときに積み上げる根拠として推奨されることは、ほとんどありません。

(P91-92)

 情報科学の専門家である大月英明は、いったいどこからこの「四次情報、五次情報」などという珍妙な分類を持ち出してきたのか。
 種を明かせば、これも@Worldsendseqという匿名アカウントのツイートをパクったのである。

「四次情報、五次情報」という分類は学者や専門家が唱えたものではなく、「給与計算2級」の資格を持つ介護職の小山田ファンのツイッターが元ネタなのだ。
 まずは、DOMMUNE「小山田圭吾氏と出来事の真相」で、大月英明がどう語ったか、その文字起こしを見てみよう。

大月英明「いじめ報道の流れっていうのを整理すると、我々こういうふうに話す映像ってのが残ってますので、こういうこと言ったんだろうというのが映像としてちゃんと残ってますけど、けれどもそういうのは一次情報とするとですね、雑誌のインタビュー記事というのはその語った内容を、編集者だとか記者がまた書き直して記事にするものですから、まあ本人の語りとは意図が違ったものになる可能性も大きいですね。
 雑誌のインタビュー記事というのはそういう意味では、インタビューを受けた人のものではなくて、インタビューアーとか記事を書いた記者もの」

遠藤治郎「文責ということですね」

大月英明「そうですね、まあ二次情報といってよいみたいだと思いますね。さらにその インタビュー記事をですね、切り取った匿名ブログというのは、これ三次情報 。で、そのブログの内容を信じてtwitterアカウント、まあ特にツイッターアカウントが ツイートすると、そこは四次情報。でさらにそのツイートをもとに報道したメディアってのは五次情報。

 でまあ、せいぜいですね、あの今行われていた、夏に行われていたその報道っていうのは、ほとんどその本人の語りからかけ離れたもの、まあせいぜい三次ブログぐらい、いえ、三次情報ぐらいまでしかさかのぼっていないのではないかと思わるわけですね。

 伝言のゲームのように、まあこういうあの、彼が語ったことがどんどん尾ひれがついて、最後に一般の人は、まあ、小山田圭吾って誰みたいな人はもう、ものすごくひどいことをやった人っていう印象だけがこう頭に残ってしまう。そういう又聞きの、いわば又聞きのソースをですね、根拠にして、あの非常にバッシングがですね、この小山田さんの仕事をすべて奪うっていう結果になってしまう。

 そういうキャンペーンに、又聞きソースをですね、根拠にしてですね、はたして大丈夫ですか、という話ですね。
 で、リベラル人権派の人がこういうことをやってる。まあ総崩れ(笑)。という人権侵害を逆にやっているんじゃないか」

遠藤治郎「新聞が大きいですよね。新聞というのが、いわば一般的に一種の一次情報みたいなね、感覚に近いですよね」

ダースレイダー「一次情報をその本人に当てるということを、メディアがやらないでいいっていうのは、わりとこれ、本来やってるもんだという思い込みがあって、である種、大手メディアが報じるっていうことが事実だって思う理由っていうのは、それはだって裏を取ってるからでしょ、ていう話のはずが、実際そこ 行ってないっていうのは、改めてすごく問題ですよね」

大月英明「モーリー・ロバートソンさんっていうのは あの、強く批判した人の一人ですけども、彼の言ってることは、まあちょっと一理はあるっていう、それは何でかというと、前に毎日新聞が報道しているから信じたんだっていう話ですね」

2021年12月31日配信 DOMMUNE「小山田圭吾氏と出来事の真相」1:31:17~1:34:25



 それでは元ネタである、@Worldsendseqという匿名アカウントのツイートを見てみよう。丸パクリである。大月英明は出典を明示していないのであるから、盗用・剽窃まちがいなし。これだけで一発アウト、即退場である。

一次情報:山崎洋一郎と村上清が直接聞いた話
二次情報:上記を掲載したROJとQJ
三次情報:上記二誌を改竄して2006.11.15に記事とした「孤立無援のブログ」
四次情報:上記匿名ブログを引用したTweetで1.2万RTを重ねた「はるみ」アカウント(7.15)
五次情報:毎日新聞(7.16)
六次情報:モーリーの28連Tweet

