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【TAXI FUTURE SUMMIT 2020 速報レポート】 新しい交通モデルを共につくる

「今こそが、地方型モデルと都市型モデルを重ね合わせていくタイミング、タクシー業界が一枚岩になるタイミング。新しい交通モデルの構築を共にやっていきたい」

2月5日(水)、電脳交通の近藤洋祐の言葉から始まった「TAXI FUTURE SUMMIT 2020」。
北は北海道・南は沖縄から、100社を超えるタクシー事業者様・総勢200名を超える方々にご参加いただきました。タクシー事業者様以外にも、その他交通事業者様やシステムを供給する事業者様や金融機関からメディアに至るまで、多くの方々が一同に介しました。
今までタクシー業界では、業界全体でトップランナーが集結する場はありませんでした。「業界に新しい風が吹く」、そう確信できる場となりました。

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1.オープニング|電脳交通・近藤洋祐

オープニングでは、電脳交通の近藤洋祐が、今回のサミットの開催に係る想いを伝えます。

「タクシー業界は、配車アプリ等様々なサービスが生まれ盛り上がっています。一方で地方に目を向けると、後継者不足等の課題を抱える事業者が多く、交通空白地帯も増えています。ドアtoドアで人の移動を支えるタクシーは地域にとって必要な産業。今こそが、地方型モデルと都市型モデルを重ね合わせていくタイミング、タクシー業界が一枚岩になるタイミング。新しい交通モデルの構築を共に進めていきたいと考えています。人の移動をどうアップデートし、どう持続可能なものとしていくかを、皆で議論する場にできれば」

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2.JapanTaxi・川鍋社長

続いて、タクシー産業を日本の第一線でアップデートし続けるJapanTaxi川鍋社長は、「タクシーはこれから間違いなくゴールデンエイジを迎える」と参加者に語りかけます。移動することそれ自体の価値の高さ、それを司っているからこそ様々な移動データが蓄積できるタクシー産業。社会の仕組みをアップデートしていく中で、タクシーが蓄積する移動データが大きな力になるタイミングはもうすぐそこまできています。だからこそ、タクシー産業はこれからが黄金期だと語る川鍋社長は、これからもタクシー産業を前に進めていきたいと語ります。

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3.MaaSTechJapan・日高社長

次に、タクシー業界を取り巻くMaaS分野について、MaaSTechJapan日高社長より、世界の最新事例やこれからのタクシー業界の未来像の示唆が語られます。タクシーという業界だけに止まらず、車全般やその他の移動手段がどう進化していくのか。更にまちづくりや不動産、医療や介護、物流等の領域とモビリティの掛け算の話。様々な交通事業者の移動の連携部分を最適化して、都市全体の交通の最適化を図りたいという思想は、参加者の視野を広げてくれました。

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4.MKタクシー・青木社長

そして、タクシー事業者随一のブランドやサービスを確立するMKタクシー青木社長からは、タクシー事業者ブランド確立の背景が語られます。青木社長が何より大切にするのは「人」。ITが業界に入ってきたとしても、大切なのはドライバーと共存できることであり、投資するべきは「人」だと言います。未来にも人の移動が無くなることはなく、自分の目の前から目的地の目の前まで移動するタクシーは必ずこの先も残っていく中、FacetoFaceで人が介在する部分に注力していきたいという想いを語りました。

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5.ディスカッション|「持続可能な地域交通と新しいモビリティサービスの創造」

最後のコンテンツとして、電脳交通のCOOの北島昇と、日本テクノロジーベンチャーパートナーズ(NTVP)代表で様々な業界に投資し事業の発展をサポートする村口和孝さん、タクシーの相乗りサービスを展開するNearMeの高原社長、海上交通の最適化から都市開発まで行うscheme vergeの嶂南社長でのパネルディスカッションを行いました。

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村口さんは、地域のタクシー経営者が、新しい時代の変化を乗り越えて経営を成り立たせることこそが重要だと語ります。自動運転が特定のエリア以外に普及するまでまだ時間がかかる中、タクシーの重要性は増すのではないか、よりおもしろい産業になっていくのではないかという未来像を共有します。

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高原社長は、高齢者の免許返納等も進む中、人のラストワンマイル内の移動課題の解決に取り組む決意を語ります。地域活性化を考えたときに、まず大切になるのは移動であり、目指す方向が同じ交通事業者と膝を突き合わせて話し合い、いっしょにサービスをつくっていきたいという想いを伝えます。

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嶂南社長は、人の行きたいという需要の喚起と、行先の選択肢の増加に取り組みたいと語ります。タクシー事業者はこれからも各地域に絶対必要かつもっと広がってほしいという想いと併せ、人が行きたい場所の不動産価値が上がる、そういう場所をいっしょにつくりたいという想いを伝えます。

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その後の懇親会まで多くの事業者様が残り、タクシー業界の未来を語り合う時間は続きました。

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6.参加事業者の声

参加された事業者の方からのアンケートでも、ポジティブな声が多く寄せられました。

「社長たちが見据えている未来は、お客様・ドライバー・社会貢献・地域交通のことを考えたビジョンがあり、業界におもしろさが見出せた」

「タクシー業界のトップの話や最新の情報を聞けて、今後の経営に大きく影響を受けた」

「タクシーが黄金時代を迎えるというその裏付けを聞け、希望を持てる内容で溢れていた」


サミットの冒頭に近藤が話した、「新しい交通モデルの構築を共にやっていきたい」という言葉。
タクシー業界でそんな熱い志を持つ仲間が一同に介せたこと、タクシー事業者がONETEAMとなれるエネルギー溢れる場がつくれたこと、これを今回のサミットのテーマである「持続可能な地域交通と新しいモビリティサービスの創造」につなげていきたいと思います。

改めまして、ご参加いただいた皆様、企画にお力をお貸しいただきました皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました。場を共につくり上げてくださった皆様に御礼申し上げます。

タクシー業界から、新しいモビリティの動きをいっしょにつくり上げていきましょう。



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