神田伯山閣下の寄席で思ったこと。評論家気取りの客に関して。
伯山さんの寄席に行ってきました〜!
迫力満点、大爆音
8歳児の内なる僕が、感じた印象は以上です。
そりゃすごいですよ。分かってましたよ。だけどやっぱりすごかった。
伯山さんの評論は、他の人がもっとうまくやれると思うので、彼に任せるとして
我々聴衆は、有名人と対峙する時、どう向き合うべきか。
これを話したいと思います。
皆さん、街でお気に入りの作家がいたら、握手を求めますか?
僕は求めます。そして、2、3言言ってやりたいとも思います。
我々物書きは、まず読者として読みますが、その後はいくら職業作家とて対等です。同じ三文文士です。
だから忌憚ない意見を発する権利があります。よしんば相当作家に嫌がられるとしても、です。
文士が文士を評価して何が悪いんだ
とうそぶいてみて、彼らの反応を楽しみましょう。
そうそう伯山閣下の話でした。
僕は前から二列目にいたんですが、最前列にいた落語オタクの人たちの態度が目に留まりました。
彼らは僕が職業作家に持つような、憧れと敵対心が入り混じる目をしていました。
後ろに座ってたのに、どんな目だったか分かるのかと言われれば、もちろんわかりません。
しかしオーラが出ているのです。物言わぬ態度がそう感じさせるのです。
勘違いでは、無いと思います。勘違いではないです。
僕はできるだけ伯山さんの講談に集中しようとしました。
純朴な聴衆を演じました。
しかしオタクの彼らの方が、もしかしたら伯山さん自身嬉しいんじゃないか。
真正面から見てくれる、彼らの方が
目を輝かせて、うんうんと聞き入る客よりも、いい客なのではないか。
そう思いました。
こればかりは、当人に聞かねばわかりませんし、そうであろうがなかろうが、職業作家であろうがアマチュア作家であろうが、稀代の講釈師であろうが、落語マニアであろうが
目線は同じであるべきだ
ではまた
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![タノミノ(田野穣)@毎日更新](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55728609/profile_79e7505e6769883ea53dbb4442aa09f1.png?width=600&crop=1:1,smart)