@Worldsendseq 2021年8月27日


 毎日新聞やモーリー・ロバートソンが誤情報を拡散したという見方も、こべにや@Worldsendseqといった匿名アカウントが言い始めたものだ。これこそ捏造であり、誹謗中傷である

 こうした小山田圭吾ファンは、今もなお毎日新聞の記者やモーリー・ロバートソン、山崎洋一郎といった自分たちが敵と認定した者たちへの迷惑行為や人権侵害を繰り返している。

 ちなみに、この「給与計算2級」の介護職員は、むしろ大月英明にパクられて喜んでいるみたいで、そのことを嬉々としてツイートしている。だからといって大月英明の盗用・剽窃が許されるわけではもちろんない。
 このように学術的なルールに無知で鈍感な素人の小山田圭吾ファンのツイートやブログを選んでパクるのは、手口としてより悪質といえる。

https://twitter.com/Worldsendseq/status/1439930083544735748


大月博士の異常な愛情 または如何にして匿名Twitterをパクるようになったか


 小山田圭吾ファンによる、マスコミは元記事を読まずに捏造報道をしているというヨタ話を真に受けた大月英明は、「批判するなら元記事を読んでから、が普通では? そもそも何を読んだのか? まとめ記事? フェイクブログ? 2ちゃんねる? 又聞きソースを根拠に他人の仕事を奪うキャンペーンに加担して大丈夫ですか?」と問いかけ、大見得を切る。

 ところが、この文言もまた、そっくりそのまま、遊井かなめのツイートからのパクリなのだ。

 遊井かなめは、@love_mastaer_sexというアカウントで、デマや誹謗中傷のツイートを連発し、小山田圭吾ファンの中でも一番の過激派として暴れ回っていたのだが、法的措置を恐れたのか、突然アカウントを削除して逃亡した卑怯者である。
 日本推理作家協会の会員で、ミステリ雑誌の編集者をやっていたのだが、そこでもトラブルを起こし、今は素知らぬ顔で自称新聞記者をやっているらしい。知らんけど。

 大月英明も、少しはパクる相手を選んだらどうか。


こべに軍団のヨタ話をネットで集めて切り貼りする情報倫理の専門家


 大月英明は、Twitterでマスコミ批判のつぶやきを集めては、その出典を隠して自分の意見として発表している。
 なぜこんなにもあからさまな盗用・剽窃がこれまで問題にならなかったかと言えば、こべにや「給与計算2級」のように、盗まれる側に学術的なルールの知識がないため、自分のツイートをパクられたという被害意識がないことが大きい。むしろ、自分のツイートが学者先生に取り上げられてうれしいとか、同じファン同士の連帯意識から、大月先生は私たちファンの意見を代弁してマスコミで闘ってくれている、といった思いさえあるのだ。

 だがしかし、大月英明は大学講師であり、博士号さえ取得している研究者である。こうした素人の無知に付け込んで、その文章やアイデアをパクり、搾取するのは許されるものではない。学問におけるフェアネスを踏みにじる行為であり、これは性知識のない幼女を強姦するようなものだと言っても過言ではあるまい。

 もとより「DOMMUNE」は宇川直宏の個人メディアで、政治的公平性も、学術的公平性も期待できない偏向メディアだが、それにしても大月英明によるワンマンショーはひどい。

「誤報道のエスカレート」として挙げられる例のほとんどが、ブログやTwitterから拾ってきた真偽不明のネタの切り貼りである。

 ぼうごなつこ氏が「孤立無援のブログ」を参照して、小山田の風刺漫画を描いたというのは、「僕は澁谷のマリー @ShibuMaryCoupe」他、こべに軍団のツイートのパクリ。

https://twitter.com/ShibuMaryCoupe/status/1443021061595926530


 英文の記事が、すべてのイジメ行為を主語「I=小山田氏」としているから捏造だという解釈は、こべにの検証ブログからのパクリ。これは「こべに軍団」の定番ネタで、DOMMUNE特番でも、こべには宇川直宏を相手に、同じことを得意げに話している。(15:03~)


