加速したメタバースでの私の1年を振り返りつつ、あなたも加速してくれることを期待して
この記事はclusterユーザーと再定義する非公式アドカレ Advent Calendar 2021の3日目の記事です。
2日目は、ほびわんさんによるWheelColliderのセッティング記事でした。Unityなんもわからん、CCKなんもわからんという感じで恐縮なのですが、調整が大変難しいことだけはわかりました。こうした難しいアレコレを乗り越えてワールドは生まれていくんですね……!
さて、こんにちは、でんこと申します。clusterを中心にNeosVRや、VRChatで遊んでいます。本職はゲームライターですが、メタバースとかを主戦場にしていきたい気持ちがあります。
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私がclusterに足を踏み入れてから約1年が経ちました(ちゃんと遊び始めたのは2021年の2月か3月くらいだったので、そういう意味では1年経っていませんが)。この1年は本当に刺激的で文字通り“加速した”日々でした。
実際にメタバースの世界に入るまではこの世界に何の興味も持っていなかったし、全く理解できず、理解できなさゆえに嫌悪感すら感じていました。
そんな私が気がつけばこの世界にハマってしまい、文字通りメタバースの中で生活をしながら、バーチャルDJ、新聞記者、VR文化アンバサダー/NeosFesta3アンバサダー、勉強会で登壇するなど、自分で言うのもアレですがこんなに幅広い活動をすることになるとは全く想像もしていませんでした。
メタバースでの生活にハマったことで、新しいことに挑戦し、おそらくリアルでは体験できなかったであろうことが体験でき、会うことはなかったであろう友人たちとも出会うことができました。
そこでこのnoteを読んでくれたあなたにもぜひ新しいことに挑戦していただきたく、加速した私の1年を振り返りたいと思います。
なぜ私のclusterでの生活が加速したのか
私がclusterを始めたのは昨年の12月でした。元々eスポーツの文脈で謎部えむさんのTwitterやnoteをフォローしていて、そこでclusterというサービスを知りました。
ただ自分とは縁遠いサービスだと思っていて、「興味はなくはないものの、使うことはないかなー」と思っていました。
というのも、はるか昔に一瞬VRChatをプレイしたことがあったのですが、日本語を使うユーザーに会えない&パブリックでグロテスクなアバターを使っているユーザーに出会うという、ありがちな洗礼を受けて「この世界は自分には向いてないな」と勝手に考えていたからです。
そんなわけでメタバース(当時はバーチャルSNSとかソーシャルVRという表現の方が一般的でしたが)には縁遠い人間だと思っていました。
転機になったのは2020年12月25日の幸甚亭ライブです。
元々リアルでも音楽ライブに行ったり、音楽フェスに行ったり、クラブに行ったりしていた自分は、バーチャル空間でのクラブイベントに惹かれるのは必然でした。
とはいえいきなりイベントに行くのも不安なので、イベントの数日前にログインしてみて、バーチャル渋谷に遊びに行ってみました。それが私の初めてのclusterの体験で、メタバースに初めて足を踏み入れた瞬間でした。
ですがその時の感想は正直「何が面白いの?」という印象でした。
今思うと仕方ないのですが、バーチャル渋谷はイベントなどでないと人が集まることもなく、他の人との交流がないと楽しめないワールドでした。
そんなネガティブな印象を持ったまま12月25日のイベント当日を迎え、よくわからないなりにライブ会場に行ってみた私は驚きました。
多くの住民が自由なアバターを身につけ、遊んでいる姿。そしてVRユーザーが自由に踊っている姿(当時はVRユーザーという認識もありませんでしたが)はとにかく衝撃でした。
バーチャル空間には身体性がある、そう感じたのもこの時だったと思います。
それでもイベント以外でclusterに入ろうとは思っていませんでした。それは不安だったからです。どこに行けばいいかもわからず、何をすれば良いかもわかりません。
確かその後2,3回の幸甚亭ライブを経た後、通常営業日の幸甚亭に遊びに行ってみたような記憶があります。
遅くなりましたが「幸甚亭」とはclusterで営業しているカジノバーです。毎週月水金に営業していて、雑談をしたりカジノゲームで遊べるワールドです。
幸甚亭はすごく居心地がいい場所でした。cluster初心者の私を受け入れてくれるアットホームな場所。店長代理の謎部えむさんをはじめとするスタッフ、幸甚亭に集う博徒常連たちが優しく受け入れてくれました。
最初は「clusterなんもわからん」という私でしたが、何度も通うことでclusterの住民たちと徐々に仲良くなり、一緒にギャンブルしたり深夜まで語り合うようになりました。(過去形っぽい表現ですが今も深夜まで語り合ってますね……)
お腹の底から笑ったこともありますし、泣いたこともあります。この世界には本物の友情があり、感情を動かされる出来事があると私は思います。
すべての転機になったDJとしてのデビュー
メタバースでの活動の転機になったのは私にとっての大きなチャレンジ、バーチャルDJとしてのデビューでした。
完全に観客側だった私ですが、このツイートを見て「多分DJは募集してないだろうけどダメ元で相談してみよう」と思い、勇気を出して謎部えむさんにリプライを送ったのがすべての始まりです。
出演を快諾していただいたものの前日までは不安でどうにかなってしまいそうだったし、当日は緊張で吐きそうになったりしましたが、やってみて感じたのは楽しみと喜びでした。自分が何かをすることで楽しんでもらえる、喜んでもらえるというのは何事にも代えられない貴重な経験でした。
5月に幸甚亭でDJデビューをしたあとは文字通り“加速した”日々でした。
