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北部九州大回り乗車の旅に出てみた、と言うお話

もうこんな事始めた時点で鉄道マニア確定ですよね?
しかも夫婦揃って。
ここまで“鉄道”にハマってしまったのは
「青春18きっぷの旅」で味をしめてしまったから。

九州から各駅停車で大阪まで行った、などと
言ったもんなら、ヘンタイを見るような顔、
あきれた顔、しまいには 憐れむような顔までされます
いいんだよ、当人達は楽しくやってんだからさ。

そんな風に 青春18きっぷを楽しみながら
元々、たぶん、“旅好き”だったのだと思う夫婦が
(自分たちは自覚があまりない) 「安くて楽しめる」
と言う「魔法」を手に入れて鉄道旅に楽しみを
見出していったのでした。

そんな屁理屈はさておき、青春18きっぷは昨年冬で
いきなり使い勝手が悪くなってしまって、気軽には
使えなくなってしまった。元々5枚綴りの券を夫婦で
宿泊を絡めながら往復使う、と言う使い方をしていた
我々にとって、今回の改正は使うのに二の足を踏む
ものになってしまった・・・あぁ・・・

18きっぷでの鉄道旅で楽しさを知る中で、ふとしたことで「大回り乗車」というのがあるのを知り、“いつかやろう”と思っていたわけです。

長い前置きながら、やろうと思ったのはいつもの「思いつき」で、それにオクサマも乗っかり、「やろう、どこ行こう」とプランを練ったのは出発前夜。

まぁそんなわけで 週末、オクサマと2人で
駅まで出かけ、出発。その前に駅のコンビニで食料調達。ホームから出れない今日一日、これは大事。

まずは切符購入、当然170円x2枚、最短運賃で中津方面へ

まぁ、こんな写真、いらんけど
まずはここからスタート

あいにく、天気はくもり、晴れていたら別府湾の海が綺麗な青で写真映えしたのだけどなぁ

中津まではやっぱりロングシート。大分ー中津間はボックスシート車両が無いのが非常に惜しい。で、中津駅到着。
しばし30分の乗り換え待ち

大分からと同じ車両ながらボックスシートアリで助かる。

まぁ寒いとは言え、そこまでなかったのでよかった

ハモが名産の中津、「つ」はウナギじゃないのよ、ハモなのよ
で、駅のホームに鎮座する「ハモの椅子」

中津駅で乗り換え
11;15発 小倉行きに乗って、城野駅で降りて乗り換え

小倉に近づくと乗降客増える
車両はヂーゼルカーでした

城野駅からは後藤寺線に乗って田川方面へ
この城野駅では日豊本線から後藤寺線の車両への乗り換え
時間は1分!山陽本線“糸崎ダッシュ”に匹敵します。
まぁ同じホームの“前”と“後“でそんなに慌てなくても
大丈夫ですけどね(^^)

昭和55年製、こりゃまた長持ちな。

時刻はそろそろお昼前、今回の旅で1番揺れてるであろう
車両で“昼メシ”。あぁボックス席バンザイ。
おにぎりとカニカマなどという簡素な食事をしていると
若いお兄ちゃんが視界に。となりの席のこの兄ちゃん、
足を伸ばすのはいいが土足のままなのはいかがなものか?
育ち悪いぞ(言わないけど)

靴は脱げ、ばあちゃんから教わらんかったか?

以前 田川伊田まで”ちりとり鍋“を食べに来た事あるので
”お初。“ではなかったものの、この後藤寺線は とにかく
揺れる。鉄道マニアの知人より「それは車両では無く線路
のうねりだから」と聞いた記憶が。ホンマかいな?
後藤寺線 終点の田川後藤寺駅。こちらは“お初”の初上陸
福岡県田川市、古の昔は炭鉱で栄えた街。

後藤寺線の終着駅、いや始発駅か。
なかなか風情のある駅風景でありました

駅には平成筑豊鉄道も入線
駅のホームからの景色はまごう事なき“田舎のえき”
なかなか風情があっていいですな

後藤寺線に乗って終点後藤寺駅まで行ったら、
そこから 次は新飯塚へ。
田川後藤寺駅からは キハ140、なんと1両編成。
向かうは 新飯塚、20分の乗車

後藤寺駅は小倉行きと新飯塚行きがあるので確認

0番ホームから発車の車両は1両編成。
大きな都心部住んでる人は驚くだろうねぇ

新飯塚までは1両編成のヂーゼルカーで

わりとあっという間に着きます、20分程度だもの(*´-`)

“新なんとか”なんて駅名だと新幹線の駅かと思うけど・・・

新飯塚駅、「新」ってついてるんで「飯塚駅」もありました。
飯塚って初めて来たけど駅周辺は結構開けてまし、思うにこれは吉塚ー粕屋と鹿児島本線沿線からどんどん山の方に開けてきて飯塚まで開拓?が進んで来てるのかな?と。
駅周辺は高層マンションが結構多いですからね、
博多、小倉のべっどたうんなのかも、通勤範囲だし。

さて、飯塚駅から博多駅まで約60分の旅は 福北ゆたか線に乗るんだけど車両は813系。3両編成でロングシートと
ボックスが選べるので迷わず3両目のボックスシート車両へ。ボックスシートは旅情を誘いますなぁ

行橋駅とかでいつもアナウンス聞いていた「福北ゆたか線」はこれなのかと

新飯塚から吉塚経由博多行きは813系3両編成

“都会向けに走る”車両は急にイイ車両になるのなんで?