「他校の生徒への虐待?」というのは、「プチポワル @petitpoilonez」のツイートからのパクリ。


メロンでボウリングは「とびだし」「猫子さん」のパクリ。



 メロンでボウリングの誤報道は「とびだし」「猫子さん」のツイートからのパクリ。



 東スポの「真夜中に残虐ギターをかき鳴らして末期癌患者を嘲笑」という報道は小山田のブラック・ジョークだという説は、藤原悠馬のブログ記事「小山田さんはブラック・ジョークの達人です(残虐ギターの謎を解く)」からのパクリ。この説はこべに軍団にも信じられて、ハンドルネームに「残虐」をつけるのが流行ったが、こべにも藤原悠馬からパクっていながら、検証サイトではその出典を隠蔽しているのは問題である。



 東京オリパラ開会式のメンバーから小山田圭吾の除外を求める署名活動の主宰者が匿名アカウントだったというのも、小山田圭吾が五輪反対派の犠牲になったというのも、こべにの検証ブログからのパクリ。
 これは、こべに軍団が広めた陰謀論で、「はっぴーりたーん♪」@yoyoyoahahaは未だにそれを信奉している。


 ヤフコメの炎上が閲覧数の増加をもたらし、広告収入が増えるため、ニュースの質は後回しにされる「ネットニュース商法」という見解も、大月英明が自分で検証したわけではなく、それこそネットニュースから拾って来たものだ。はてな匿名ダイアリーでも、「ヤフコメが酷い理由がようやくわかった。」(2021-11-03)との書き込みがある。まさか、これをパクったのだろうか。



「確証バイアス、予断」という考え方は、前掲の高村夏輝のブログ記事や、「野良宮緒」@F5R6I5D1A3XY_のツイートからのパクリ。



大月英明のパクリが、片岡大右よりも悪質な理由


 ネットから拾った情報で論文を書くというのは東京大学非常勤講師の片岡大右もそうだった。

 片岡大右がパクったのは藤原悠馬や外山恒一をはじめ、「遊井かなめ」「はっぴーりたーん♪」「真夜中の残虐ラーメン」「含羞と諧謔」「world's end sequence」「ちえ」「とびだし」「碧ちゃん」「猫子さん」「光ひかり」「ロック」「週一母さん」「おのむー」「ぬこ山田」「澁谷のマリー」「マキマキ」という匿名アカウントのツイッターであった。これらを参照したのはあきらかなのだから、参考文献リストに当然明記しなければならない。

 これは余談だが、ビートたけしによる『フライデー』襲撃事件の時に、ガダルカナル・タカ、そのまんま東、ふんころがし、大森うたえもん、柳ユーレイ、松尾伴内、大阪百万円という、たけし軍団のふざけた芸名が新聞の一面を飾ったことがある。片岡大右も大月英明も、参考文献をきちんと明記するならばこれと同じことになるはずである。

 片岡大右は、この騒動が起こる以前からこべにとは知り合いであり、自分でもTwitterをやりながら 小山田圭吾ファンと情報交換をし、こべにの検証記事にも協力してきたという経緯がある。
 だからといってパクリが許されるわけではないのはもちろんだが、大月英明はそうではない。

『コーネリアス炎上事件とは何だったのか:メディアリテラシーが試されるとき』という論文を、Amazon Kindle本として、572円で自費出版するまでは、ほぼ無名の研究者であった。小山田圭吾ファンと交流するのでもなく、知り合いでもない人たちのツイートからネタをこっそりパクり、出典を明示することもなく自分の意見として論文にした。

 自分ではほとんど何も調べることなく、ネットで拾った情報を切り貼りしただけである。そのくせ、DOMMUNEへの出演やら学会発表やらで、いつの間にかこの問題の第一人者のような顔でふるまっている。

 おかしくないか?