DJとしての活動だけでも6月には白百合めしべさんに「YSK(犬) 2匹目」というクラブイベントに呼んでいただき、滝竜三さんにはDJイベント「DRAGON Rock ver.0 SUMMER」に呼んでいただきました。
せっかくDJとしてデビューしたので1回で終わらせたくはないと思っていましたが、こうやって様々なイベントに呼んでいただけたのは本当に嬉しかったです。
そしてイベントでは演者として出演するだけでなく、新しい縁が広がったのを覚えています。
「YSK(犬) 2匹目」は白百合めしべさんはもちろん、演者のYSKさんやMCのたぬきちさん、かわしぃさん、スタッフのるーしっどさんやどこさんと出会ったきっかけだったと思います。
「DRAGON Rock ver.0 SUMMER」でもお会いするのが初めてのお客さんがいらっしゃったり、あとで「楽しかったよ」という感想をいただいて飛び上がるくらい嬉しかったです。
その後も再度出演させていただいた「幸甚亭ライブ 第七廻」に、アバターマーケットとあわせて開催されたユーザーイベントの「ULTRA HYPER CLUSTER FES」、みんなで惜しみながら夏を締めくくった熊猫土竜さんの「納涼大盆踊り大会」に「盆踊り ぷちおかわり」、そして七種あきのさんの「AKINO MUSIC&DRINK FES 2021 Autumn」、そして自分で開催したイベントの「でんこちゃん生誕祭」。様々なイベントに出演させていただきました。
すべてのイベントに思い出と出会いがあります。遊びに来てくれた皆さんに楽しんでいただくはずが、自分が一番楽しんでいたり、勝手に感動したりしていましたね。
そんな活動と様々な体験をさせてくれた主催者の皆さん、そして遊びにきてくれたclusterの住民の皆さんには感謝です。本当に楽しい時間を過ごさせてもらいました。
加速していくメタバース上での活動
バーチャルDJとしての活動を始めたことがきっかけで、アクティブにメタバース上で活動するということを意識し始めたと思います。
noteに記事を書くことも1つでした。それが私のメタバースでの生活に大きな変化をもたらすことになります。
なんとnoteを読んでいただいた方からイベントのお誘いがあったのです。1つがよっしーさんにイベントのゲストとして呼んでもらったこと。ユーザーイベントとは言えまさか自分が登壇者側に回るなんて思いもよりませんでした。また中野 人史さんにはxRAMという勉強会にも呼んでいただきました。
そんな情報発信を続ける中で、もっと積極的にVRのバーチャルの情報を発信していきたいという気持ちから応募したNPO法人バーチャルライツ認定第0期VR文化アンバサダーにも選ばれ、お隣のメタバースであるNeosVRのNeosFesta3アンバサダーにも就任しました。
またclusterの情報を発信するClusTimesというユーザー発行の新聞の編集部員として活動していたりもします。
メタバースはチャレンジをさせてくれる場所
2021年は初めてのメタバース体験となったclusterという世界でとにかく加速した1年でした。
それでは2022年はどうなるんでしょうか。私の人生はもっと加速するのか、それとも……? 正直、深く考えていません。私の根幹にある価値観は「私が面白いと思うことを世間に発信する」「私が何かをすることでみんなに楽しんでもらう」という2つです。この価値観にマッチすることがあれば引き続き活動をしていくと思います。
ただ今までと違うのは謎部えむさん、幸甚亭が私のメタバースの生活を加速させるきっかけになったように、次の1年は私も誰かを加速させるきっかけになりたい、そんな風に思ったりしています。
るーしっどさんはTwitterのプロフィールに「誰かのきっかけになれるといいな。」と書かれていますし、また謎部えむさんはこういうツイートされていました。
(きっと似たようなことをお二人もお考えと信じて書きます。)自分で何か活動するだけでなく、それが誰かのきっかけになる。そうして広がっていったほうが面白いし、それこそが文化的な世界だと思うんですよね。その連鎖がカルチャーになって、clusterの、メタバースの文化を作っていくんだろうなと。そして今はその過渡期なのだろうなと思います。
そんなタイミングだからこそ私は多くのメタバースの住民に新しいこと、面白いと思うことを始めてほしいと思っています。
なぜなら私はメタバースをチャレンジをさせてくれる場所と思っているからです。
せっかく何者にでもなれる、思いつくことはだいたいできる、そんなメタバースで暮らすのだから、チャレンジをした方が面白くないですか?
内容はなんでもいいと思います。ワールドクリエイターになっても、アバタークリエイターになっても、イベント主催者になっても良いでしょう。演者側になって、演劇を始めてみるとか、音楽活動を始めてみるとか、カメラマンもいいですね。
私も何か経験があったわけではありません。強いて言えばライターをやっているので日本語の文章を書くことにちょっとだけ慣れていたくらい。DJをやった経験も、イベントで登壇したことも、何かのアンバサダーになったことなんてあるわけもないです。ただ、私がやりたいことにチャレンジしてみた結果、様々なことが繋がって今の私があります。
年齢や性別、職業に住んでいる地域などなどリアル世界では制約……いや、言い訳になる様々な要素がありますが、メタバースでは殆どの要素が関係ありません。必要なのはやる気と少々の機材程度でしょう。
ぜひメタバースで私達と一緒に新しいことにチャレンジしてみませんか?
このnoteを読んでくれたあなたが、思い立って新しいチャレンジに挑戦してもらえれば幸甚の至りです(このフレーズ一度使ってみたかった)。
バーチャルゲームライター:でんこ
明日(12月4日)は朝月葵さんによる「VRで遊ぶTRPG関連で何か」の記事です。私もVR-TRPGの「ハローバーチャル」を遊ばせていただいて、とても面白かったので記事も期待しています!