【EDH】ジェイコブ・ハーキン
このデッキ面白すぎ!青単最強!
https://www.moxfield.com/decks/YMuuvSYog0aokLazK4drrw
1. コンセプト
前回の記載
https://note.com/denneko828/n/nb224d5410e89
同様なのだが改めて。
青単のクソ雑魚チューターで、クソ重い2枚コンボを揃えても、最適化された赤黒の高速コンボや《タッサの神託者》に勝てるわけがない。
いっそのこと、サーチカードをほとんど使用しないで、適当にパワーカードを順次叩きつける方が、テンポが良く、サーチ対策に引っ掛からずメリットが大きい。
青単で戦うことの是非もあるが、使ってみると思いのほか戦えるコンセプトだった。
これは緑単の戦い方と近いものがある。
最速コンボを皆で何とかして止める。
このデッキでは1マナのインスタントのピン除去、早めに出てくる統率者+《激情の後見》のほかに、通常のピッチカウンターに加えて《精神壊しの罠》《徴用》まで採用しているため序盤を乗り切る手段はそれなりにあり、同卓の他の人達と共闘することで何とか高速コンボに太刀打ちできる。
そして卓内に残った妨害が少なくなってきたところでパワーカードを通して優位を築く。
もちろんパワーカード=重いカードなので、手札で腐るリスクがあるのだが、そこをカバーするのが《ジェイコブ》。
土地が2枚あれば動けるので、手札に2~3枚高コストカードが回ってきても、ルーティングで手詰まりになりにくく、追放したカードは後でコストを踏み倒して使える。
スムーズに踏み倒せれば4ターン目に《召し上げ》《エムラクール》も可能であり、運が良ければそのままゲームを押し切れる上振れの強さも勝ちやすさに影響していると思う。
《ジェイコブ》が除去されて追放したカードが永遠に使えなくなる可能性もあるが、コンボ狙いでなく特定のパーツに依存しない構築では、数枚のカードを失うことは痛手ではない。
これがこのデッキのコンセプト。
2. 勝ち手段
・《約束された終末、エムラクール》で相手のコンボを奪う
・《潮吹きの暴君》《船砕きの怪物》の無限
・構築物トークンやファッティで殴る
・《玄武岩のモノリス》《ブライトハースの指輪》で無限マナ +《師範の占い独楽》で無限ドローなど
・《多元宇宙と共に》《人知を超えるもの、ウギン》《師範の占い独楽》無限ドロー
一番下のコンボは偶然揃った場合のみ。
基本はコンボと言えば《潮吹きの暴君》《船砕きの怪物》が多いかな?
古のコンボなので一応説明を加えるとマナアーティファクト2種をバウンスで繰り返し使って無限マナになる。
その後、
・《粗石の魔道士》+《師範の占い独楽》(※有色無限マナから《粗石の魔道士の》を出し入れして《独楽》のドローを繰り返す。無色マナしかなければ《オパールのモックス》を最初に持ってくる)
・《最高工匠卿、ウルザ》
などでデッキを掘り尽くして、
・《精霊龍、ウギン》で無限ダメージ
・《幻影の像》《ファイレクシアの変形者》で《潮吹きの暴君》を2体にして相手のパーマネントを全てバウンス→《時のらせん》で消し飛ばして実質勝ち
など。
また、《ウルザ》の構築物トークン、沢山いるファッティ、《召し上げ》で相手から奪った生物と追加ターンで殴り倒すことも可能。
この殴り勝ちの選択肢が大きくて、コンボパーツを失うことを恐れることなく、《ジェイコブ》で今は不要なカードをどんどん切れる。
実際のところ、1枚で強烈なカードを何枚か使って場を掌握して、勝ち手段は何でも良かったりすることも多い。
特に強いと思うカードは
《約束された終末、エムラクール》
《召し上げ》
《アミナトゥの占い》
《精霊龍、ウギン》
《オリークの誘惑》
この辺り。
《オリークの誘惑》は意外に思われるかもしれないが、早いターンでハマったときには勝ち確と言えるほどのパワーがある。
もちろん相手の展開に依存するわけだが、使えないなら《ジェイコブ》で切ればよい。
コンボを揃えるよりも、まずは如何にして隙を見てパワーカードを叩きつけるか、である。
3. 残されたチューター
《粗石の魔道士》
《神秘の教示者》
《加工》
《求道者、テゼレット》
《月銀の鍵》
《トレイリア西部》
基本的にはマナ加速に繫ぐことを考えている。
青単では、3マナで《魔力の墓所》サーチは合格点。
しかし青単で良くみる《発明品の唸り》《Transmute Artifact》は抜いた。
アーティファクトコンボを揃える気はないので、シンボルや生け贄コストのキツさが目立つ。