 今だってファンと仲良く交流している様子はない。べつに大月英明が小山田のファンである必要はないが、しかし前述したように、こべに軍団は自分たちの意見を大月先生が代弁してくれるという意識で接していたと思われる。

 大月英明が「DOMMUNE」の特番に出演できたのも、こべにが宇川直宏に推薦したからであろうし、大月先生に小山田擁護のネタを提供したりもしていよう。こべに軍団はせっせと大月英明のAmazon Kindle本を購入して、絶賛コメントを書き込んだ。

 ところが、それは大いなる勘違いで、ただ利用されただけではないか。大月英明にとって小山田圭吾とは、自分を売り出すためのおいしいネタなのであろう。

大月英明に原田隆之教授を批判する資格はあるか


 大月英明はDOMMUNEの特番で、ある専門家のことをきびしく批判している。いわく「本人に会ったこともないのに報道だけで小山田さんをサイコパスだと診断する『専門家』」、T大某教授というのである。

 これは、筑波大学教授、東京大学客員教授の原田隆之氏のことであり、批判されているのはネット配信された「小山田圭吾氏の辞任劇に際して考えたこと」という論考である。

 原田隆之氏は専門家の立場から、小山田圭吾には「攻撃性の心理」があると分析し、次のように述べている。

もちろん、これは一般的な攻撃性の心理であって、それが小山田氏に当てはまるかどうかわからない。また、彼は直接暴力は振るわず、指示していただけだというが、だからといって、攻撃的であることは変わらない。
 そして、本来ならば嫌悪感を抱くべき言動を面白おかしく語ったり、現時点でも謝罪文のなかで「連絡を取れる手段を探し、・・・・直接謝罪したい」などと言っているところをみると、驚くほどの共感性の欠如が読み取れ、このような分析はあながち間違いとも言えないだろう。

原田隆之「小山田圭吾氏の辞任劇に際して考えたこと」

 原田隆之氏は、「これは一般的な攻撃性の心理であって、それが小山田氏に当てはまるかどうかわからない」と慎重に言葉を選んで書いている。

 ところが、大月英明は、原田氏が小山田圭吾の謝罪文を引用するに際して、原文には「受け入れてもらえるのであれば」とある文言を「・・・・」と省略したことを問題視するのである。

 この文言は、「相手の言動を想像し、小山田さんの共感性を感じさせる部分」だというのである。

「たいした分量でもないのに狙ったように削除された文言」
「学術論文でこのようなことをすると『データ改ざん』の烙印を押されてしまう可能性あり」

 と、じつに辛辣な批判を浴びせている。これが大月自身の意見であるというなら、そういう解釈もあってよかろう。だが、これもまた匿名アカウントによるツイートからのパクリなのだ。学術論文でこのようなことをすると「盗用・剽窃」の烙印を押されてしまう。

 ここに引用されている小山田圭吾の謝罪文は、2021年7月16日のもので、原文は次のように書かれている。

私が傷付けてしまったご本人に対しましては、大変今更ではありますが、連絡を取れる手段を探し、受け入れてもらえるのであれば、直接謝罪をしたいと思っております。

小山田圭吾さんの謝罪声明全文。傷付けてしまった本人に「直接謝罪をしたい」 | ハフポスト アートとカルチャー

 これを大月英明は、おっと大月英明がパクったツイートは、「受け入れてもらえるのであれば」という文言を削ったことに過剰に反応し、いつものあれで捏造だデマだと大騒ぎをした。
 たとえば「@halcyon_humming」というアカウントは次のようにツイートしている。

原田さんのあれ酷いですよね。それ、欠如じゃなく「共感性の削除」だろうと(笑)。「~あれば」と限定条件文を削除して文の論理的な意味内容を改変した上で自説の根拠に据える引用の仕方って、目的からして、改正著作権法で警察が自主的に検挙できるやつな気がして調べ中です。

