人間関係の中で成熟する〜ハッタツ民の方舟(随時更新) 第22回

録音

「成熟」とは何かを考えた時に、「仙人」とは違う「人間関係の中での成熟」を考える必要があると思う
成熟したから人間関係が上手く行くようになるのか、人間関係が上手く行ったから成熟したのか(ニワトリとタマゴ)

ハッタツ民もハッタツする

医学的にはさておき、やはり体験的にハッタツ民もハッタツするし、それは人間関係の中でしか起こらないと思われる

経験しても体験にならない

自閉傾向があると体験が不足しがち→海や山に連れて行っても「体験」できるとは限らない→経験しても「体験」にならない
体験がないと理解ができない→腑に落ちない?
体験の質の前に量が足りていない?

特性が体験を積みにくくしている?

感覚過敏/鈍磨やこだわり、脳内多動などで、同じ10の経験をしても、3とか5しか体験にならない
編集された情報でないと入って来にくい→感覚過敏/鈍磨?
音声のみのトークアプリは、ハッタツが人間関係の「体験」を積む場として向いている?
テキストのみだと不足?

自閉文化と定型文化

ASD者同士は共感しやすい→自閉文化(界隈)
界隈の中で人間関係の体験を積むことでもハッタツするが、そこで得た成熟は定型社会でも通用するのか?

お互いに「したい」と思わないと、コミュニケーションははじまらない

仕事ができないとかアイサツができないとかでそもそも「コミュニケーションしたくない」と思われてしまう人たちはどうすべき?

DENNYさんの場合

ちょうど「一方的なコミュニケーションではダメだ」というタイミングでちょい子さんとの出会いがあった
出力の相性
コミュニケーションがしたいという気持ち+出力を受け止めてくれる相手がいる=成功体験

成功体験を積めると成熟しやすいが、失敗体験を積むとますます自閉しやすい

「今日はダメだ、だから何?(明日はダメとは限らない)」の気持ちが大事(でないと失敗体験を活かそうという気持ちにならない)
「もうダメだ」的な思考のクセ(スキーマ)から抜け出せなくてもいいから、試行錯誤をやめない

成熟のためには安全基地が必要

自分が否定されない安全基地があると、その外で失敗したり否定されたりしても潰れないので経験が積める→成熟につながりやすい
自助会でなくても、行きつけの喫茶店や居酒屋やスナックも安全基地になり得る
とりあえず自分の部屋を片付けて安全基地にしてみるのはどうか

半径10メートルの社会適応

ASDは身の回りのことしか見えないので、まずは半径10メートルの社会適応を目指す
3つの社会(それぞれ10メートルでいい)に適応できると安定しやすい(家庭、会社/学校、サードプレイス(自助会とか))


身の回り半径数メートルのことしか見えていないASDが社会性を身につけるためには、やはり人間関係に揉まれるしかない

パートナーシップのような深い関係性と、友達同士のような浅めの関係性と、仕事のような表面的な関係性と全ての経験が必要

人間関係の中でサヴァイブできる技術を身につけられる場所は、人間関係の中にしかない

「主張しなくても自分自身であれる何か」を見つければ主張しなくても済む?

他人を見下してでも自己肯定感を守るフェーズが必要?

相手に肯定を求めるのは危険?

自分を大切な人間だと思うのが第一歩

成功体験→自己効力感→自己肯定感(受容感)→成功体験のフィードバックループに乗れると成熟できる?

自己受容感がないと相手をディスる方に動いてしまう

学校や会社など、同質性の高い社会に閉じこもるのではなく、多様性のある場(サードプレイス)を持つことが成熟に有用

自己肯定感は高い/低いではなく、ある/なしの方がわかりやすい

自尊感情と人権

小さな約束を一つずつ守っていくのが社会性の第一歩

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