もちろん、
《商人の巻物》
《作り直し》
《方程式の求解》
などなど大半の重いチューターも採用していない。
《商人の巻物》を強いと思ったのはハルクフラッシュが使えた時くらいで、基本は弱いカードだと思う。
4. 《集中》について
マナ加速して重いカードを使う構築では、3~4マナくらいのアドを取るカードが欲しい。
緑単でも良く思った。
初手のギリギリの手札からだと、高コストカードを使うまでのマナ加速がカツカツで、少しの下振れや茶割りなどの妨害で手詰まりになりやすい。
例えば《集中》というカードを入れると、3-4ターン目には良い仕事をしてくれる。
ドローカードについて少し経験則を話すと、長期戦も考慮するデッキだと2ドローはあまり強くない、3枚ドロー以上は使える印象。
《苦い心理》の3マナ3ドローは最高クラスだと思うが、《夜の囁き》はわざわざマナ使ってまでやる事には思えず弱いと思っている。
この手のドローを必要とするデッキは、中~長期戦で土地を並べたいと思うわけで、ちょうど初手のマナ加速を使い切って土地が止まる、止まりそう、と思う頃が3-4マナ。
引く枚数が少ないと結局土地は伸びないし手詰まりになる。
青単では《嘘か真か》はやっぱり強くて《記憶の氾濫》は表がイマイチ。
実は《集中》は類似カードがなく、4マナで3枚引けるって貴重。
《むかつき》デッキだと土地が詰まっても複数の儀式系カードから1枚のキーカードを通して巻き返しワンチャンがあるけど、こういう長期戦も狙うデッキでは土地が詰まる=死だし、《集中》は強すぎないからカウンターされることもなくて確実に展開の助けになる。
あと《アミナトゥの占い》のためにソーサリーカウントを増やしたい。
ただ難点としては安定感がある代わりに爆発力が無い。
例えば《ウルザ》は序盤は1~2マナのマナ加速をする程度の能力だが、後半は8/8を引き連れて、4~5マナ生み出し、余ったマナでリソースを増やすことも出来る。
《幻影の像》は序盤ではせいぜいマナクリになる程度だが、たまに《ティタニアの僧侶》になって物凄いマナを出すし、相手が《宝石の睡蓮》で踏み倒した高コストの統率者や、中盤以降に普通に出してきたファッティをコピーできると2マナとは思えないコスパを発揮する。
《リスティックの研究》は引けるカード枚数に保障はないが、相手のミスや土地事故によってやむを得ずコストが払えなかったときに沢山ドローできる。
このように一定の条件下でカードパワーが飛躍してコストとかけ離れた効果を発揮するカードは、最終的に1:3の魔王戦を出し抜くために必要だが、《集中》はいつまで経ってもコスト相応の活躍しかしないので、こういうカードばかり使うと後半押し勝つことが難しい。
出来れば使いたくないけど、爆発力を秘めたカードばかりでは序盤の動きが安定しない。
5. 《ジェイコブ》の強みについて少し掘り下げてみる
『序盤の展開を支えるために欲しいけど後半は不要なカード』を、引けるか分からないデッキ内から減らして統率者に頼ることで安定した強さを発揮できる。
逆に統率者を序盤に特化させすぎると、絶対に使えるのに長期戦でカードパワー不足が懸念されるのだが、《ジェイコブ》の場合は6マナ揃った後の裏面の爆発力があるので隙が無い。
例えば裏面の効果で《召し上げ》を使うと、カード1枚と3マナの得をしていることになるし、運良く次のターンまで残るとその価値は更に上がる。
《ギランラ》+《東の樹の木霊》の共闘の組み合わせと同じような強みを感じる。
そしてEDHの長期戦は消耗戦になりがちで、統率者によるリソース確保が大事になるので、枚数が少なくても裏返って実質的にカードが引ける能力はありがたい。
序盤を支えて中盤から後半に爆発力を発揮でき、消耗戦でも強い。
《ジェイコブ》って実は万能カードではないか?
6. まとめ
高速コンボも面白いけど、他のフォーマットで見ないようなパワーカードを叩きつけるのもEDHの醍醐味。
《アミナトゥの占い》からフェッチ→《神秘の聖域》で再利用、ファッティ置いて《召し上げ》で追加ターンという動きをすると、絶対にハマる。
《Timetwister》《Transmute Artifact》《Mishra's Workshop》といった高額カードを使う必要が無い。
値段の高いカードはMOXなど汎用カードなので使い回しできる点も魅力。
デッキパワー、安定性、コスパ、全てを兼ね備えた、オススメの最強の青単デッキです。
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