@halcyon_humming  2021年12月14日午後6:07

https://twitter.com/halcyon_humming/status/1470681909886074883


 このように生半可な法律知識をふりかざして、相手を犯罪者呼ばわりするのもこうした連中のいつものやり口である。他にも、大月英明が参考にしたであろう「こべに」や「給与計算2級」のツイートを挙げてみる。


 いずれも自分勝手な妄言で、とてもじゃないが学術論文のソースにはならない。ところが大月英明はこんなものをパクり、埼玉県立大学・准教授の高村夏輝もまたこの騒ぎを先導し、次のようにツイートしているのである。

原田隆之氏 @tk_harada_tk と郡司真子氏 @bewizyou1 が小山田圭吾(名前は挙げていないが)のファンから嫌がらせを受けていると主張しているが、到底理解しがたい。小山田についてのツイートや記事に関して、疑問や批判を出すことと、嫌がらせや誹謗中傷をすることはまったく違う。

午前10:29 · 2021年12月10日·Twitter Web App

 いやいや、こべに軍団がまともな疑問を批判を出したことなどなく、ほとんどが嫌がらせや誹謗中傷である。私のブログも高村夏輝から名指しで、デマだと中傷された。

 大月英明は、『コーネリアス炎上事件とは何だったのか:メディアリテラシーが試されるとき』というKindle本の中でも、原田隆之氏を批判して、次のように書いている。

この記事の著者は臨床心理学,犯罪心理学,精神保健学を専門としている.記事はその専門的知識からの指摘であるが,この著者にも他の批判記事の著者と同様,原文を読んだ形跡はない.さらに伝言ゲームを繰り返した結果の情報源から,小山田に対して臨床的な診断を下していることにも驚きを禁じえない.記事では「共感性の欠如が読み取れ」るとの記述がある.しかしもし著者が QJのインタビュー記事を読んだなら,小山田の内面的成長が沢田君との関係性を変化させていることが確実に読み取れるのではないだろうか.

(76ページ)

 ここまで読んできた読者は、ブログや匿名のツイッターの情報源から都合のいい意見をパクって、堂々と論文を書く研究者がいることに驚きを禁じえないであろう。

 私もびっくりした。

 原田隆之氏の論考は、専門家の意見として何ら瑕疵のないものである。素人の匿名ツイッターをソースとする大月英明や高村夏輝こそ、専門家として恥ずべき存在である。

 そもそも、大月英明がソースとして取り上げるのは「こべに軍団」という特殊なファンの意見だけであり、小山田圭吾の謝罪文の原文を読んだ一般の人たちの反応の多くは、謝罪文公表後も小山田に批判的である。
 したがって、「相手の言動を想像し、小山田さんの共感性を感じさせる部分」などというのは、ファンによる好意的なバイアスのかかった解釈に過ぎなく、客観的に正しいとは言えない。


大月英明の小山田圭吾いじめ記事検証はデタラメですよ


 こうして、2誌の記事を比較検証した結果、大月英明が出した結論は、「障害者に排泄物を強制的に喰わせた」という報道はすべて捏造だというのである。「まるで数学の証明のように明確な論理的帰結」だそうである。

 しかしながら、大月英明がその検証に用いたのは、いずれも小山田圭吾側の証言と資料、ファンによるブログとTwitterであり、大月自身が小山田圭吾のファンだということも含めて身内の意見を寄せ集めただけの、まったく学術論文の名に値しない偏った内容である。

 報道はすべて捏造だという小山田ファンの意見ばかりを選別してネットから拾い集め、それを切り貼りして出典も明示せず、自分の意見として発表しているのであるから、報道はすべて捏造だという結論になるのは当然である。

 捏造と言われているから、捏造である。同義語反復のトートロジー。

 こんなものが「数学の証明」であったり、「明確な論理的帰結」であるわけがない。

 こんな人物が、情報科学の専門家を自称し、南山大学で情報倫理の講義を担当しているのである。はたしてそれにふさわしい教員なのか、南山大学、および学生と保護者には、そのことを真剣に検討してもらいたい。

 これについては、以前の記事で批判してあるので、あわせて読んでいただければと思う。


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