今回の「福北ゆたか線」は初。変わった呼び名の駅名(地名)がいろいろ。
桂川とかいて「かつらがわ」ではなく「けいせん」、

桂川やろ?ふつー(*´-`)

「おおいた」ちゃうんかい?「だいぶ」とか言わんくね?

筑前大分と書いて ちくぜんだいぶ、

オクサマと車内で話をしていてこの先の駅名で「原田駅」っつうのがあって、これは「はるだ」と読むそうな。そう言えば 新田原ーしんでんばる、新田原ーにゅうたばる、など「原」を「はる」と呼ばせる地名多いな。

ーと言うムダ話をしていると
15:00前、博多駅 着
いつも仕事に、遊びに利用してる駅なんだけど
しかし今回は唯一 食料補給ホームのある駅として
重要な場所なのであります

いつも見ているこの表示

後藤寺線の車内で“軽いランチ”は食べたものの、 比較的寒さは和らいでる今日だけどけど やっぱり暖かい食べ物は嬉しい。

というわけで4番ホームの立ち食いうどん
高くもなく、安いわけでもなく。でも小倉駅よりちょっと高い
かしわうどん(たまご入り)かしわの甘味が汁に染みて美味い

小腹を満たしたあとは ホームに目をやると885系ソニックが揃い踏み。

大分から到着とこれから大分へ向かう885系
青はソニック883系、イカすガンメタはリレーツバメで武雄温泉経由長崎行き

オクサマは「なんか(いつもと)違うのが見れるといいねぇ」と言うがそれは「ななつ星」や「湯布院のもり」、「36+3」の事らしいデスがそれはムリ

博多から久留米駅行きはCT 快速。

さて時刻は15:00過ぎ、オクサマも
「(ここまで)あっという間やったね」と言う折り返し点

久留米までは快速で40分の旅

久留米からはいよいよ後半戦、降りたホームの先にあるのが
“久大線”のホーム、しばらくすると日田方面から入線
“ゴォぉおおー”って言う“ヂーゼルカー”ね。

以前乗った時は“ベリーツ号”だった(大分特産のイチゴ名)

久留米駅を16:40に出発。ここからは「久大線」になります、しばらく走って善道寺駅で 「或る列車」とすれ違い
九州はこういう特別列車が多い気がする、この或る列車も
水戸岡デザインを踏襲

或る列車と偶然遭遇ながら汚れた窓ガラス越し

そして再び福岡県から大分県へ、温泉郷の日田駅到着
時刻は17:54。最後の乗り換え列車、発車は18:13

いつも見ているヂーゼルカー、2両編成

で、乗り込むなりオクサマ、「お腹すいた、なんにもしてないのに」と。ま、オレも似たようなもんだ。

iPhone16ProMaxの写真はコンビニ飯でもこんないい感じに

博多駅で買い込んでいた食料で“夕飯”食べているとー

「!」

窓の外には コイツが

久大線 大分ー博多を結ぶ「湯布院の森」

週末のためか、半分くらいの席が埋まっておりましたね。
それにしてもこの 日田駅発 大分駅行、今日の車両でいちばん暖房効いてないですぅ、出発まで時間結構あったのにドア開放で肌寒い。

18:13 日田駅を出発
ここからは2時間半、日も沈んで 外の景色も見えず、
車内で スマホチコチコやって過ごすしかありません

20:47 大回り乗車では
元の乗車駅に戻るわけには行かないので
ひとつ手前の駅で降車、長い1日を終えたのでした。

我々以外下車する人ナシ (´・ω・`)        

最短の運賃170円で北部九州をぐるりと回ってきました、
はい、ホームで乗り換え以外は改札を出ることなく、
ひたすら列車を乗り継ぎ、乗車駅のひとつ手前の駅で
下車してゴール。ま、この楽しみなんて「乗り鉄」じゃないと理解できないと思います、「みんな楽しいからやってみな」なんて言うつもりもありませんし。

まぁ、しかし私たち夫婦は350円やそこらで一日中電車乗って、時には見知らぬ土地の駅に踏み入れて楽しい1日でした。
さて次は別ルートでやる予定です、ええ、予約も要らないし、思い立ってフラリと出発できるので(*´-`)

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