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ChatGPTがまた進化! AI検索エンジン時代の情報との新しい付き合い方を考えてみた話
私たちは“検索エンジンの奴隷”です。それほどまでに検索エンジンに依存しています。
11月1日(日本時間)にChatGPTのアップデートがあり、ウェブページの情報をより効率良く集めることができる機能追加がありました。AI検索エンジン界へのChatGPTの殴り込みです。
🌐 Introducing ChatGPT search 🌐
— OpenAI (@OpenAI) October 31, 2024
ChatGPT can now search the web in a much better way than before so you get fast, timely answers with links to relevant web sources.https://t.co/7yilNgqH9T pic.twitter.com/z8mJWS8J9c
インターネットを制するものが検索エンジンを制すると言っても過言ではありません。インターネットの発展の歴史は、検索エンジンの発展の歴史だからです。
私たちの情報探索を支えてきた検索エンジンは、いま大きな転換点を迎えています。「Yahoo!ディレクトリ」から最新のAI検索エンジンまで――。その変遷と、これからの時代に求められる新しい情報リテラシーについて探っていきます。
インターネットにおける検索エンジンの歴史
そもそも、インターネットの黎明期には、検索エンジンという概念すら存在しませんでした(していなかったそうです)。ユーザーは、あるウェブページから別のウェブページへと、ハイパーリンクを辿って手動で情報を探す必要がありました(あったそうです)。
そこに変化が生まれたのが、1996年4月の「Yahoo!ディレクトリ」の登場です。ディレクトリ型の検索エンジンと呼ばれており、人力による分類と、カテゴリ別の階層構造により、ユーザーは目的のページにより辿り着きやすくなりました。
すべて手動で登録するというのは今のウェブページの量や更新速度などを考えると想像もできないというか、ありえないですよね。牧歌的な時代だったのだなぁと思います。
次に登場したのが、「AltaVista」、「Lycos」、「Excite」などのロボット型の検索エンジンで、自動でウェブページを巡回して情報を収集していました。全部手動のディレクトリ型に比べて、より広範囲のウェブページの情報を調べられたのは言うまでもありません。
そして、Googleの登場です。これは検索エンジンの歴史における大きな、いえ、最大の転換点となったとも言えるかもしれません。「PageRankアルゴリズム」という技術が登場し、ウェブページの重要度を評価することが可能になりました。
PageRankアルゴリズムについて書くと長くなるので端折りますが、端的にいうと被リンクを基準にしてページをスコアリングする技術です。多くのページからリンクされているページは有用であろうし、有用であろうサイトがリンクからしているページも有用であろう、みたいな感じです(詳しくは調べてね)。
単なるロボット型検索ではなく、このアルゴリズムを搭載したことにより、精度の高い検索結果が出せるGoogleは検索エンジン業界で圧倒的な支持を獲得しました。私たちがインターネット上で情報へアクセスする精度、そしてユーザー体験は飛躍的に向上しました。
AI検索エンジンの登場
Googleをはじめとした従来の検索エンジンは非常に強力なツールとして私たちの生活に定着しています。
ただ、まだまだ完璧と言える存在ではありません。検索エンジンを上手く使うコツ(例えば「○○とは」とかで検索しますよね)があるなど、検索エンジンを効果的に使うための“検索リテラシー”が必要とされています。
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従来型の検索エンジンは、キーワードマッチングによる検索、インデックスベースの情報整理、ランキングアルゴリズムによる結果の並び替えで動作してきました。
これらの仕組みも決してイケてないわけではありません。ですが、先ほども述べたとおり、適切なキーワードを選ぶスキルが必要だったり、文脈や意図を上手く理解しきれなかったりします。また、文章形式で投げるしかないようなややこしい質問も不得意です。
そして、登場したのが「AI検索エンジン」です。話題になった「Perplexity」を代表とし、「Genspark」や「Felo」なども話題になっていますね。自然言語で入力しても文脈や意図を考慮し、より精度の高い検索結果を出力することができます。さらに対話しながら検索結果を絞っていったり膨らませることができます。
そんな中登場したのが、冒頭で紹介したChatGPTのウェブ検索機能です。
以前から、ChatGPTにはWeb検索機能が搭載されていましたが、その精度は正直微妙でした。最初こそ、「食べログをソースに与えるとオススメの店が検索できる!」などと話題になっていましたが、気がついたらそんな話題も見なくなりましたね。そっと話題が消える程度の使い勝手だったということです。
ただ、満を持して登場した今回の検索機能は精度もスピードも異なりました。私もまだ使い込めているわけではありませんが、可能性と実用性を感じさせる結果が出力されます。
このように、AI検索エンジンは、私たちの情報検索の方法を大きく変えようとしています。従来は必要だった「検索テクニック」の多くが不要となり、より直感的で効率的に様々な情報へアクセスすることができるようになります。
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かなり精度の良い結果が返ってきました
情報のパーソナライズについて
そして、検索エンジンで何かを検索するということは、私たちが情報にアクセスすると共に、検索エンジンに情報を与えていることでもあります。
例えば、従来の検索エンジンでは、ユーザーがどのページをクリックしたかという履歴、ページの滞在時間、そして様々な情報からユーザーの属性や興味関心を把握しています。また位置情報に基づいた検索結果の最適化などもありますね。
これらはGoogleだけでなく、Xでも見ることができますし、こういったユーザー分析は珍しいモノではないというか、スタンダードな仕組みです。
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それではAI検索エンジンではどうなるのでしょうか。ここからは想像ですし、今はそういった機能はないけど、今後はそういう機能が搭載されたりもするかもしれません。
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